数億円相当の顧問報酬は寄付へ
イーサリアム(ETH)財団の研究者ジャスティン・ドレイク氏は19日、Eigen財団のアドバイザーに就任し、多額のEigenトークンを報酬として受け取ることを開示した。
Eigen財団はイーサリアムのリステーキングプロジェクト「EigenLayer」のエコシステムを支えている組織だ。
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ドレイク氏は、アドバイザー就任で3年間にわたって数百万ドル(数億円)相当のトークンを受け取ることになると説明した。役割は、リステーキングのリスクについての調査に限定され、マーケティング書類にドレイク氏の名前を使わないという条件で引き受けたものとしている。
ドレイク氏は、収入の使い道について次のように述べた。
私は、すべてのアドバイザー収入を、投資あるいは寄付として、イーサリアムエコシステム内の価値のあるプロジェクトに注入することを誓約する。
また、万が一EigenLayerが、イーサリアムの利益に反するとみられる方向に進んだ場合は、いつでもアドバイザーを辞める用意がある。
また、イーサリアム財団は300名以上のスタッフを擁する大規模な組織であり、ドレイク氏がアドバイザーとして報酬を受け取ることがEigenLayerからの「賄賂」のようなものとして働くことはないとも説明している。
ドレイク氏が知る限り、現在、EigenLayerと正式な関係があるイーサリアム財団メンバーは3人で、1人はEigenLabsの初期投資家、他2人は、アドバイザーだという。
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リステーキングとは
ステーキングを発展させた新しい仕組み。文字通り、一度ステーキングされたPoSブロックチェーンのデリバティブ(派生的な金融商品)を再度ステーキングする仕組みや機能を指す。
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リステーキングのリスクと改善案
ドレイク氏は、これからもEigenLayerに対して批判的な姿勢を取っていくとも述べた。批判を建設的なものにし、ソロバリデーターへの悪影響などのリスクを軽減することを唱えていくようにしたいと続けている。
ドレイク氏は、現時点でのリステーキング改善案も披露した。例えば、ブロックの提案などを行う作業と、ブロックを検証するバリデーターの作業を分離することを挙げた。これにより、リステーキングがブロック提案作業などに過度な負荷を与える状況が軽減されるとしている。
また、分散化を促す方策として、ステーキングされるETHの量がある上限に近づくとゼロ(またはマイナス)になる発行曲線により、すべてのイーサリアムの1/4を超えるステーキングを防止することにも言及した。
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ステーキングについてはイーサリアム共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏も、集中化リスクを指摘しており、ネットワークの分散性を促進する「レインボーステーキング」を提唱している。
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