CoinPostで今最も読まれています

bitbankが注文殺到時の新ルール発表|SWELLを控える仮想通貨XRP(リップル)への対応か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bitbankが逼迫時の対応を発表
仮想通貨取引所bitbankは、公式ブログにて「注文逼迫時(行き詰まって余裕のなくなる状態)における新規取引ルールの導入」を発表、同プラットフォーム内で出来高が急増しているXRP/JPYのマーケットの状況を挙げ、今後の対応を説明した。

Bitbankが逼迫時の対応を発表

仮想通貨取引所bitbankは、公式ブログにて「注文逼迫時(行き詰まって余裕のなくなる状態)における新規取引ルールの導入」を発表、同プラットフォーム内で出来高が急増しているXRP/JPYのマーケットの状況を挙げ、今後の対応を説明した。

新ルールの内容は以下の通りとなる。

ルール詳細

注文の逼迫時における、成行注文の発注の一時的な制限

さらなる注文の逼迫時における、最小注文数量の一時的な引き上げ

ルール適用開始日:2018年10月2日(火)より順次適用

ルール改定に伴う逼迫時の状況とは、取引ペアの人気が高まり、注文が殺到することでプラットフォームへの負担が過多になることを指しており、今回の新ルールはその状況を一時的に緩和させる対応策であると思われる。

なお、今回発表された新ルールの他に、注文逼迫状態における性能の担保を目的とした、マッチングエンジンの性能改善の開発を進めていることが明らかになっている。

今回の新ルール発表の背景

新ルール発表の背景には、日本国内でのXRP(リップル)取引の人気再拡大があると言える。

bitbankは、販売所形式が主流な日本国内において、板取引アルトコインを安く手に入れることが出来る取引所として注目を集め、特に日本での人気が強いXRP取引の出来高において、6月のデータで「月間XRP取引量世界1位」を記録するなど、世界の取引所の中でも高いXRP取引高を有する取引所として知られている。

同取引所は、先日起きた(下記のチャート参照)XRPの急騰時にも、かなり多くの取引が行われており、その当時の世界出来高ランキング(CoinMarketCap参照)でBinanceを超える4位に位置していた。

今回、Bitbankが注文の逼迫時として例に挙げたと思われる「XRP/JPYにおける約定結果反映の遅れや、約定済みの取引においてキャンセルボタンが表示されていた事象」も、9月21日夜にユーザーから確認された事象と一致することから、 急騰当時の状況を指しているだろう。

また、XRPに関連するリップル社の大きな動きとして、日本時間1日23:00〜2日にかけて開催される、米Ripple社の大規模カンファレンス『SWELL2018』に合わせて、再度取引が盛んに行われることが予想されている(材料による急騰、事実売りなど) ことから、新ルールの設定といった早急な事前対応が行われたのではないかと考えられる。

bitbankの他に、海外取引所Poloniexは当時、サーバー自体がダウンしたことで、取引所へのアクセスが一時中断するなど、XRPの取引が世界中で盛んに行われたことが明らかになっており、何れにしてもbitbankのように、明日以降の取引量急増におけるサーバー負担や取引障害を一部ヘッジする動きは、ユーザーにとっても利用する上で安心感を与えることになるだろう。

また、逼迫時における「成り行き注文」の一部制限などにより、より厳しい状況下になるのではないかとの声もあるが、取引所自体が動かなくなってしまった場合、少なからず価格への影響が生じることを踏まえると、これらの新ルール制限により、公式発表通り「取引環境を安定させるためのルール改定は、「SWELL」のタイミングに合わせた発表として、適した動きと言えるのではないだろうか。

数点疑問も浮上

ただし、今回の発表において、数点疑問点も浮上している。

1. 注文の逼迫時とは、どの程度までの取引量を指すのか?

2. 最小注文数量の一時的な引き上げは、どこまで引き上げが行われるのか?

これらに関する具体的な数字は、取引を行うにおいて重要な値となるため、公式での追加発表が待ち望まれていると言えるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

XRP価格、海外仮想通貨取引所と大きな乖離が発生|Bitbankなどの取引板に問題発生か
仮想通貨XRPは、急激な価格の高騰を記録しているが、日本の取引所Bitbankが、一時的に取引板が動いていない状況が発生、海外取引所と価格に大きな乖離が生まれている様だ。
リップル『SWELL 2018』前夜にRippleNet委員会発足|イベント内容はYoutube発信予定
リップル社最大級の国際カンファレンス「SWELL」の内容は、公式サイトやSNS、Youtubeで発信予定。前夜開催のRippleNet委員会には、三菱UFJやSBI、バンクオブアメリカ、メリルリンチ、アメックス等の代表が集結した。
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/25 月曜日
21:35
5000BTC以上ビットコイン買い増し、米マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは新たに1.47億ドルのコストで5,445 BTCの仮想通貨ビットコインを取得した。
20:14
三菱UFJ信託銀行、バイナンスジャパンと協業で新たなステーブルコイン検討へ
三菱UFJ信託銀行は、バイナンスジャパンとステーブルコイン発行・管理基盤「Progmat」の協業により、円建てやドル建てを対象とした新たなステーブルコインの共同検討を開始することがわかった。
14:16
テラクラシックコミュニティ、 ステーブルコインUSTCの発行停止を決定
仮想通貨テラ・クラシック(LUNC)のコミュニティは、ステーブルコインUSTCの全ての新規発行及び再発行の停止を決定した。コミュニティ投票では、59%が賛成票を投じ、発行停止が可決された。
13:36
コインベース、世界最多のビットコイン準備金「推定94.7万BTC」保有か|Arkham分析
ブロックチェーン分析企業Arkhamは、大手仮想通貨取引所コインベースがサトシ・ナカモトの推定保有量に匹敵する94.7万BTC(3.7兆円相当)のビットコイン準備金を保有しているという分析を発表した。
11:52
軟調推移のビットコイン、イーサリアムのガス代平均は過去最低水準に
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)価格が続落する中、イーサリアムのガス代平均は過去最低水準となった。ETHの通貨供給量はデフレからインフレに転じている。
10:50
韓国大手仮想通貨取引所Upbit、偽アプトス(APT)の入金処理めぐり大騒動に
韓国の大手取引所Upbitで、仮想通貨アプトス(APT)のフェイクトークンが正規トークンとして入金認識され、不特定多数のアカウントに配布される事件が発生した。
09/24 日曜日
14:00
「ビットコインは最も寿命が長いブロックチェーン」VCが語る
第2回のGM Radio: Beyond The Priceは21日に公開。ゲストは仮想通貨ビットコインに特化したVCのファウンディングパートナーNico Lechuga氏である。
11:30
BTC上値トライに失敗、目先は下げ渋る展開見込む|bitbankアナリスト寄稿
国内大手取引所bitbankのアナリストが、一時400万円台に乗せるも上値トライに失敗し、ほぼ横ばいで推移している今週のビットコインチャートを図解。今後の展望を読み解く。ビットコイン・オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊まとめ|ETH初期投資家の相次ぐ資産移動に注目集まる
今週は、イーサリアム初期投資家の相次ぐ資産移動について書いた記事が最も多く読まれた。このほか、日本政府が、仮想通貨企業が資金調達を行う際の規制を緩和することなど、一週間分の情報をお届けする。
09/23 土曜日
18:00
米コインベースが過去に欧州FTX買収を検討
米仮想通貨取引所コインベースは破綻したFTXの欧州法人を買収することを検討していた。デリバティブ商品に力を入れていることが背景とみられる。
17:10
グーグルクラウド、BigQueryにアバランチなど11のブロックチェーンを追加
Google Cloudは、ビッグクエリ公開データセットにアバランチ(AVAX)など11の仮想通貨ブロックチェーンを追加したと発表した。
07:40
イーサリアム「Dencun」、2024年に実施か
仮想通貨イーサリアムの開発者は21日に会議を開催。次期アップグレードDencunについて、実施が来年初めになる可能性が示された。テストの開始が遅れる可能性があるという。
09/22 金曜日
16:29
大手VCパラダイム「仮想通貨は新たな惑星のようなもの」 投機需要も欠かせないと見る理由
仮想通貨関連技術に特化した米大手ベンチャーキャピタルParadigmは、「火星のカジノ」と題した論説で、仮想通貨を新しい惑星に例え、投機的な投資も「移住の起動プロセスの一部」として欠かせないものだと主張した。
16:15
セガ三国志大戦IP活用のBCG「Battle of Three Kingdoms」、動画初公開
  三国志大戦のIP活用BCGのチュートリアル動画公開 セガの人気ゲーム『三国志大戦』のIPを活用し、double jump.tokyo株式会社が開発を手がける新作ブロックチェ…
14:00
米FRB「資産のトークン化」に警鐘
米FRBは、トークン化が金融安定性に及ぼす影響について詳細に調査した論文を公開した。トークン化がデジタル資産のエコシステムと伝統的な金融システムとの相互接続を促進し、伝統的な金融システムに新たなリスクをもたらす可能性があると指摘している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧