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FTX Japanが支払い能力証明を導入、金融庁の国内保有命令は3ヶ月延長 取引所の支払い能力証明(Proof of Solvency)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

顧客預かり資産の支払い能力を客観的に証明

FTX Japan株式会社のセス・メラメド最高執行責任者(COO)は28日、顧客から預かる資産の保全状況を証明するため、新機能「Proof of Solvency(PoS)」を導入したと発表した。

この機能はブロックチェーン技術を活用して、顧客の預かり資産の管理状況を客観的かつ透明に把握可能にする。取引所の残高が預かり資産を上回っていることを、改ざん不可能で検証可能な方法で証明するものだ。

23年9月8日には、金融庁からFTX Japanに対する新たな行政処分が発表され、投資者の利益保護を目的として、FTX Japanに資産の国内保有を引き続き命じていた。

これは親会社であるFTX Trading Limitedが米国連邦破産法第11章手続の対象となっていることを踏まえた処置であり、FTX Japanは23年9月10日~23年12月9日の間、負債に相当する資産を国内に保有しなければならい(非居住者に対する債務を除く)。

FTXとは

サム・バンクマン=フリード(SBF)氏が率いていた暗号資産(仮想通貨)取引所。2019年の創設後、急速に頭角を表し、業界最大手バイナンスに次ぐ大手取引所へと成長していた。その後に経営破綻し、23年11月に米国で再建型倒産(連邦破産法第11章)の申請を行なっている。

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FTX JapanとLiquid Japanが対象

新たに展開されるPoSのサービスは、FTX JapanとLiquid Japanの両プラットフォームにおける全顧客を対象とする。利用者はユーザーインターフェースを通じて、数回のクリックで簡単に残高の検証ができるとのことだ。

FTX Japanはこれまで顧客資産の分別管理を厳格に実施していたが、属人的な認証や主張に依存する形だった。しかし、PoSの導入により、数学的根拠やゼロ知識証明といった暗号技術に基づき、信頼性が担保されるようになる。

ゼロ知識証明とは

ゼロ知識証明とは、証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。

メラメドCOOは、PoSの導入により、「取引所や金融機関に資産を預託している市場参加者に対して、より安全性および情報の透明性を保った形での情報提供が可能になる」とコメントした。

2022年11月11日、親会社FTX Tradingは連邦破産法第11章の適用を申請。この申請により、FTX Japanを含む130社以上の関連会社の資産が凍結され、破産裁判所の管理下に置かれた。

これを受け、FTX Japanは顧客の日本円や暗号資産の出金・出庫を一時停止し、金融庁も異例の速さで業務停止命令(23年3月9日に失効)及び業務改善命令をFTX Japanに対して発布していた。

関連:FTX Japanに行政処分 利用者資産の保全などを要請

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