Wormholeが330億円を調達
異なるブロックチェーン間の互換性技術を開発するWormhole(ワームホール)は29日、25億ドル(3,670億円)の評価額で2億2,500万ドル(330億円)のシード資金を調達したことを29日に発表した。
この資金調達には、マクロヘッジファンド運営会社ブレバン・ハワード、米コインベースベンチャーズ、仮想通貨投資会社マルチコインキャピタル、定量取引会社大手Jump Tradingなど、著名な投資家たちが参加している。
Wormholeはもともと、ブロックチェーン企業Certus Oneによって2020年10月にイーサリアムとソラナのブリッジとして立ち上げられた。2021年8月には、より多くのチェーンに対応するためのアップグレードを実施し、そのタイミングでJump Trading傘下の仮想通貨取引・開発企業Jump Cryptoに買収された。
しかし、2022年2月には悪意のあるアクターによって3億2000万ドル相当のハッキング被害を受けるという苦難に見舞われた。この際、Jump Cryptoは失われた資金を補填した。
Wormholeはこのような逆境を乗り越え、強固な回復力を示している。現在は30以上のチェーンを通じて、日々200万以上のクロスチェーンメッセージを処理し、これまでに350億ドル以上の資産を移転してきた。最大手のDEX、Uniswapを含む200以上のアプリケーションが使用している。
今月中旬、WormholeはJump Cryptoから独立し、新たな事業体として運営されることが報じられた。
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調達額は今年最大規模
さらに、Wormholeは、ブログ投稿を通じてWormhole Labsの立ち上げを発表。共同設立者兼CEOのSaeed Badreg氏は「3年前に始まった当初のビジョンに対するコミットメントを、専門技術会社Wormhole Labsの立ち上げによって再度強調したい」と述べている。
来年に向けて、Wormholeは新たな製品を市場に投入する計画を示唆している。
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Wormholeによる2億2500万ドルの資金調達は、今年停滞していたWeb3エコシステムにおいて最大級のものとなった。市場調査機関ルートデータ(RootData)の報告によれば、11月の資金調達件数は前月の75件から90件へ増加し、調達額も4.28億ドルから11.88億ドルへと177%の大幅な拡大が見込まれている。
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