はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

方向感を欠くビットコイン相場、オンチェーンデータは潮目の変化も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末7日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比187ドル(0.55%)安と3営業日続落、ナスダック指数は18.3ポイント(0.1%)安で取引を終えた。

7月25-26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ再開は織り込まれつつあるものの、市場の関心は9月以降に移っている。

そのような状況にある中、堅調な米雇用統計などの経済指標を受け、金融引き締め局面が市場予想以上に長期化する懸念が強まった。平均時給が予想を上回る伸びを見せ、インフレ圧力の高さを示した。

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.67%安の1BTC=30,200ドルに。

BTC/USD 日足

利上げ思惑もあり米株指数などリスク性資産全般が軟調にある中、1BTC=30,000ドル付近は底堅くも上値は重く、方向感に欠ける展開がつづく。

関連:FRB利上げへの警戒感強まる、下値目途は|bitbankアナリスト寄稿

The Blockが示したブロックリサーチのデータによると、最大手資産運用会社ブラックロックによる現物ビットコインのビットコインETF(上場投資信託)申請直後の興奮は次第に薄れつつあり、週平均の現物BTC取引高は、6月27日の最近高値194億ドルから、8日時点で142億ドルまで減少した。

TheBlock

ブラックロックが6月15日にETF申請を米SEC(証券取引委員会)に提出して以来、SECのバイナンスやコインベース提訴で急落していたビットコイン価格は反転上昇を遂げ、18%以上上昇した。

関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由

Glassnodeのデータによれば、、昨年6月以来のアジア時間中に活動する企業および機関投資家のビットコイン保有高は前年比9.9%増となり、過去最高を記録した。その一方、ブラックロックのETF申請後は、長らく“供給過多”にあった米国の企業および機関投資家の保有量は一転して需要超過となり、蓄積傾向へと転じている。

このことは、昨年5月のテラ(LUNA)崩壊やThree Arrows Capital(3AC)破綻、昨年11月のFTX破綻の影響で供給優位(流出超過)の続いていた米国の暗号資産市場において潮目の変化を示しているものと見られる。

ブロックチェーン分析プラットフォームのSantimentのデータによれば、10〜10,000BTCを保有するウォレットは、6月中旬以来71,000BTC(21.5億ドル相当)を買い増している。

また、CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物市場では建玉が急増しており、27億ドル規模に達した。

The Block

債務問題は追い風か

ブルームバーグのストラテジストとして知られるMike Novogratz氏は、「米国の債務上限が臨時措置で停止されて以来、米国の国債発行額は1兆ドル以上も急増している」と指摘。「このような米国債の増加ペースは、とても正気の沙汰とは思えない。(代替資産の)ビットコインを買うべきだ」との見方を示した。

米国では先月、紆余曲折を経て、法定上限の31兆4,000億ドルを超える債務上限引き上げ法案が可決し、前代未聞の米国債のデフォルト(債務不履行)を回避した。

米国議会予算局(CBO)の公表したデータによれば、米国債に対する債務残高GDP比は98.2%に達しており、このまま財政悪化が続けば経済の見通しに重大なリスクをもたらす可能性があるとされる。

関連:国の債務不履行(デフォルト)とは|投資家を混乱させた米国の債務上限問題など解説

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/05 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|自称「IQ276」投資家のBTCへの全財産転換に高い関心
今週は、自称IQ276の投資家によるビットコインへの全財産転換、米政府閉鎖による仮想通貨ETF承認手続き停滞、バイナンスによるビッグトレンド分析に関する記事が最も関心を集めた。
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧