はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

RWA事例 DigiFT、米財務省短期証券の預託証書トークンをリリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

預託証書トークン「DRUST」発売

イーサリアム(ETH)上でリアルワールドアセット(RWA)トークンの取引プラットフォームを展開するDigiFTは25日、米国財務省短期証券の受益所有権を表す、初の預託証書トークンをリリースしたと発表した。

預託証書(DR)とは一般的に、外国企業の株式を取引するために使われるものだ。資産に直接投資せず、それらの資産の所有権や収益の一部を間接的に取得する手段として機能する。

預託証書を発行する金融機関が資産を預かり、それに対応する証書を発行する仕組みだ。

リリースされた預託証書トークン「DigiFT U.S. Treasury Tokens(DRUST)」はAA+格付けの流動性の高い短期米国財務省短期証券によって直接裏付けられている。

機関投資家や認定投資家は、いつでも法定通貨またはステーブルコインを利用して、承認されたセルフカストディ・ウォレットから「DRUST」にアクセスすることが可能だ。

関連: イーサリアムベースのDigiFT、デジタル証券(RWA)市場展開に向けシンガポールでライセンス取得

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。

▶️仮想通貨用語集

関連現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

法的枠組みを明確化

DigiFTは、今回のトークンの意義を次のように説明した。

預託証券(DR)の構造をオンチェーンに展開することで、リアルワールドアセット(RWA)トークン化に関する重要な市場課題、つまり「トークン」を正確に実行できる確固とした法的枠組みが欠如しているという問題に対処することが可能となった。

DigiFTは、現在流通しているRWAトークンの大部分は、原資産を保持または反映するフィーダーファンドやデリバティブ商品への利益を表すラップドトークンであり、法的に複雑で、投資家が理解することが難しいと続けた。

トークン所有者に対して、投資している資産の直接的な受益請求が制限されている場合も多いとしている。

一方で、今回DigiFTの預託証書トークンでは法的枠組みが理解しやすくなっていると述べた。「DRUST」は原資産証券の部分的な受益権を表し、投資家は原資産によって生み出される利益を法に基づいて請求することができる。

DigiFTは2021年にシンガポールで設立された。規制されたオンチェーンRWA取引所であり、資産所有者はブロックチェーンベースのセキュリティトークン(ST)を発行可能だ。また、投資家は自動マーケットメーカー(AMM)により流動性が維持された環境で取引できる。

CoinGeckoのデータによると、RWAトークンの時価総額は過去24時間で28.6%増加し約73億ドル(約1,100億円)に達したところだ。

関連: イーサリアム上でRWAの米債券ファンドをトークン化 Superstateが新商品を発表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
05:55
ビットコイン、売りは飽和領域に近づくか K33が長期的な買い場と分析
K33リサーチは仮想通貨ビットコインが過去最高値から36%下落した現在の相場を「感情主導の行き過ぎ」と分析している。現在の価格乖離が長期投資家にとって魅力的なエントリーポイントと見ている。
05:35
グレースケール、米国初でジーキャッシュETFの登録申請を提出
グレースケールが仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)を対象としたETFの登録申請を米SECに提出した。実現すればジーキャッシュに特化した初のETFとなり、同社は過去1カ月間でXRP、ドージコイン、ソラナの投資信託もETFに転換している。
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧