- Huobi研究所レポート
- 世界有数のHuobi研究所提供データを公開。10,000BTC以上の超大口取引が4回観測されたほか、大口取引も大幅増。BCHに関するトランザクションも急増した。
1. ブロックチェーン上のデータ
1-1. 動きがあったBTCアドレス
「10月31日~11月7日」の1週間で、動きがあったBTCアドレス数は前週比7.6%増で398万件となり、7週連続の増加になり、直近3ヶ月のうち、週間最も多かった。
新規に増えたアドレスは、前週比7.15%増で、137万から147万へと上昇した。
1-2. BTCの取引ボリューム及びトランザクション回数
BTCブロックチェーン上全体のBTC取引ボリュームは、前週(560万BTC)比8.6%増で、609万BTCとなった。
トランザクション数は計192万回と記録され、前週比8.6%増加した。
このデータは、直近半年間の「週間トランザクション」の中で最も高かったという。
また、トランザクションごとにおける平均BTCボリュームは前週比0.1%減で、3.17BTCとなった。
1-3. BTCのトランザクションコスト
今週、BTCネットワーク全体における総トランザクションコストは、前週の120BTCから117BTCとなり、やや減少した。
平均トランザクションコストにおいても前週比10%減となる0.00006BTCとなった。
1-4. BTC保有量の占有率
一部のアドレスに対するBTC保有量の占有率は、前週とあまり変わらなかった。
BTC保有量の上位10アドレスの全体に対する占有率は前週比0.01%減で5.73%となり、上位10〜100位と上位100〜1000位のアドレスの占有率もそれぞれ前週比0.01%減となった。
それ以外のアドレスの占有率は、前週比0.03%増となる64.11%となった。
1-5. BTCにおける大口取引のデータ
Huobi研究所は、「超大口取引」を1万BTC以上と定義し、「大口取引」を1千BTC以上1万未満の取引と定義している。
超大口取引は4回あり、大口取引は前週の262回から433回に大幅に増加した。
1-6. BTC取引ボリュームごとのトランザクションデータ
今週、1K〜10K BTC取引ボリュームのトランザクション占有率は前週の8.4%から今週の20.3%に上昇したことにより、BTC取引ボリュームのトランザクションは全体的に上昇している。
2. ソーシャルメディア
続いて、ソーシャルメディアに関する調査になる。
2-1.キーワード分析
Reddit’s r/CryptoCurrency Subreddit をNLP分析という手法で調査し、仮想通貨、イベント、取引所及びインフルエンサーの3つのカテゴリーにおいて、海外トレンドと、市場センチメントに関して分析している。
仮想通貨
NLP分析によると、BTC、ETHとEOSが、今週もっとも注目された仮想通貨になった。
BTC及びETHの場合、主に価格と取引戦略が語られていた。
EOSはブロックチェーンではないとWhiteBlockにより発表され、熱く議論された。
イベント
SCAM(詐欺)、Mining(マイニング)、Wallet(ウォレット)が、今週のキーワードに。
SCAM(詐欺)では、最近仮想通貨についての詐欺事件が頻発することにより、投資家達がどのようにそういう詐欺を防ぐかに焦点が当てられた。
Mining(マイニング)に関しては、話題が二つあり、その一はマイニングにより、地球温暖化になるか、その二はBTCCがマイニングプールのサービスを停止し、マイニングしないということ。
Wallet(ウォレット)については、各種ウォレットのメリットとデメリット、及びどちらを選択するかは話題となっていた。
取引所/インフルエンサー
NLPによると、ログインやトランザクション、手数料などの問題を含む海外の投資家間での通常通りの話題で、Coinbase、Binance、Kucoinは今週最も注目されていた。
2-2. GitHubでの開発に関する動き
Githubコミュニティでは、
新規増えたコードが最も多かったのはETH、IOTA、ADAである。
最もフォーク数が多かったのはETH 、EOS、NEOである。
最もプロジェクトに関する開発の提出が多かったのはBCH、XMR 、ADAである。
新規増えたイシュー数量の上位3位はETH、IOTA、NEOである。
一番「良いね」が集まったのはETH、BTC と EOSである。
注目者が最も増えたのはETH、BTC 、XLMである。
3.マーケットデータ
3-1. Return/Priceのボラティリティ比率
今週、仮想通貨の価格は全体から見れば、下落より上昇のほうが多かった。取引高は前週より大幅に上がった。
中ではBCHの価格は前週比43.34%増となり、トランザクションにおいても前週比213%増となり、両方とも最も上昇した通貨となった。
3-2. 仮想通貨の連動率
仮想通貨の間に見られる連動率とは、ある程度タンデムで動くとされるもの。
下記の基盤はピアソンの相関とp数値(=前週比の平均価格で比重した取引高の戻り値から計算される数値)となっている。
今週、主要通貨の連動率は割と高く見え、同じトレンドで変動していた。
その中、BCH/ETHは最も高く、0.98という割合だった。EOS/LTCも0.98だった。
BTC/NEOは最も低く、0.59だった。
Huobi研究所について
Huobi研究所は、仮想通貨取引所を運営しているHuobiグループによって2016年4月に設立され、2018年3月に、ブロックチェーン分野における技術開発・業界調査分析・応用研究・コンサルティングを目的とした、より高度な組織へ発展を遂げました。
また、経済、金融、AI、法律等様々な分野に精通する人材を多く抱えている他、世界のあらゆるブロックチェーンに関する学術団体や大学、研究施設と提携しており、Huobi研究所の所長を務める袁煜明(Hubery Yuan)氏は、元産業保安研究所の副院長兼TMT(テクノロジー・メディア・通信業界)主席アナリストを務めた人物であり、New Fourtune社から「ベストアナリスト賞」を受賞しております。
また、同研究所はブロックチェーン分野の研究基盤を構築し、業界に対してより明確に根拠のある理論や研究成果を提供する事で、業界及び産業の発展を促進する事を目指しております。
Huobi研究所の理念として、「ブロックチェーンのエコシステムを構築し、より良い未来に貢献する事」を掲げております。
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※注意事項
今回の記事はあくまで、調査レポートを元にCoinPostの考えを述べたもので、仮想通貨の値上がりを保証するものや、投資を奨励するものではございません。
仮想通貨への投資の際は、価格変動リスク、信用リスク、流動性のリスク等、リスクを確認した上、ご自身の責任の下で投資を行いましょう。