はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

総務省、Web3時代のメタバース等の利活用について意見を募集

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メタバースの普及推進へ

日本の総務省は、「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」においてとりまとめた「報告書(案)」について、意見を募集している。

この研究会の目的は、Web3時代におけるメタバースの利活用などについて、情報通信行政に係る課題を整理すること。意見の募集期間は先月17日から今月9日までで、その結果を踏まえて最終的に報告書をとりまとめる予定だと説明している。

タイトルでは「メタバース等」と書いているが、報告書案の軸はメタバースである。新たに誕生したメタバースという新しいサービスについて、様々な関係者が課題の解決に取り組んでいる中、政府として検討すべき政策課題とは何かを、昨年8月から今年の6月まで、有識者を交えて議論してきたという。

そして、この報告書でまとめられた政策課題について、総務省をはじめとする政府機関が必要な取り組みを実施し、日本のメタバース利用者の利便性が向上したり、仮想空間の利活用事例が拡大したりすることを期待するとした。

メタバースとは

インターネット上に構築された多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバター(分身)を介してゲームで遊んだり、音楽ライブに参加したり、会社の会議に出席したりするなど、様々な利用方法がある。

▶️仮想通貨用語集

関連次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

Web3との関係

メタバースとWeb3は相性は良いとされるが、必ずしもメタバースにブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)が利用されるとは限らない。報告書案には「メタバースにとってWeb3は前提ではなく、必須の要素ではないものと捉えるべき」と記載した。

一方で、両者の関係は常に意識すべきだとの見解も研究会で示されているという。報告書案の「用語の整理」に関する項目では以下のように述べた。

メタバースは、NFT(非代替性トークン)や暗号資産などの新たな経済活動を体感することや、これらによって外の経済圏と繋がることも可能とするものであることに留意すべきとの見解も示されており、こうした観点からWeb3とメタバースの関係性にも注視することが重要となる。

関連「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

報告書案の中では、暗号資産よりもブロックチェーンとNFTという言葉の方が多く登場する。

ブロックチェーンについては、「ステーブルコインなどのブロックチェーン技術を使った参加者による価値のコントロールを行うことができれば、プラットフォーマーの裁量に基づくルール設定を抑止することもできるのではないか」という意見があったと紹介。

この意見に対しては、「ステーブルコインであってもアルゴリズムに欠陥が見つかる可能性もある中で、そのプラットフォーマーが一定の責任を負う仕組みは必要になりうる」との声が上がったという。

また、ブロックチェーンの透明性の高さから、オープンメタバース環境を念頭に置いた場合には、プラットフォーマーによるユーザー情報の取得について対策が必要かなどの事項も検討すべきだとの意見も上がっている。

NFTについては、仮想オブジェクト取引の際の法的位置づけについて整理が行われているという声を記載。また、ゲームなどで入手したNFTが、サービス終了時に自分のものではなくなるということが許容されるのかといった点も議論されているという。

関連日本発の人気ブロックチェーンゲーム8つを紹介|廃猫

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/19 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン市場回復の鍵やリップル社の事業拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、XRPなどの主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
13:55
金融庁、銀行の仮想通貨投資解禁を検討=報道
金融庁が銀行によるビットコインなど仮想通貨の投資目的での取得・保有を可能にする制度改正を検討しているようだ。銀行グループの仮想通貨交換業者登録も可能にし、個人投資家の環境整備を図る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|バイナンスのユーザーへの救済金配布に高い関心
今週は、トランプ・ショックを受けた仮想通貨取引所バイナンスによるユーザー補償、メタプラネットの企業価値指標mNAVの低下に関する記事が最も関心を集めた。
10/18 土曜日
13:55
OneKeyが12万件のビットコイン秘密鍵脆弱性を報告、トラストウォレットに影響か
ワンキーがリブビットコイン・エクスプローラー3.xの脆弱性により約12万件のビットコイン秘密鍵がクラッキング可能になると報告した。トラストウォレットなど複数の製品が影響を受けている模様。
13:50
オープンシーが2026年1QにSEAトークン発行予定、供給量の50%をコミュニティへ配布
オープンシーCEOが2026年第1四半期のSEAトークン発行を発表した。総供給量の50%がコミュニティに配分され、収益の50%が買い戻しに使用される。ステーキング機能も実装予定だ。
13:05
G20、グローバルな仮想通貨規制の不足を指摘 ステーブルコインの課題も
国際的な金融監督機関FSBが、ビットコインなど仮想通貨の規制実施状況を評価する報告書を発表。各国規制の断片化と一貫性の欠如を指摘し、ステーブルコイン監督の課題も述べた。
10:55
著名ユーチューバー「ミスタービースト」、仮想通貨取引所商標を申請
登録者4億4600万人のユーチューバー、ミスタービーストが仮想通貨取引やDEX運営を含む金融プラットフォームの商標を申請した。バンキングや投資サービスも提供する計画だ。
10:05
決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画
ストライプとパラダイムが支援する決済特化型L1ブロックチェーン「テンポ」が750億円を調達した。評価額は7,500億円に達し、著名イーサリアム開発者も参画する。
09:30
スイス当局、FIFAのNFTプラットフォームを違法賭博として刑事告発
スイス賭博監督局がFIFAのブロックチェーン型NFTプラットフォームを違法な賭博サービスとして刑事告発した。参加に金銭的賭け金が必要で、賞金獲得が抽選で決まる仕組みが宝くじやスポーツベッティングに該当すると判断された。
08:35
オープンシーがNFT特化から事業転換、22チェーン対応の仮想通貨取引所に=報道
NFT市場の崩壊を経たオープンシーが、22ブロックチェーン対応のマルチチェーン仮想通貨取引アグリゲーターに転換すると報じられた。
07:45
アーサー・ヘイズのMaelstrom、仮想通貨企業の買収ファンドを計画
アーサー・ヘイズ氏は、仮想通貨企業をターゲットにした企業買収ファンドの構想があることを明かした。ファンドの規模は370億円超で、投資インフラや分析プラットフォームなどのサービスプロバイダーに特化する。
07:02
Huobi創設者が1500億円規模のイーサリアム保有企業設立へ、アジア投資家が参画
中国の仮想通貨取引所Huobi創設者リー・リン氏が、アジアの初期イーサリアム支援者らと10億ドル規模のデジタル資産信託を立ち上げる。ナスダック上場企業買収を交渉中で、2-3週間以内に発表予定だ。
06:40
米地方銀行の不良債権増加で金が大幅続伸、2023年破綻危機の再来懸念か
米地方銀行が不良債権を償却し株価が急落する中、金価格は今週7.34%上昇した。JPモルガンCEOが更なる問題発生を警告し、投資家は2023年の銀行危機再来を懸念している。
06:30
分散型エネルギー企業Daylight、a16zやコインベースなどから約113億円調達
DaylightがFramework Ventures主導で約113億円を調達。ブロックチェーン技術で分散型エネルギーネットワークを構築し、住宅用太陽光発電の普及を促進。a16z cryptoやCoinbase Venturesも参加。
06:20
金・銀が年初来60%超上昇、ビットコインは追いつけるか?
金の時価総額が30兆ドルを超え、年初来63%上昇した一方、ビットコインは14.5%増に留まっている。米中貿易緊張と金利低下が金の需要を押し上げ、ビットコインは調整局面にある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧