デジタルアセット関連での提携を検討
SBIホールディングス株式会社は7日、サウジアラビア国営の石油大手アラムコ社と、業務提携の検討に向けた基本合意書を締結したと発表した。
SBIグループとアラムコ社は合意に基いて、以下の3項目での業務提携を検討していく計画だ。
- デジタルアセットの領域における協業、両社のデジタルアセット関連の投資ポートフォリオを活用した共同投資
- サウジアラビアでの事業拡大に関心を持つ、デジタルアセット領域の日系スタートアップ企業を発掘し、その進出や成長を支援
- 日本とサウジアラビア両国における工場の設立など、半導体領域への投資に関して具体的なプロジェクトを立上げる
SBIグループとアラムコ社は、半導体や、デジタルアセットなどの先端領域における事業機会を検討し、日本とサウジアラビア両国間の経済分野における協力にも貢献していくと続けている。
デジタルアセットに、ビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)が含まれるのか、現実資産(RWA)トークン化など他の分野が中心となるのかについては特に触れられていない。
SBIグループは、セキュリティトークン取引を提供する大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)の設立を主導しており、アラムコ社とこの分野で提携する可能性もある。現実資産トークン化には金融業界から注目が高まっているところだ。
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さらに、SBIグループは中東地域でのさらなる事業拡大に取り組んでおり、拠点として「SBI Middle East」の設立を準備しているとも述べた。
RWAとは
「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。
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1,000億円規模のファンド
SBIグループはこれまで、ベンチャーキャピタルSBIインベストメントを通じて、暗号資産(仮想通貨)XRPを提供するリップル社、ブロックチェーン企業R3社、仮想通貨取引所ビットフライヤーやビッサムをはじめ、様々な企業に投資している。
さらに11月には、Web3やAI(人工知能)、メタバースなどのスタートアップ企業に投資する最大1,000億円規模のファンドを運用開始することがわかった。
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アラムコ社は、ブロックチェーン関連では、石油セクター向けのポストトレード・ソリューションVAKTや、ブロックチェーンの運用効率化を提供するData Gumbo、電子船荷証券プロバイダーTradeGoなどに出資している。
サウジアラビアは、政府としてもメタバースやWeb3などに注力している。2022年には、メタバースを含む、複数の先端技術へ約8,400億円以上を投資すると発表した。
さらに、政府の公共投資ファンドSanabil Investmentsが多数の仮想通貨・Web3 VCに出資していることも知られている。
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