CoinPostで今最も読まれています

米マイクロストラテジー、さらなる買い増しでビットコイン総供給量の1%以上保有へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン総供給量の1%以上保有へ

米マイクロストラテジーは19日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の買い増しを発表した。9,245 BTCを約6億2,300万ドル(約940億円)で取得した格好だ。

購入には転換社債からの収益と余剰現金を充てており、2024年3月11日から3月18日までの期間で行われている。

これにより、マイクロストラテジーの保有ビットコイン数は214,246枚となった。1ビットコインあたりの平均取得価格は35,160ドルだ。

マイクロストラテジーが保有するビットコインの総購入価格は約75億3,000万ドル(1,140億円)だ。一方、現在の市場価値は135億ドル(約2兆円)を超えており、含み益は約60億ドル(約9,060億円)に達している。

今回の買収により、同社は現在、ビットコイン総供給量(2,100万枚)の1%以上を保有することになった。

関連: ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

ビットコイン戦略背景に株価上昇

1989年に設立されたマイクロストラテジーは、ビジネス・インテリジェンスの分野でソフトウェアやクラウドサービスを展開しているが、ビットコイン購入戦略が注目を集めたことも背景に株価を上げてきた。

Canaccordの分析によると、11日の時点で、ビットコイン保有によるマイクロストラテジーの株式価値プレミアムは86%だった。

投資銀行Benchmark(ベンチマーク)は2月時点で、ビットコインの価格が2025年末に12万5,000ドル(約1,890万円)に達するという想定の下、マイクロストラテジーの目標株価を990ドルと格上げしていた。

当時の株価は約872ドルだったが、その後同社株式は急上昇し、記事執筆時現在で約1,417ドルとなっている。

同社のマイケル・セイラー会長は、ビットコイン戦略の成功を受けてマイクロストラテジーを「ビットコイン開発会社」としてリブランディングするとも話している。

関連: 投資銀行がマイクロストラテジー格上げ ビットコイン12万ドル超前提で

マイケル・セイラー会長は11日、米CNBCに出演。ビットコインはデジタルゴールドであり、既存の資産よりもはるかに速く、週末でも取引できると改めて強調した。

グローバルであり、広く認識されており、発行者も存在せず、ある企業や国にコントロールされることもないと続けている。

また、半減期にマイナーからの供給が減少することで価格は上昇するだろうとの意見を述べた。

半減期とは

ビットコインなど仮想通貨のマイニング報酬(=新規発行量)が半分に減るタイミングを指す。仮想通貨にはインフレを防ぐために「発行上限」が定められているものが多く、一定周期で訪れる半減期の度に、新規発行量が半分に減る仕組みになっている。供給量が減ることで希少価値が大幅に上昇し、価格が高騰しやすくなるため、仮想通貨特有の注目イベントでもある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア