CoinPostで今最も読まれています

ポルカドット開発のParity、一部機能をコミュニティに移管 従業員も調整へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ポルカドットの分散化

ブロックチェーンインフラ企業Parity Technologies(以下、Parity)は、プロダクトを市場に届けるチームの機能を、ポルカドット(DOT)の分散化されたエコシステム内のチームに移管することを計画している。

同社は、ポルカドットの開発やビジネスを総括的に率いてきた企業。今後はポルカドットの次世代の技術を提供したり、開発者の体験を改善したり、開発者コミュニティを強化したりしていくことに特化するとした。

暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などに携わった経験を活かし、ParityはWeb3 Foundationと共にポルカドットをローンチ。Parityは以前、イーサリアムの共同創設者でもあるGavin Wood氏がCEOを務めていた。

関連ポルカドット創設者Gavin Wood氏、ParityのCEOを退任

今回の考えをParityがXに投稿したのは10日。プロダクトを市場に届ける「Go To Market(GTM)」と呼ばれる機能を、ポルカドットのエコシステムに移行したほうが効率的だと考えたという。

今週には、Parityが約300人の従業員を解雇したとの噂が流れたが、今回の件を独自に取材した「The Block」によると、この情報は間違いである。

ポルカドットとは

異なるブロックチェーンの相互運用を目指すプロジェクト。ネイティブトークンのDOTは日本の取引所にも上場している。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者でもわかるPolkadot(ポルカドット)|仕組みと将来性を解説

従業員の調整

Parityは分散化の重要性を支持しており、同社が権限を拡大してポルカドットの発展の妨げになるリスクをなくす必要があると説明。エコシステムを強化するには、競争と協力を共存させ、様々な「ビルダー」がいることが重要であると考えているとした。

同社はこの考えにさらに従うために、GTMの機能をコミュニティに移行し、エコシステムの新しいリーダーたちに任せようとしている。すでに従業員を解雇したわけではなく、これから数カ月かけて人員を調整していくという。

Parityは、これまでポルカドットの市場での存在感を高め、発展に貢献してきたチームに感謝すると述べた。そして、Web3 Foundationが行う資金提供プログラムが、ParityでこれまでGTMに務めてきたメンバーが今後もポルカドットに貢献していくことに役立つだろうと説明している。

Web3 Foundationは10日、ポルカドットの発展に貢献したい人やチームをサポートするため、資金を提供していくことを発表。2024年にかけて2,000スイスフラン(33億円相当)と500万DOT(27.5億円相当)を配分する計画であると説明した。

関連ポルカドット トークンの非証券化プロセスの研究を検討

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア