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米連邦地裁、Terraform Labsへの訴訟でSECを支持

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「USTは未登録有価証券」

米ニューヨーク州南部地区連邦地裁のジェド・ラコフ判事は28日、米証券取引委員会(SEC)がTerraform Labsに対して起こした裁判で、Terraform Labsが未登録有価証券を提供していたとするSECの主張を支持した。

ラコフ氏は、次のように述べている。

UST、LUNA、wLUNA、MIRといったトークンは投資契約であり、有価証券であることに異論はない。

SECは2月、Terraform Labsとその創設者であるDo Kwon氏を証券詐欺で訴えた。

2018年4月から2022年5月まで、米国企業の株価をミラーリングしてリターンを支払うよう設計された「mAssets」や、アルゴリズム型ステーブルコインのテラUSD(UST)など、未登録証券とみなされる暗号資産(仮想通貨)を提供・販売していたと申し立てた形だ。

2022年5月に旧テラエコシステムが崩壊した後、被告が記事執筆時現在の時価で約600億円にあたる1万ビットコイン(BTC)相当の資金をスイスの銀行口座に送ったとも述べていた。

関連:米SEC、旧テラの創設者Do Kwon氏を提訴 証券詐欺で

一方で、ラコフ判事は、米国企業の株価をミラーリングする「mAssets」については、厳密に条件を見れば法的に「有価証券ベースのスワップ取引」とはみなされないとして、SECの主張を退けた。

定義を満たすためには、当事者間の取引で、その資産の価値や将来の価値変動に関する財務リスクが移転されなければならないが、「mAssets」にそうした特徴はないと説明している。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

関連:初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

Do Kwon被告の状況

Do Kwon被告は3月、モンテネグロの空港で偽造パスポートで旅行しようとした疑いで逮捕された。現在、米国への身柄引き渡しをモンテネグロの裁判所が検討しているところだ。

同国の裁判所はKwon被告の引き渡しを先月承認したが、Kwon被告の弁護側がこれに反対する申立てを行ったため、延期された経緯がある。

Kwon被告は、韓国と米国の検察からも詐欺容疑など刑事で追及されている。ソウル南部地方検察金融犯罪捜査局のダン・ソンハン氏は、有罪判決が下されれば、Kwon被告には40年以上の懲役が科される可能性があると述べた。

韓国の捜査当局は、Kwon氏は国際刑事警察機構(インターポール)の国際指名手配の対象とする手続きも行った。

関連:テラUSD(UST)のディペッグ騒動 Terraform Labs社や取引所の対応まとめ

旧テラエコシステムの崩壊が起こった後、各国の規制当局はステーブルコインに対する警戒を強めた。日本の金融庁は昨年12月のプレゼン資料で、アルゴリズム型ステーブルコインの規制を強化する可能性を示唆している。

関連:金融庁、アルゴリズム型ステーブルコインの規制を強化か

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