はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米CFTC、DEX大手ユニスワップと和解 レバレッジトークン巡り

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiの執行措置

米商品先物取引委員会(CFTC)は4日、分散型取引所(DEX)「ユニスワップ」を開発するユニスワップ・ラボを商品取引所法(CEA)に基づいて告発し、和解したことを発表した。

今回CFTCは、暗号資産(仮想通貨)のビットコインやイーサリアムなどの元になる資産に対しリターンを大きくできるように設計されたレバレッジトークンをユニスワップが取り扱っていたことを問題視している。

DEXとは

「Decentralized EXchange」の略。ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所を指す。

▶️仮想通貨用語集

発表でCFTCは、ユニスワップの仕組みを説明した上で、ユニスワップ・ラボは取引のためのWebインターフェースを開発・運営していたと指摘。そこで米国や他国の投資家に対し、限られた数のレバレッジトークンを取引できるようにしていたと主張している。

ユニスワップ上で取引されたレバレッジトークンとは、具体的にはサードパーティが開発した以下などのトークンのことである。

  • BTC 2x Flexible Leverage Index(BTC2XFLI)
  • ETH 2x Flexible Leverage Index(ETH2XFLI)

この取引では28日以内に資産の受け渡しが行われていなかったことなどから、ユニスワップは事前に契約市場として登録する必要があったとCFTCは主張した。

ユニスワップ・ラボのKatherine Minarik最高法務責任者によれば、同社は違反を認めることも反対することもせずに、和解に応じたという。CFTCは同社が調査に協力したことを認め、罰金を17万5,000ドル(約2,514万円)に減額したとしている。

Minarik氏は今回の和解について、以下のようにコメントした。

今回問題視されたのは、少数のトークンの取引。そして、問題の取引は、全体の取引高に比べればわずかである。

CFTCとの問題を解決し、これで我々はDeFi(分散型金融)の未来を構築することに集中できる。

また、CFTCの執行部門のIan McGinleyディレクターのコメントは以下の通り。

デジタル資産やDeFiのプラットフォームが発展する中、今回の告発によって、我々の執行部門が精力的にCEAを遵守させようとしていることを再度示すことができた。

DeFiの運営者は、トランザクションが法律を遵守しているか注意しなくはならない。

関連米CFTC委員、3つのDeFiプロトコルへの執行措置に反対

異議を唱える委員も

今回の告発には、CFTC内からも批判の声が上がった。Summer Mersinger委員が4日、CFTCの公式サイトに文書を公開し、ユニスワップ・ラボに対する告発に異議を唱えている。

Mersinger氏は以下のようにコメントし、DeFiのプロジェクトが米国外に出ていく可能性が高まることに懸念を示した。

CEAやCFTCのルールは、従来の中央集権的な市場インフラの提供者や仲介者のために作られたものであることを考慮すべきだ。

私は、CFTCが即座に新しいルール整備を検討したり、少なくともガイダンスを提供したりして、DeFiのルールを明確にすることを望んでいる。

関連分散型取引所大手ユニスワップ、SECに反論 裁判に臨む構え

関連イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/12 水曜日
08:05
スタンダードチャータード、シンガポールでステーブルコイン決済カード「デカード」を支援
スタンダードチャータードがDCSカードセンターと提携し、ステーブルコインを実店舗で使用できるクレジットカード「デカード」の主要銀行パートナーとなった。
07:35
プライズピックス、ポリマーケットと提携 米国で予測市場参入
プライズピックスが世界最大の予測市場プラットフォームのポリマーケットと複数年提携を締結した。連邦規制下でスポーツやエンターテインメントに関する予測市場契約を提供し、米国での事業拡大を目指す。
07:02
メタプラネット、株主数が日本の人口の約0.2%相当まで増加
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチ代表取締役社長は、同社の株主数が日本の人口の約0.2%相当にまで増加したと報告。過去数カ月で日本の株主数は66%増加したとも説明した。
06:30
TDコーウェン、ビットコイン年末価格を14万ドルと予想 ストラテジーのBTC追加購入数も試算
TDコーウェンがストラテジーの新規ユーロ建て優先株発行により6720ビットコインが追加されると予測した。ビットコインの年末ベースケース価格は14万1277ドルに据え置かれ、強気シナリオでは16万ドルを想定。
06:05
ブラジル中銀、仮想通貨と国際資本取引の新ルール導入
ブラジル中央銀行が仮想通貨取引および国際資本取引に関する包括的な規制を発表。サービス提供企業への許可制度や報告義務を設け、資本移動の透明化および安全性を強化する。
05:35
中国がアメリカによる20兆円ビットコイン窃取を主張、ルビアンハッキング事件で
中国国家計算機ウイルス緊急対応センターが、2020年のルビアンマイニングプールから127,272ビットコインが盗まれた事件について、米国政府による国家級ハッキング作戦だとする報告書を公表した。
11/11 火曜日
19:00
メインネット3周年迎えたAptosのCEOが語る次世代ブロックチェーンの未来|独占インタビュー
Aptos Labs創業者Avery Ching氏独占インタビュー。3周年を迎え、世界最速85msのブロックタイムを誇る技術、グローバル・トレーディング・エンジン構想、Jio Platformsとの提携について詳しく聞く。
18:00
スターテイル、スーパーアプリ公開 ソニーBSLのL2「Soneium」対応
Startale GroupがSoneium向けスーパーアプリ「Startale App」を発表。SNSアカウントでログインするだけで、ガス代や秘密鍵管理不要でオンチェーンアプリにアクセス可能に。
18:00
堀田丸正、Bitcoin Japanへ社名変更
堀田丸正はBitcoin Japanへ商号変更。BTCレンディングと1%以上の配当を組み込むビットコイン財務戦略の詳細を発表。Bakkt黒字転換を背景に経営刷新と日本市場戦略が本格始動。
16:49
ファンプラ(FPL)、公募価格下回る展開 コインチェックIEO4例目
コインチェックIEOのファンプラ(FPL)は初回板寄せ1.495円で価格形成後、まもなく公募価格1円を下回って推移。応募倍率9.06倍、過去IEOとの比較、初日価格推移を速報で解説。
15:06
ユニスワップが収益モデルを刷新、プロトコル収益でUNIを焼却へ
分散型取引所 ユニスワップ(Uniswap)は、手数料の一部をプロトコルが徴収し UNI トークンの焼却に充てる「フィースイッチ」機構を導入する「UNIfication提案」を発表。実現への期待から UNI 価格は30%前後急騰した。
14:02
ブロックチェーンゲーム「コインムスメ ドリームレース!」、12月26日にサービス終了
ブロックチェーンゲーム「コインムスメ ドリームレース!」が12月26日にサービス終了。売上によるトークン買い支えモデルの継続が困難になったことや、外部要因への対応コストが影響。約2年半の運営に幕。MSMトークンはDEX上で存続予定。
13:35
英中銀、「システム上重要な」ステーブルコイン規制案で意見募集 保有上限を設定
イングランド銀行は、ポンド建てシステム上重要なステーブルコインの規制案を公表。個人に2万ポンド(約390万円)、企業に1000万ポンド(約19億5000万円)の一時的な保有上限を設定し、銀行預金の急速な流出リスクを管理する。
13:10
今後の仮想通貨市場、レバレッジ崩壊後の回復見込みは?=コインベース分析
コインベースが10月清算イベント後の仮想通貨市場について最新の分析を発表。レバレッジが解消され今後数か月はゆるやかに上昇すると予想している。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧