CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン終値3万ドル台を割り込む、XRPは前日比8%の逆行高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

18日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比366ドル(1.0%)高の34,951ドル、ナスダック指数は108ポイント(0.76%)高で取引を終えた。

オープンAIの「ChatGPT」と提携するマイクロソフトが企業向けの対話型人工知能(AI)の提供を発表したほか、IT大手のMeta(旧フェイスブック)がクラウドコンピューティング基盤を活用する形でマイクロソフトと大規模言語モデル「Llama 2」のパートナーシップ拡大を発表した。

金融大手の決算も相場の支えとなっている。

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比前日比0.37%安の1BTC=30,056ドルに。

BTC/USD日足

一時29,500ドルまで下落し、18日の終値は3万ドル台を割り込んだ。

データ分析企業CryptoQuantアナリストのCrazzyblockk氏は、「ビットコインに対する短期的な関心が低下している」と述べた。

最大手資産運用会社ブラックロックの申請したビットコインETF(上場投資信託)や米SEC(証券取引委員会)と争っていたリップル裁判の判決結果を受けたお祭りムードは一服した。昨年から悪材料が相次ぎ弱気トレンドが長引いたこともあり、市場が依然として疑心暗鬼にあることを示唆する。

ブルームバーグが報じたところによれば、証券法違反としてSECからの提訴に直面する米大手取引所コインベースのブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)は17日、暗号資産(仮想通貨)規制やデジタル資産関連法案、国家安全保障問題など複数の議題について、米下院の民主党関係者と非公開で協議する。

SECは今年6月、コインベースを相手取った訴訟を起こし、カルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)など多くの主要アルトコインを有価証券とみなしたことで暗号資産(仮想通貨)業界を震撼させた。

関連:米コインベースCEO、米民主党議員グループと会合へ

一方、SECの主張する有価証券および投資契約に該当しないとの地裁判決を受け高騰したXRPは、急騰直後こそ10%を超える反動安で利益確定売りをこなしたものの、前日比では8%高と逆行高に。BTCは前日比0.37%安、ETHは前日比0.01%安だった。

coindeskによれば、機関投資家向け仮想通貨取引所ファルコンXのDavid Lawant氏は、Ripple社の部分勝訴と、米取引所へのXRP再上場を受け、これまで売買を保留していた暗号資産(仮想通貨)ファンドがXRPをポートフォリオに追加できるようになり、買い圧力が生じている可能性がある」との見解を示した。

提訴後に撤退していた機関投資家やマーケットメイカーが戻れば、流動性の回復が見込めるようになる。

2021年の強気トレンドでは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)が17年12月〜18年1月に記録した“第一次仮想通貨バブル”の過去最高値の数倍水準まで高騰する中、有価証券問題でSECと争っていたXRPは、2017年の最高値を更新することなく半値水準でピークを迎えた。

関連:上場投資信託「ビットコインETF」とは|ブラックロックの申請が注目される理由

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/02 木曜日
18:20
米マイクロストラテジー、ビットコイン利用の分散型IDを発表
米マイクロストラテジーは、ビットコインのチェーン上に構築された、企業向けの分散型IDプラットフォーム「MicroStrategy Orange」を発表した。
14:00
米検察、ビットコイン売買のCashApp運営企業Blockを捜査か
ツイッター(現X)の共同創業者ジャック・ドーシー氏が立ち上げた金融テクノロジー企業Block Inc.が、コンプライアンス違反で米連邦検察当局からの捜査を受けていることが、米NBCニュースの報道から明らかになった。
13:00
「マイニング事業者の降伏迫る可能性」The Bitcoin Layer分析
ビットコインリサーチ企業The Bitcoin Layerは、ビットコイン価格下落などにより、マイニング事業者の利益が深刻に圧迫されていると分析した。
11:00
ビットコイン、BitVMXで高度なアプリ開発を実現へ
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上で高度なアプリ開発を実現する「BitVMX」がホワイトペーパーを公開。BitVMXは早ければ1年後にもローンチされる可能性がある。
10:00
「ビットコインは2030年までに6億円に」ARKウッドCEO
ARK Investmentのキャシー・ウッドCEOは、仮想通貨ビットコインが今後2030年までに約5.9億円に達する可能性があるとの強気予測を披露した。
08:25
ブラックロック、Securitizeの73億円調達を主導
ブラックロックは今回の出資でSecuritizeの提携関係を強化していく格好だ。ブラックロックの他、オルタナティブ投資管理会社のHamilton Lane、ParaFi・キャピタル、Tradewebマーケッツもこのラウンドに参加した。
07:45
テザー社、24年1Qの利益が過去最高に
仮想通貨ビットコインへの投資も貢献し、ステーブルコイン発行企業テザー社の24年1Qの利益が45億ドル超となり過去最高に。同社は、初めてグループの純資産を報告した。
06:50
ETFや国・企業保有のビットコインは約27兆円規模=VanEck報告
ビットコインETF分野で、仮想通貨ビットコインを最も保有しているのはブラックロックのIBITで現在274,462 BTCを保有。企業の保有では、米マイクロストラテジーが最多で214,400 BTCを保有している。
06:15
FOMCで政策金利現状維持、ビットコイン一時59000ドル台回復
仮想通貨ビットコインは一時58,000ドル水準を回復。パウエル議長が「米経済は成長もしくはインフレでスタグフレーションは想定していない」とコメントしスタグフレーションへの懸念を後退させた。
05/01 水曜日
15:00
Bitwise最高投資責任者「米国でステーブルコイン法案可決なら、甚大な影響を及ぼし得る」
仮想通貨投資企業Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、米国議会が今年、包括的なステーブルコイン法案を可決する可能性に言及。実現した場合、仮想通貨の広範な普及という面で ビットコイン現物ETFの承認と同等か、それ以上に大きな影響を与える可能性があると述べた。
12:30
米コインベース、ビットコインのライトニングネットワークを導入
米大手仮想通貨取引所コインベースは、ビットコインのライトニングネットワークを導入したと発表した。BTC送金を高速・低コストにする。
11:59
仮想通貨全面安、地合い悪化と香港ビットコインETFの思惑買い剥落で
暗号資産(仮想通貨)相場では、経済指標を受けた米国株安などの地合い悪化に加え、香港市場のビットコインETF・イーサリアムETFの初動不調の影響もあり、ビットコイン(BTC)やアルトコイン相場が急落した。
11:25
Web3ゲーム企業Games for a Living、クラクラ制作企業などから5億円調達
EAの創設者Trip Hawkins氏が共同で立ち上げたWeb3ゲーム企業Games for a Livingは調達ラウンドで、5億円を調達した。
10:05
バイナンスCZ前CEO、懲役4か月の判決
米地裁は、仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOに懲役4か月の判決を下した。法律違反を知らされていた証拠がないことなどが緩和材料となった。
09:20
東京都、デジタル証券発行の補助金申請を受付開始
デジタル証券(ST)発行企業を支援するため、東京都が補助金申請の受付を開始。都内の企業は申請が認められれば、ST発行に必要な経費の一部を補助してもらうことができる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア