はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「ステーブルコイン発行の世界的ハブ」へ、MUFGが海外向けの新プロジェクト進行中

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

MUFGが海外ステーブルコインを発行へ

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、海外で流通している主要なステーブルコインの発行に向けた協議を海外事業者と進めていることが23日にわかった。同グループが開発する各種デジタルアセットの発行・管理基盤「Progmat」を活用する目論みだ。

三菱UFJ信託銀行のデジタルアセット事業室プロダクトマネージャーである齊藤達哉氏がブルームバーグに語った内容によると、MUFGはグローバル市場向けのステーブルコイン発行に向けて、外部パートナーとの調整を進めている。具体的なパートナーについては明らかにしていない。

ステーブルコインはブロックチェーン技術を活用したデジタル通貨で、その価値が特定の資産などに連動して安定していることが特徴だ。

日本では2023年6月1日に改正された資金決済法の下で、法定通貨を裏付けとするステーブルコインが電子決済手段として認定され、その発行が可能となった。この制度下で、銀行、資金移動業者、信託会社などが発行者として認められている。

市場データサイトCoinGeckoによればステーブルコイン全体の合計流通額は約1300億ドル(18兆円)に上る。米ドルに連動するステーブルコイン「USDCoin(USDC)」や「Tether(USDT)」がトップシェアを占める。

これらのステーブルコインは、暗号資産(仮想通貨)取引やNFT(非代替性トークン)購入時の決済手段として利用され、さらには国際送金やオンラインショッピングなどの日常的な支払い手段としての活用が期待されている。

関連:Web3カンファレンス「WebX」、自民党の萩生田光一政調会長が登壇へ

ステーブルコイン発行の世界的ハブに

ステーブルコインの国内発行が解禁することで、国内外の企業間決済における効率化が進むことが期待される。企業間決済市場は1000兆円前後で、企業と個人間の取引市場の約3倍以上。ステーブルコインによりグローバルな取引の増加につながれば、多国籍企業間の決済などの手数料を得やすくなる可能性がある。

齊藤氏は、「日本がステーブルコイン発行の世界的なハブになる可能性がある」と述べ、「日本にとって大きなチャンスだ」と強調した。

さらに齊藤氏は、MUFGがエンターテイメント企業、非金融企業、日本の金融機関グループと、ステーブルコインに関するプロジェクトを進行中であることを明かした。また、海外の金融機関からもMUFGの取り組みに関する問い合わせがあるとのことだ。

Progmatは、あらゆる価値のデジタル化を目指しており、セキュリティトークン、ユーティリティトークン、ステーブルコインの発行・管理基盤となる。三菱UFJ信託銀行は2023年9月以降に独立会社「株式会社Progmat(仮)」への移管を予定している。齊藤氏は「MUFGはプログマットを使って第三者向けにセキュリティトークンを発行することを想定しており、現時点では独自のステーブルコインの計画はない」と付け加えた。

Progmat

出典:三菱UFJ信託銀行

6月初旬に三菱UFJ信託銀行は、株式会社DatachainおよびTOKI FZCOと提携して、ステーブルコインのクロスチェーンインフラを構築していくと発表した。

三菱UFJ信託銀行の齊藤 達哉氏は、7月25-26日に開催予定のWebXに登壇することが決定している。

関連:6月1日施行の改正資金決済法で国内ステーブルコイン発行可能に、多国籍企業にメリットも

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧