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Huobi研究所レポート:NLP分析で今週の最注目は「ビットコイン、ナノ、ステラ」の3通貨

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Huobi研究所レポート
世界有数の取引所「Huobi」研究所が提供する貴重な市場データの数々をCoinPost独占公開。今回は主に「ブロックチェーン上のデータ」、「ソーシャルメディアデータ」、「マーケットデータ」の3点をピックアップしている。

1. ブロックチェーン上のデータ

1-1. 動きがあったBTCアドレス

9月26日~10月3日の一週間で、動きがあったBTCアドレス数は前週比0.6%増で349万件となり、直近2ヶ月のうち、週間最も多かったです。

新規に増えたアドレスは前週比3.8%減で、140万から135万へ下がった一方、動きつつあるアドレスの数は50万件から55万件と、前週比10%増となりました。再アクティブにされたアドレスも先週比1.3%増になりました。

1-2. BTCの取引ボリューム及びトランザクション回数

BTCブロックチェーン上全体のBTC取引ボリュームは先週(646万BTC)比1%増で、652.7万BTCとなりました。 

トランザクション数は計166.1万回と記録され、先週比で1.9%減りました

また、トランザクションごとにおける平均BTCボリュームは先週比3%増で、3.93BTCとなりました。

1-3. BTC毎秒ごとの平均トランザクション回数(TPS)

今週のBTC秒ごとの平均トランザクション回数(TPS)は、先週より0.05回が減り、2.75回となりました。

1-4. BTCのトランザクションコスト

今週、BTCネットワーク全体における総トランザクションコストは、先週の129.9BTCから154.8BTCとなりました

今週の平均トランザクションコストにおいても先週比19.1%増となる0.00009BTCとなりました。

1-5. BTC保有量の占有率

一部のアドレスに対するBTC保有量の占有率は先週とほとんど変化は見られず。

BTC保有量の上位10アドレスの全体に対する占有率は、先週比0.1%減となる5.85%となった他、上位10〜100位のアドレスの占有率は先週比0.02%減となり、上位100〜1000位のアドレスの占有率は先週比0.06%増となりました。それ以外のアドレスの占有率は先週比0.03%減となる63.85%となりました。

1-6. BTCにおける大口取引のデータ

Huobi研究所は「超大口取引」を1万以上と定義し、「大口取引」を1千BTC以上1万未満の取引と定義しております。

今週、超大口取引は5回で合計7.5万BTCに達した他、大口取引は先週の396回から383回に減少しました。

1-7. BTC取引ボリュームごとのトランザクションデータ

今週、100〜1,000BTCのボリュームのトランザクションの数はやや増え、160万BTCから185万BTCとなり、占有率も先週の24.8%から28.4%となりました。

2. ソーシャルメディア

続いて、ソーシャルメディアに関する調査です。

2-1.キーワード分析

Reddit’s r/CryptoCurrency Subreddit を「NLP分析」という手法で調査し、仮想通貨、イベント、取引所及びインフルエンサーの3つのカテゴリーにおいて、海外トレンドとセンチメントに関して分析しております。

仮想通貨

NLP分析によると、BTC、NANOとStellarは、今週もっとも注目された仮想通貨です。

Bitcoinの場合、主に価格と取引戦略が語られています。

NANOに関しては、Kite paymentでNANO支払いが可能になったことが話題となっています。 。

Stellarでは、世界初の手数料0取引を開始することで、多く議論されています。

イベント

Wallet(ウォレット)、Bot robot(ボットロボット)、security(セキュリティー)が今週のキーワードとなっています。

ウォレットについては、近頃頻発のハイキングによる仮想通貨の流出に対し、どうやってウォレットの中の資産を守るかと話題になっております。

セキュリティーはセキュリティートークンの将来的発展方向を巡って語られました。

ボットロボットはデータ化取引できるロボットのことを指します。

取引所/インフルエンサー

NLPによると、海外の投資家間での通常通りの話題で、Coinbase、Binance、Hitbtcは今週最も注目されました。

更に、今週注目された話題にも大きな変化が見られました。

BCH、hitbtc、lightning、Satoshi及びsocietyは最も注目度が上がりました。

一方、pow、regulation、nodes、mainnet、governmentは最も注目度が下がりました。

2-2. GitHubでの開発に関する動き

GitHub上、最も注目度が集まったのは、ETH、BTC、EOSとの3つのプロジェクトで、フォーク数においては、BTC、ETHとEOSとなった一方、ETH、ADA、DASHは最もプロジェクトに関する開発の提出が多かったようで、 その中のETHは3,500行のコードも提出され、 第2位のADAより遥かに多かったです。

新規増えたイシュー数量の上位3位はBTC、IOTA 、TRXで、最も「良いね」を集まったのはETH、BTC、EOSで、注目者が一番増えたのはNEO、EOS、BTCです。

3.マーケットデータ

3-1. Return/Priceのボラティリティ比率

今週、仮想通貨の価格は全体から見れば、下落より上昇の方が多く見られました。

BCHが先週比23.2%増で、最も上昇した通貨となりました。

一方で、Moneroの下落幅は最大で、1.1%でした。

また、価格のボラティリティについて、BTCの変動率が最も小さく、0.0016s.d.(15分足で計算)となり、Rippleは最も大きく、0.008s.d.となりました。

3-2. 仮想通貨の連動率

仮想通貨の間に見られる連動率とは、ある程度タンデムで動くとされるもの。

下記の基盤はピアソンの相関とp数値(=先週比の平均価格で比重した取引高の戻り値から計算される数値)となっております。

今週の連動率も非常に高く、Moneroだけがあまり連動率に影響されずに推移していました

BTC/LTCは最も高く、0.98という割合でした。次はADA/LTCで、0.97でした。

Ripple/MoneroとETH/Moneroは最も低く、それぞれ-0.02と0.28となりました。

Huobi研究所について

Huobi研究所は、仮想通貨取引所を運営しているHuobiグループによって2016年4月に設立され、2018年3月に、ブロックチェーン分野における技術開発・業界調査分析・応用研究・コンサルティングを目的とした、より高度な組織へ発展を遂げました。

また、経済、金融、AI、法律等様々な分野に精通する人材を多く抱えている他、世界のあらゆるブロックチェーンに関する学術団体や大学、研究施設と提携しており、Huobi研究所の所長を務める袁煜明(Hubery Yuan)氏は、元産業保安研究所の副院長兼TMT(テクノロジー・メディア・通信業界)主席アナリストを務めた人物であり、New Fourtune社から「ベストアナリスト賞」を受賞しております。

また、同研究所はブロックチェーン分野の研究基盤を構築し、業界に対してより明確に根拠のある理論や研究成果を提供する事で、業界及び産業の発展を促進する事を目指しております。

Huobi研究所の理念として、「ブロックチェーンのエコシステムを構築し、より良い未来に貢献する事」を掲げております。

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※注意事項

今回の記事はあくまで、調査レポートを元にCoinPostの考えを述べたもので、仮想通貨の値上がりを保証するものや、投資を奨励するものではございません。

仮想通貨への投資の際は、価格変動リスク、信用リスク、流動性のリスク等、リスクを確認した上、ご自身の責任の下で投資を行いましょう。

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