Ondoの運用資産も移転
10兆ドル規模の米資産運用会社ブラックロックによる初のトークン化投資ファンドである「BUIDL」には、最初の1週間で1.6億ドル(242億円)の資金がデポジット(入金)されている。
ブロックチェーン上で現実世界資産(RWA)をトークン化し運用するプラットフォームであるOndo Financeからの新たな資金もあり、その規模は拡大しているようだ。
機関投資家向けにブロックチェーン対応の投資商品を提供するOndo Finance(ONDO)は米国債と銀行預金によって担保されたトークン化債権「USDY(USD Yield)」と、トークン化されたブラックロックの米国短期国債ETF(SHV)のオンチェーンファンド「OUSG」をすでに提供しているが、昨日、OUSGの資産から割り当てる予定額9,500万ドル(14億円)のうちの8,400万ドル(12.7億円)をBUIDLに移したことが確認された。
Ondoは資金の移転の理由についてBUIDLがオンチェーンファンドのため、24時間365日いつでもファンドのサブスクと償還ができるメリットがあると説明した。
Ondo Financeのガバナンストークン「ONDO」はブラックロックのBUIDL発表以来、最大で45%上昇した。
「BUIDL」は先週ブラックロックによって立ち上げられた初のオンチェーンのトークン化ファンドで、イーサリアム上で発行。総資産の100%を現金、米国債、現先契約に投資し、投資家はブロックチェーン上にトークンを保持しながら利回りを得ることができるという。
このオンチェーンファンドの発行を行うのは、セキュリティトークン(ST)ソリューションを提供する金融サービス会社Securitize(セキュリタイズ)で、現実世界資産(現金・米国債)の保管と管理は、米金融大手バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)が担当する。
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