BTC準備金が実現した場合の影響
暗号資産(仮想通貨)決済サービスを提供するStrikeのジャック・マラーズ創設者は14日のポッドキャスト番組で、ドナルド・トランプ次期大統領が、就任してすぐにビットコイン(BTC)を購入する大統領令を出す可能性があると意見した。
ドルを安定化するための条項を後ろ盾とすることも考えられるとして、マラーズ氏は、次のように続けている。
100万枚のコインほどの規模ではないが重要な投資ポジションとなり、米国がビットコインを購入するというメッセージになるだろう。
マラーズ氏は、こうした可能性を背景にして、「少なくともビットコインは今後3倍から10倍になると思う」との独自見解を述べた。
米国のブロックチェーン業界団体であるデジタル商工会議所のペリアンヌ・ボーリング創設者も、米国政府がビットコインを購入する計画が実現した場合の価格を予測。
フォックス・ビジネスに対して、ビットコインには供給上限があることもあいまって、「2025年に1BTCの価格が80万ドル、時価総額は15兆ドルに達する可能性がある」と超強気の意見を披露した。
米国のドナルド・トランプ次期大統領は、13日に公開されたCNBCのインタビューで、米国政府がビットコイン準備金を持つことは、石油を備蓄するように重要なことか、という主旨の質問を向けられて「そう思う」と答えた。
仮想通貨業界から実現が期待されている、BTC準備金構想について、再度前向きな意向を示した形だ。
さらにトランプ氏は、「中国などの他国が仮想通貨を取り入れている間に、取り残されたくはない。だから、我々は仮想通貨で素晴らしいことをするつもりだ。先頭に立って取り組みたい」と続けている。
関連:2025年も強気相場継続か、シグナム銀行が仮想通貨市場を分析
関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び
「2024年ビットコイン法」
共和党のシンシア・ルミス議員は上院に「2024年ビットコイン法」を提出している。米国政府にビットコインを準備金として保有することを義務付けるものだ。
米国が一定期間内に100万枚のビットコイン(時価16兆円相当)を購入することを盛り込んでいる。ルミス氏は、米国が保有するゴールド準備金を現在の時価で見直して得られた差額をBTC購入に充てることを提案している。
この提案の実現可能性については、今後の議会の動きなどが注目されるところだ。
トランプ氏は7月、米司法省が犯罪者などから押収した約21万BTC(時価3.4兆円相当)を売却せず、備蓄する予定だと話していた。このことについては、被害者へ返還されるべき資金も含まれるとして難点を指摘する意見もある。
関連:ルミス議員、米国のビットコイン準備金を改めて呼びかけ トランプ氏勝利受け
関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び
-
2024/10/12
-
2024/11/16
-
2024/11/30