はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

トークンブリッジ「Wormhole」、評価額3,000億円でプライベートセール実施か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Wormhole、プライベートセールを検討か

異なる暗号資産(仮想通貨)の互換性技術を開発するWormhole(ワームホール)が、独自トークンのプライベートセールを通じて約230億円(2億ドル)の調達を試みていることがわかった。関係筋の情報としてCoinPost提携メディアThe Blockが報じた。

Wormholeは2月3日にハッキングを受け、約400億円(3.2億ドル)相当のイーサリアム(ETH)が不正流出していたばかり。事件発生から数時間後には取引会社Jump Cryptoが12万ETHを補填する対応を取っていた。The Blockが入手した資金調達に関する関連文書は2月18日付けのものだったため、事件後の動きだと言える。

Wormholeは機関投資家向けのプライベートセールで独自トークン(HOLE)の発行総数の7.5%に当たる7.5億万HOLEをトークン単価30円(0.25ドル)で販売し、最大で230億円(約2億ドル)の資金調達を目指している。発行総数100億HOLEで換算するとWormhole(HOLE)の時価評価額は3,000億円(約25億ドル)に上る計算となる。

2名の関係者によれば、当トークンセールによる資金調達は4月1日時点で終了していないことを認めており、プライベートセール枠のHOLEトークンは「ネットワークローンチ」まで1年間ロックされ、その後3年間かけて段階的にリリースされることを明かした。販売単価は需要に応じて変動するとされ、現時点の価格は分かっていない。

関連:トークンブリッジ「Wormhole」、約370億円のイーサリアムが流出

マルチチェーン時代を支えるブリッジ

Wormholeは当初、イーサリアムとソラナ間のブリッジとしてCertus Oneというブロックチェーン企業が20年10月にローンチ。21年8月のアップグレードで複数チェーンへの対応を開始すると、同時期にJump Cryptoに買収されていた。

Wormholeは現在、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)を含む8つのブロックチェーン間で資産の相互運用を提供。例えば、ユーザーはETHやERC20トークンをブリッジに預け、ソラナのSPL規格でラップドトークンを発行して運用できる。また、いつでもイーサリアムネットワーク上に戻すこともできる。

公式サイトによれば、プロトコルへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は約4,600億円(38億ドル)を超えている。

昨今、ブリッジの脆弱性を突くハッキング事件が続いている。3月にはNFT(非代替性トークン)ゲームAxie Infinity(アクシーインフィニティ)のサイドチェーンRonin Networkとイーサリアムを接続する「Roninブリッジ」から、総額700億円超相当の仮想通貨が不正流出。攻撃者はバリデータの秘密鍵を盗み、出金を実行したという。攻撃時はRoninブリッジにおいて、入出金に9つのバリデータの内5つの署名が必要だったが、攻撃者は5つの秘密鍵を不正に入手して仮想通貨を盗難した。

関連:「アクシーインフィニティ」のRoninブリッジ、700億円超相当の仮想通貨が不正流出

こうした状況で、ラップドトークンを使用せず、特定のバリデーターに依存しない、Stargateのようなブリッジプロトコルへの期待が高まっている。StargateはLayerZero通信レイヤーを使用し、統一流動性プールに預けられたネイティブトークンの即時ファイナリティを保証する。Stargateはローンチから2週間足らずでTVLが約3,500億円(30億ドル)を突破した。

関連:ブロックチェーン互換性開発のLayerZero、a16zやセコイアなどから約165億円調達

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/24 金曜日
15:37
仮想通貨AIエージェント銘柄ai16zとは?特徴・購入方法まで解説
ソラナ AI Hackathonから生まれた注目トークン『ai16z』について解説。a16z提供の開発キット「Eliza」を活用したAIエージェントプロジェクトの特徴や、Raydiumなどソラナ系DEXでの買い方を紹介。AI×ブロックチェーンの新たな展開を探る。
14:00
JPモルガンCEOが銀行秘密法の欠陥を指摘 仮想通貨企業の口座解約の真相とは
米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、仮想通貨企業に対する口座解約措置は、銀行秘密法による制約によって余儀なくされたものだと指摘し、規制を見直す時期に来ていると主張した。
13:30
仮想通貨トロン(TRX)とは|今後の将来性とおすすめ取引所
仮想通貨トロン(TRX)の特徴や将来性、取引所情報を詳しく解説。高速な取引処理と低コストを実現する分散型プラットフォームとして、エンターテインメント分野での活用が進む注目の仮想通貨を紹介。
13:25
米SEC、仮想通貨カストディ事業の壁となる「SAB121」ルールを撤回
トランプ新政権下の米証券取引委員会が、仮想通貨カストディ事業への妨げになるとみられたガイドライン「SAB121」を撤回した。
12:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。
11:45
トランプ夫妻のミームコイン「TRUMP」「MELANIA」の保有層や利益は? チェイナリシスが調査
ブロックチェーン分析企業チェイナリシスが、ドナルド・トランプ夫妻のミームコインの購入者層と利益状況の実態を分析した。
11:25
バイナンスラボ、「YZi Labs」にリブランディング
仮想通貨取引所バイナンスから独立したBinance Labsは、YZi Labsにリブランディングする。バイナンス前CEOのCZ氏が、投資活動に積極的に関与するという。
10:45
ソラナ基盤のジュピター、エアドロップ実施 200万以上のアドレスが対象に
仮想通貨分散型取引所アグリゲーターJupiter(ジュピター)は23日、235万の対象ウォレットに7億JUPトークン(5億4600万ドル相当)を配布し始めた。
08:45
「ビットコイン戦略的備蓄」大統領令で市場乱高下|仮想NISHI
ルミス米上院議員がデジタル資産小委員会の議長に選出されたことが発表されると、期待が一部後退し反落したが、未明にトランプ大統領が仮想通貨の戦略的国家準備金に関する大統領令に署名したことで、再び上昇する展開に。
08:15
ビットコイン価格、過去サイクルと連動した推移示すか Glassnode分析
仮想通貨ビットコインの現在の価格推移は、過去のマーケットサイクル、特に2015年から2018年のサイクルと非常に似ている傾向にあると分析された。
07:50
トランプ氏、米国を仮想通貨の中心地にすると改めて表明
米国を仮想通貨とAIの中心地にするとドナルド・トランプ米大統領はダボス会議で演説。トランプ氏は選挙活動中から米国を仮想通貨の中心地にすると表明していた。
07:10
中国政府、PlusTokenから押収した3兆円相当のビットコインを売却か
中国政府が保管するする3兆円相当の仮想通貨ビットコインを売却し大きな売り圧力を与えた可能性が浮上した。
06:45
米CME、XRPとソラナ先物取引に関する情報を否定
米シカゴ・マーカンタイル取引所のベータ版ウェブサイトで、XRPとソラナの先物取引契約に関する情報が誤って公開されたことが判明した。
06:15
ビットコイン価格乱高下、ルミス米議員の発表を受け
シンシア・ルミス米上院議員の昨夜の仄めかしにより、ビットコインの価格が一時的に106,000ドルまで急騰したが、その後発表される内容が国家のビットコイン戦略的準備金の計画とは無関係であることが判明し、価格は反落した。
05:50
トランプ大統領、仮想通貨の戦略的国家準備金に関する大統領令に署名
トランプ米大統領は24日、仮想通貨市場に関する大統領作業部会を設立する大統領令に署名した。この作業部会は、ステーブルコインを含むデジタル資産の連邦規制の枠組みを開発し、「戦略的国家デジタル資産備蓄」の作成を評価することを目的としている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧