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ビットコイン小幅推移、ヴィタリック・ブテリン8500万円相当のMakerDAO(MKR)売却の背景は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

1日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比115.8ドル(0.33%)高、ナスダック指数は3.1ポイント(0.02%)安で取引を終えた。

先週末に発表された8月の米雇用統計によれば、就業者数は前月比18.7万人増となったものの、就業者数の伸びは3ヶ月連続で20万人の節目を下回った。

また、失業率が前月比3.8%と市場予想を上回る悪化を示したことで、米金融引き締め長期化に対する警戒感が後退した。

FRB(米連邦準備制度)は今月19日から金融政策を決める会合を開く予定であり、追加利上げが行われるかどうか注目される。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.44%高の1BTC=26,014ドルで推移する。

BTC/USD日足

8月31日に急落したビットコイン(BTC)は、翌9月1日こそリバウンドで反発を見せたものの、その後は3日連続で小幅な値動きに留まった。

暗号資産(仮想通貨)相場の月別アノマリーとしては、例年9月は低調かつ商いが薄くなりがちな傾向にある。

アルトコイン

アルトコイン市場では、イーサリアム(ETH)共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏が、353ETH(8500万円相当)のMakerDAO(MKR)を売却した。

MakerDAOの共同創設者であるRune Christensen氏が最も有望なコードベースに「ソラナ(SOL)チェーン」を挙げた上、新たなネイティブチェーン「コードネーム:NewChain」の構築案を示しており、すなわちイーサリアム依存からの脱却を示唆したことに起因するとの見方もある。

Rune Christensen氏は、Solanaコードベースについて、FTX破綻後のエコシステムの回復力と活発な開発者コミュニティなどの堅牢性を認め、技術的な品質の高さと最適化、既存のエコシステムとの共生関係について高く評価した。

関連:DeFi中央銀行MakerDAO、ソラナ(SOL)ベースの新チェーン構築を検討

ヴィタリック・ブテリン氏によるMKR売却は約2年ぶりであり、イーサリアム基盤のDEX(分散型取引所)アグリゲーターであるCoWswap経由で販売したものと見られる。MKRの価格面では前日比1.5%安、前週比8.6%高とほぼ影響は見られない。

ただし、ブテリン氏は過去にも開発資金やプロジェクト助成金に充てるため保有するデジタル資産を何度か売却しており、今年8月には米大手取引所コインベースを通じて600ETH(100万ドル相当)を売却したとされる。

関連:イーサリアム共同創設者ブテリン氏、600ETH(1.4億円相当)を取引所へ入金 

MakerDAOのステーブルコインであるDaiは、現在39億ドル(5700億円)の供給量を誇っており、米ドルにペッグされたステーブルコインとしては3番目の規模になるものと見られる。

他銘柄では、急騰していたWeb3ソーシャルネットワーク「Cyberconnect(CYBER)」が前日比7.5%安の6.8ドルとなり、利益確定売りが優勢となった。

CYBERは、23年5月のパブリックセールで1.8ドルで売り出された300万CYBERがわずか30分で完売し、540万ドル(7.9億円)を調達。8月15日にバイナンス上場を果たし、同29日に3.6ドルで推移していたが、その後高騰。

9月2日には、直近安値の4倍以上となる15.76ドルに達する場面があった。

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