はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム投資の新時代、高利回りを実現するCega Financeのデュアルカレンシー戦略とは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

22%以上の年間収益率

エキゾチック・オプション(特殊なオプション)の提供者であるCega Finance(セガ・ファイナンス)は30日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)、stETH、ステーブルコインUSDCoin(USDC)ホルダーに対し、22%以上の年間収益率(APY)を提供する新しいオプション戦略「デュアルカレンシー」の開始を発表した。

セガはイーサリアムとアービトラムネットワーク上で運用されており、伝統金融の「ストラクチャード・インベストメント」と呼ばれる複雑な運用戦略をオンチェーンで実現し、累積取引高は既に3億ドルを超えている。

セガの「デュアルカレンシー」戦略の鍵となるのは、27日間のコールオプションの販売と、固定金利(年利22%~51%)の獲得だ。この戦略は、リスクを最小限に抑えながら高い固定利回りを得る機会を提供する。ただし、リスクとして、預入れた仮想通貨がストライクプライス(権利行使価格)で売却される可能性があり、その結果、利益の上限が制限されることがある。

セガは「ETH Elephant」、「ETH Dragon」、「stETH Elephant」、「stETH Dragon」、「USDC Elephant」といった5つの新製品をデュアルカレンシー戦略のラインナップとして提供している。これらはそれぞれ異なる投資家のニーズやリスク許容度に応じて設計されている。

関連:「Web3投資家に柔軟で多様な金融商品を」DeFiプロジェクトCegaのCEOが語る——「WebX Weekly」

stETHの預入総資産額が高い

特に注目されているのが、「stETH Elephant」で、TVL(預入総資産額)が200万ドルに達している。ユーザーはわずか0.001stETHから参加可能。この製品では、27日間のコールオプションを売り、満期時にプレミアムを獲得するが、その時の市場価格がストライクプライスに対してどう位置するかによって、stETHかUSDCでの支払いが決定される。

出典:cega

例えば、満期時にstETHの価格がストライクレベル(110%)を超える場合、投資家が預けたstETHはUSDCに変換される。ただし、ストライクプライスでの取引となるため、stETHのさらなる価格上昇による利益は得られない。

セガの豊崎亜里紗CEOはThe Blockに対し、「市場が安定している時に最適な商品」と述べている。この戦略は、リキッドステーキング市場での新たな利回りの機会を提供し、イーサリアム市場の成長を支えるだろう。

リキッドステーキングとは

仮想通貨のステーキング金利を受け取りながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できるDeFi(分散型金融)の仕組み。Lido Finance(LDO)は「リキッドステーキング」の最大手サービスプロバイダーでTVLは926万 ETH(193億ドル)。ETHステーキング全体の32%を占める。

関連:仕組み債発行のDeFi「Cega」、累計調達額13 億円を達成

セガ・ファイナンスの特徴

セガは、Dragonfly主導のラウンドで930万ドルのシード資金を調達。これまで「Pure Options Strategy(PO)」や「Bond + Options Strategy(B+O)」などの戦略を手掛け、資金管理に重点を置いている。

B+O戦略では、検証されたマーケットメーカーに資金を貸し付け、クレジットリスクの積極的な監視とマーケットメーカーとのISDA契約締結を通じてリスク管理の強固な基盤を築いている。これは市場参加者間のクレジットリスク、法的リスク、運用リスクを管理する標準的な文書だ。

昨年のFTX危機時には、この強力なリスク管理体制が実証された。セガは、ISDA法的契約を活用し、Alameda Researchの財務状況を事前に察知し、同社破綻前に貸し付けた資金を全額回収することができたという。

セガのデュアルカレンシー戦略がどのオプション市場で処理されているかについての具体的な情報は公開されていないが、過去の戦略設計から、一般的には大手の仮想通貨取引所や専門のオプション取引プラットフォームで処理されるものと推測される。

関連:LidoのstETH、イーサリアムL2への展開を開始

イーサリアムを購入したい方は、取引所別の取り扱い銘柄を確認してみてください。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧