はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

分散型取引所大手ユニスワップ、SECに反論 裁判に臨む構え

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

証券性めぐるSECの主張に反論

暗号資産(仮想通貨)分散型取引所大手Uniswap(ユニスワップ)は21日、米証券取引委員会(SEC)が同社に対して発行したウェルズ通知に対する反論を公開した。

ウェルズ通知とは、SECが企業や個人に法的措置を講じる予定であることを正式に伝える文書である。SECは、ユニスワップが未登録で証券取引所および証券ブローカーディーラーとして運営しており、UNIトークンが投資契約を表すと主張している形だ。

関連: 仮想通貨DEX大手Uniswap、SECから訴訟の警告

ユニスワップは、こうしたSECの主張について次のように反論した。

SECの主張は、あるデジタルファイル形式で表現された価値が有価証券であること、さらにSECが取引所、ブローカー、契約の定義を一方的に拡張できることを前提しないと成り立たないものだ。

仮想通貨トークンは、例えばPDFなどと同様のデジタルファイルである。また、仮想通貨プロトコルは、TCP/IPなどと同様に、誰でも使用できる汎用コンピュータープログラムだ。

また、ユニスワップに初期から参加してUNI トークンを受け取ったユーザーは何十万人かいるが、彼らはそのトークンを無料で、投資契約もなく受け取ったと指摘している。

Uniswap Labsの事業努力のみから、そのトークンが将来生み出す利益を期待するということもなかったと続けた。「ある組織の事業努力から利益が期待される」という項目は、これまでSECが証券性を判断する際に使われてきたものの一つだ。

ユニスワップは取引量で最大の分散型取引所(DEX)の1つである。4月のスポット取引高は714億5,000万ドル(約11兆円)に上り、同月のDEX総取引高の56%を占めた。

SECとの裁判に臨む構え

ユニスワップは、「私たちには戦う準備ができている」としてSECとの裁判にのぞむ構えも示した。

ユニスワップ側の弁護士には、SEC対リップル社の裁判でリップル社側についた元SEC執行責任者アンドリュー・セレスニー氏、および、SEC対グレースケールの裁判でグレースケール側についた元米国司法長官のドン・ヴェリリ氏がいる。

SEC対リップル社の裁判では、判事が、XRPそれ自体は証券ではなく、個人投資家が流通市場で購入したXRPについては証券性がないと判断した。

関連: 「仮想通貨XRP自体は有価証券ではない」米地裁、裁判で判決下す

また、グレースケールは、SECが投資信託GBTCのETFへの転換申請を却下したことを受けて、SECを訴えた。この裁判では2023年8月、SECの決定は「恣意的かつ気まぐれ」であり転換を再審査すべきとの判決がくだった。その後、GBTCのETF転換が承認されている。

関連: SEC控訴せず グレースケールのビットコインETF転換訴訟で

SEC(証券取引委員会)とは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
06:12
台湾政府が210BTCの押収ビットコインを保有、世界10位の政府保有者に
台湾の法務部が犯罪捜査で押収した210枚以上のビットコインを保有していることを明らかにした。戦略的備蓄の検討も進んでいる。
05:55
2026年までに米国で100超の仮想通貨ETF上場を予測、ビットワイズ
米資産運用会社ビットワイズが2026年までに100本以上の仮想通貨ETFが米国で上場すると予測した。SECの一般的な上場基準公表により規制が明確化され、発行障壁が低下したことが背景にある。
05:40
ビットワイズ、スイ現物ETFをSECに申請
仮想通貨運用会社ビットワイズがスイトークンを追跡する現物ETFの登録を米SECに申請した。コインベース・カストディが保管を担当し、キャナリー・キャピタルや21シェアーズも同様のETFを申請している。
12/18 木曜日
22:21
ステーブルコイン「$U」がBNBチェーンとイーサリアムで始動
ユナイテッド・ステーブルズが新ステーブルコイン「U」をBNBチェーンとイーサリアムでローンチ。USDC、USDT、USD1で1対1裏付け。PancakeSwap等の主要DeFiプロトコルと初日から統合、AI経済向けにEIP-3009とx402をサポート予定。
18:27
ユニスワップ、1億UNI焼却提案の最終投票開始へ 流通量の16%
分散型取引所ユニスワップが1億UNI焼却を含む「ユニフィケーション提案」の最終投票を12月19日に開始。可決されれば手数料スイッチが起動し、UNIトークンは収益を生む資産へと転換する。
17:22
YO Labs、トークン化ゴールド「yoGOLD」の事前預入を受付開始
YO Labsがトークン化ゴールド(XAUt)で利回りを獲得できるイールドボールト「yoGOLD」を発表。金を預けて利回りを得られる。現在、事前預入を受付中。
16:43
トランプ大統領、次期FRB議長に「大幅利下げ支持」と宣言 
トランプ米大統領が次期FRB議長について「大幅な金利引き下げを支持する人物」と表明。金利1%以下を主張し、FRBの独立性を巡り議論を呼んでいる。QT終了や史上最大の税還付シーズンと相まって、仮想通貨市場への影響が注目される。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧