はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

三菱UFJ銀行とGaudiy、安全なWeb3ウォレット開発などで協働へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

安全なウォレットサービスの確立目指す

株式会社Gaudiyは6日、三菱UFJ銀行と、Web3領域でのウォレットサービスの事業化に向けて協働していくことに合意したと発表した。Web3の発展可能性を見据えたプロジェクトとなる。

Gaudiyは、Web3の分野で企業がマーケティングやIP(知的財産)コンテンツの価値化を行っていくためには、安全性が確保されたウォレットサービスの確立が必要だという認識が背景にあると述べた。

三菱UFJ銀行が有する認証やKYC(顧客身元確認)、AML(マネロン対策)などについての知見を活用することを模索しつつ、安心・安全なウォレットサービスの事業化を目指す格好だ。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

Gaudiyは、背景としては、NFT(非代替性トークン)を活用したファンマーケティングや、ブロックチェーン上での個人情報の証明などが導入されつつあり、法規制など環境整備も進んできていることがあるとしている。

こうしたことに伴って、この先、個人がデジタル資産を保管するためにウォレットサービスを活用する機会はますます増えると予測される。その上で、ウォレットの安全性確保は大きな課題だと続けた。

また、トラストエコノミー(信用経済)の推進にも言及している。

トラストエコノミーに関しては、個人の活動実績をトークンとして記録することで、学歴や収入など従来の評価基準に囚われない、より多面的な信用評価を可能にすると説明した。

デジタルウォレットに、個人の様々な活動をトークンとして記録して信用評価に活用することにより、個人のニーズに応じた、より柔軟な金融サービスの提供が可能になるとしている。

なお、こうした個人と結びつくトークンは、SBT(ソウルバウンドトークン)と呼ばれており、他のアカウントに移転・譲渡不可能で、個人証明などに使われるものだ。

大坂万博でデジタルウォレット展開予定

日本国内のデジタルウォレットに関する動きでは、2025年開催予定の大阪・関西万博で「EXPO 2025 デジタルウォレット」が展開される見込みだ。

個人が、万博独自の電子マネーや、ポイントサービス・NFTなどについて管理できるウォレットとして計画されている。

ウォレットアプリには個人の証明に使われる「SBT(ソウルバウンドトークン)デジタルパスポート」機能も組み込まれる予定だ。

関連大阪の吉村洋文知事、Web3スタートアップの招致を強調|WebXカンファレンス

株式会社Gaudiyとは

Gaudiyは、ブロックチェーン技術と、コミュニティの領域で事業を展開している企業である。

特に、Web3時代のファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink(ガウディ ファンリンク)」を提供。ファンの活動データを蓄積し、ファンの熱意が正しく評価・還元されるようなエコシステムを構築している。

2022年にはシリーズBラウンドで総額35億円の資金を調達した。これまでにソニー・ミュージックエンタテインメント、集英社、バンダイナムコエンターテインメント、サンリオなどにサービスを提供している。

Web3に参入する三菱UFJ

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、Web3関連の動きを活発化させているところだ。

同グループが開発するデジタル資産の発行・管理基盤「Progmat」(プログマ)を活用してグローバル市場向けのステーブルコインを発行することを念頭に置いて、海外事業者との調整を進めている。

関連「ステーブルコイン発行の世界的ハブ」へ、MUFGが海外向けの新プロジェクト進行中

また、三菱UFJ信託銀行と株式会社Gincoは8月末、「暗号資産信託」の提供に向けて協業を開始している。信託銀行本体によるこうした事業は国内初となる見込みだ。

関連三菱UFJ信託銀、Gincoと協業で「暗号資産信託」提供へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/30 火曜日
19:30
ビットコインで利回りを狙う|Lombard(ロンバード)・LBTCの始め方
Lombardを通じてビットコインを利回り資産として活用する方法を解説。LBTCの仕組みや始め方に加え、注意点やリスクも整理しました。
19:11
USDHがハイパーリキッドの成長を加速させる理由
USDHはなぜハイパーリキッドを強化するのか?仕組みから収益循環、HYPEへの影響までわかりやすく解説します。
17:14
ハイパーリキッド「Hypurr NFT」エアドロに高い関心、初動のフロアプライス1000万円弱に
暗号資産(仮想通貨)HYPEを発行する分散型取引所ハイパーリキッドのNFTコレクション「Hypurr」が配布され、フロア価格800万円、24時間取引高105億円を記録した。特に希少NFTは最高7000万円で落札するなど反響を呼んだ
16:34
マーチャント・バンカーズ、ビットコイン購入 不動産の暗号資産決済に本格参入
マーチャント・バンカーズが3億円分のビットコインを購入し、FINX JCryptoと協業。不動産決済サービスや暗号資産事業強化へ動き出す。
16:25
ネイルサロン運営コンヴァノ、ビットコイン取得額が累計104億円に
東証グロース上場のコンヴァノが約15億円相当のビットコインを追加購入し、累計取得額が104億円に到達。同社は2027年3月末までに21,000BTC保有を目指している。
15:08
金融審議会が「第3回暗号資産WG会合」開催、上場審査プロセスにも言及
金融審議会が暗号資産の金商法一本化を検討。インサイダー取引規制と情報開示義務を導入し、投資家保護を強化する方針。JVCEAの審査実績や委員からの懸念も明らかに。
13:40
NYDIG、仮想通貨トレジャリー企業の評価指標「mNAV」を批判 ”不正確で誤解招く”
NYDIGは最新レポートで、仮想通貨トレジャリー企業の評価に使われるmNAV指標を強く批判した。不正確で投資家を誤解させる可能性があると指摘し、「業界から削除すべき」と主張した。
13:15
仮想通貨ファンドから1200億円流出 FRB利下げ観測後退受け=CoinShares
CoinSharesが先週、仮想通貨投資商品から約8億ドルが流出したと報告した。ビットコインとイーサリアムから流出し、ソラナとXRPでは流入が続いた。
11:51
米政府閉鎖危機に警戒感募る中ビットコイン反発、SECの新基準はアルトコインETFに追い風
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+2.56%の1BTC=114,666ドルと反発した。 デリバティブ市場では、3億3000万ドル以上の…
11:30
バイナンス、企業向けインフラソリューションをローンチへ
仮想通貨取引所バイナンスは、従来の金融企業向けにインフラソリューション「Crypto-as-a-Service(CaaS)」をローンチすると発表。ローンチの背景や内容を説明した。
11:05
仮想通貨購入発表で株価22倍暴騰のQMMM、米SECが株取引を停止
米SECがデジタル広告企業QMMMホールディングスの株式取引を強制停止した。仮想通貨購入計画発表後に株価が暴騰し、SNSを通じた価格操作の疑いが指摘されている。
10:50
急成長の分散型取引所Aster、トークンの分割エアドロップを検討 CZとの関係性も明らかに
分散型デリバティブ取引所Asterが独自仮想通貨ASTERのベスティング方式エアドロップを検討している。Asterは前バイナンスCEOであるCZ氏の支持も背景に躍進している。
10:15
ビットコイン急騰、米政府閉鎖リスクで「無国籍資産」への逃避資金流入|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は28日から30日朝にかけて急騰した。BTCは法定通貨や国家に依存しない無国籍資産であり、政府機能や金融システムが不安定化する局面において上昇する傾向を持つ。
09:55
ブルームバーグETF専門家予測、SEC包括基準でアルトコインETF承認確率「ほぼ100%」に
米SECが仮想通貨ETFの包括的上場基準を承認し、原則上個別審査が不要となった。ブルームバーグのETFアナリストは承認確率が事実上100%と予測している。
08:30
12年間休眠のビットコインウォレットが活動再開、65億円相当BTCを移動
12年間休眠していたビットコインウォレットが29日に400BTCを移動したとアーカム・インテリジェンスが報告した。2013年11月以来初めての取引で、当時の取得価格から約16000%上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧