はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインと金の相関係数が過去最高水準に、Twitterの影響でドージコイン高騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

3日の米NY株式市場では、ダウは前日比327ドル(0.98%)高、ナスダックは32ドル(0.27)%安で取引を終えた。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成される「OPECプラス」による追加減産が市場想定外のサプライズとなり、原油先物価格が急騰。欧米をはじめとする国々の物価高やエネルギー価格上昇や金融引き締め長期化懸念が台頭した。

関連:原油高でエネルギー株上昇、テスラやコインベース株価下落|4日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.78%高の27,940ドルに。

BTC/USD日足

データ分析企業kaikoのレポートによれば、ビットコインと金(ゴールド)の相関係数は、過去数年間で最も高い50%超に達した。

対照的に、昨年のリスクオフ局面で強い相関を示していた米株式指数(S&P 500)の相関係数は切り下がっている。

背景としては、米シリコンバレー銀行などの破綻を発端としてクレディ・スイスやドイツ銀行に金融不安が拡大したことや、世界的なインフレ(物価高)高止まり、及び法定通貨安の影響などが考えられる。

ビットコインは株式のようなリスク性資産に分類される一方、特定の発行体が存在せず市場供給量が有限であることから、インフレヘッジや通貨不安台頭時の代替資産としてデジタル・ゴールドと目されることがある。

米資産運用会社VanEckは20年1月、「The Investment Case for Bitcoin」と題したレポートの中で、「恒久性、希少性、匿名性」を有するビットコインはすでに貨幣的価値を持っており、デジタル・ゴールドとしてのポテンシャルを秘めていると指摘。

19年4月には、みずほ銀行のエコノミストが1700年代に始まった金本位制における「国家への“抵抗権”を反映してきた歴史を踏まえ、「FRB(米連邦準備制度理事会)の信頼が揺らいだことがビットコインの高騰をもたらした」との認識を示しており、現状と重なる部分もあると言えそうだ。

関連:『仮想通貨の本質は抵抗権にある』ビットコイン高騰理由をみずほ銀行のエコノミストが考察

なお、CryptoQuantのデータによると、仮想通貨取引所内のビットコイン外貨準備高は減少傾向にある。

CryptoQuant

過去10日間で約46,000BTC(12億4000万ドル相当)が取引所外に送金された。アウトフローの大幅増は短期的な売り圧力の減少を意味しており、長期保有を前提に外部のコールドウォレットなどへ送金されていることを示唆する。

外為市場では、インフレ鈍化と米金利の低下を背景に、さらなるドル安進行も想定される。主要通貨に対するドルの強弱を示す「ドル・インデックス」は、22年9月に114.7ポイントを付けるもその後ピークアウトし、23年4月現在は102.1まで下がっている。

DXY/USD週足

アルトコイン相場

主要アルトではドージコイン(DOGE)が前日比25%以上急騰。約4ヶ月ぶりの高値を付けた。

イーロン・マスクCEOが、Twitterのシンボルである「青い鳥」アイコンをドージコインのシンボルである「柴犬」のカボスちゃんに変更したことが引き金となった。

イーロン・マスク氏の弁護団は3月31日、ドージコイン(DOGE)を巡る訴訟において、「相場操縦行為を働き、投資家に被害をもたらした」と主張する原告側の申し立てを却下するよう要請した。

1.3億フォロワーを抱えるイーロン・マスク氏による自由奔放な発言は、その影響力の大きさからドージコインやビットコインなど暗号資産相場の価格形成に波及することがあり、過去にも度々物議を醸している。

関連:イーロン・マスク氏、ドージコイン訴訟で原告の申し立てを否定

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:21
初心者向け|仮想通貨取引所のKYC手続きとは?スマホでできるeKYCの流れと注意点
口座開設の必須手順 暗号資産(仮想通貨)取引所を利用し始めるには、口座開設時に「KYC(本人確認)」と呼ばれる手続きが必要です。これは、ユーザーの身分確認や、利用目的の確認を通…
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧