はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムベースのDigiFT、デジタル証券(RWA)市場展開に向けシンガポールでライセンス取得

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル証券をイーサリアム上で発行・流通

イーサリアム上でリアルワールドアセット(RWA)トークンの取引プラットフォームを展開するDigiFTは5日、シンガポール金融管理局(MAS)から資本市場サービス(CMS)ライセンスを取得し、市場運営者(RMO)としての許可を得たことを発表した。

これにより、デジタル証券(セキュリティトークン:ST)の一次市場(発行・配布)と、二次市場(流通や取引)の両方を正式に提供できるようになった。

DigiFTはシンガポールで有価証券や共同投資スキームの受益証券などの金融商品をオンチェーンで発行し、これらの商品の取引を監督・運営する権限を得た格好だ

2021年に設立されたDigiFTは、スマートコントラクトを使用して市場形成を自動化する仕組みである「自動マーケットメイキング(AMM)」技術を備えた取引所を運営している。同社は2022年6月に、MASのフィンテック規制サンドボックスに参画し、デジタル証券の発行を推進し、二次市場の管理市場を運営してきた。

関連:AMM(自動マーケットメイカー)とは|仕組みやリスクを解説

デジタル証券の市場拡大を目指す

このプラットフォームはイーサリアム・ブロックチェーン上に構築され、債券や株式、共同投資スキームなどRWAに裏打ちされたデジタル証券の二次取引の流動性プール機構を提供している。

投資家は、DigiFTのウェブサイトやモバイルアプリを通じて、法定通貨やステーブルコインでオンチェーンアセットを購入、取引、償還することができる。

Henry Zhang CEOは、「CMSライセンスとRMOの認識を得ることが、金融機会への規制されたアクセスをオンチェーンで実現するための重要なステップ」だと述べている。

DigiFTは、伝統金融とブロックチェーン技術のギャップを埋めるため、RWAトークン化の統合を進めている。今後、同社はモバイルアプリの地域展開を拡大し、オンチェーンのアセット開示の証拠やクロスチェーン展開などの機能を提供し、投資家のユーザーエクスペリエンスを向上させる計画である。また、規制に準拠したリアルワールドアセットへのアクセスを提供し、発行者と協力して製品提供を拡充する。

Henry CEOは、シンガポールを金融サービスと技術革新の先導的な拠点として称賛。DigiFTとして、この一流の金融ハブでライセンスを受けたことを皮切りに、「次世代の資本市場構築に注力していく」と述べた。

関連:デジタル証券入門:投資の新しい波を掴むためのガイドブック

リアルワールドアセットとは

リアルワールドアセットとは、実際の世界で存在する資産や権利を指す。金(ゴールド)、不動産、株式、債権などの伝統的な金融資産だけでなく、カーボンクレジットや著作権、企業ブランドなどの無形資産も含まれる。これらを共通規格でトークン化することにより、市場参加者のアクセスが向上し、市場間の互換性の向上、そして、各資産の流動性の向上や金融取引のコスト低下が期待される。

特に、RWAトークン化の先行事例としては、「米国債のトークン化」市場が挙げられる。2023年に米国債の金利が上昇する中で、この市場のプロトコルに預けられた総価値(TVL)は、年初の約1億ドルから12月5日時点で7億8500万ドル(約1100億円)に増加した。トークン化された米国債は平均5%強の利息や、償還期限での元本返還といった、通常の米国債と同様の特徴を持つ。

関連:現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/16 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のビットコイン購入やXRP・SOLのETF審査開始など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の送金決済規制見直しに高い関心
今週は、金融庁による仮想通貨・ステーブルコインの送金決済規制見直し、アーサー・ヘイズ氏への独占インタビュー、VanEckによる米20州のビットコイン準備金法案分析に関する記事が最も関心を集めた。
02/15 土曜日
13:20
SECの仮想通貨規制方針に転換の兆し 、コインベース訴訟延期で銘柄分類を再検討へ
SECが、仮想通貨タスクフォースによる作業を理由にコインベース控訴への回答を延期した。証券性判断の見直しに注目が集まる。
11:35
ミームコイン熱狂でビットコインオンチェーン活動低迷に、ピーク時から55%減少の実態
ミームコイン熱狂で仮想通貨ビットコインのオンチェーン活動が直近7日間で55%減少。12ヶ月最低の動向と市場転換の背景は?
10:22
ソラナ基盤のミームコインプラットフォームPump.fun、モバイルアプリを公開
仮想通貨ミームコインのローンチパッドPump.funがiOS/Androidアプリ版をリリース。一方で英国などで法的懸念も浮上している。
08:50
金価格が史上最高値2942ドル到達 その背景は
金価格が今月史上最高値の2,966ドルを記録。米関税拡大懸念や脱ドル化が加速させた。中央銀行の金購入も過去10年で最高水準に到達。一方、仮想通貨ビットコインは9.7万ドル台で推移。
08:05
機関投資家のイーサリアム現物ETF保有率が急増、ゴールドマンなどが購入
2024年第4四半期の13F報告書から、機関投資家のイーサリアム現物ETF保有率が前四半期比で4.8%から14.5%に上昇。ビットコイン現物ETFは機関投資家比率21.5%で横ばいであった。
07:25
ETHのアップグレード「ペクトラ」、3月5日に最終テスト実施へ
イーサリアム財団が、仮想通貨ETHの次期大型アップグレード「ペクトラ」のテスト実施時期を公表。メインネットで4月に実施できるか注目が集まっている。
06:50
アブダビ政府系ファンド、昨年4QにブラックロックのビットコインETFに665億円投資
アブダビの政府系ファンド「ムバダラ」が、ブラックロックのビットコイン現物ETFに665億円を投資。2024年第4四半期の投資実施が明らかになった。
06:40
Jito Labsなど、米SECとの会議でステーキングをETFに組み込む方法を解説
Jito LabsとMulticoin Capitalは、米SECの仮想通貨規制タスクフォースとの会議で、ステーキングをETFに組み込む可能性について議論した。会議では、ステーキングが投資家に与える利益や、ETF内でのステーキングモデルについての提案が行われた。
06:20
XRP価格が10%高、現物ETF実現への期待高まる
仮想通貨XRPの価格が15日に前日比10%上昇し、2.72ドルを記録した。市場では、米証券取引委員会による現物XRPのETF承認への期待感が高まっている。
02/14 金曜日
17:55
PancakeSwap(パンケーキスワップ)の使い方│特徴から注意点まで
BNBチェーン上で最大規模のDEX、PancakeSwap(パンケーキスワップ)の基本機能と特徴を解説。低コストな取引手数料、豊富な収益機会、NFT取引など多彩な機能を備え、メタマスクで簡単に利用可能。使い方から注意点まで詳しく紹介。
15:00
GETプロジェクト×web3アイドル独占インタビュー エンタメ業界のグローバル展開を目指す
ブロックチェーン技術を活用し、アジア発のエンターテイメント革新を目指すGETプロジェクト。PR Director齊藤成芳氏とアイドルグループWHITE SCORPION、Rain Treeのメンバーへのインタビューを通じて、NIDTとの相乗効果、海外展開への展望、ファンとの新たな関係性構築など、次世代エンターテイメントビジネスの可能性に迫る。
15:00
ステーブルコイン「USDC」とは?Circle社のIPO計画から国内取扱いの展望まで
ステーブルコインの一種、USDCoin(USDC)の市場規模が拡大しています。 2023年末に約240億ドルまで落ち込んだ供給量は、1年間で徐々に回復。2025年2月時点には約…
14:00
【調査結果】国内取引所への上場期待が高い仮想通貨、トップ3は?
国内最大の仮想通貨メディアCoinPostで実施した「国内取引所への上場期待が高い仮想通貨銘柄調査」で、ソラナ(SOL)が48票、スイ(SUI)が37票を獲得し上位を占めた。RWA関連のONDOやミームコインへの期待も。技術力と将来性を重視する投資家の声が顕著に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧