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世界最大手カストディ機関ステート・ストリート社、市場参入はまだ検討中も「仮想通貨への関心は高い」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大型金融企業State Street社関係者が仮想通貨カストディについて言及
先月行われた金融カンファレンスで世界一の規模を誇るカストディ提供企業ステート・ストリート社の関係者が、同社の顧客から仮想通貨に対する関心は高いとしたものの、市場参入に対する危機感は感じていないと発言。だが今後の展開次第では、カストディサービスを提供する可能性を示唆した。

米大型金融企業関係者が仮想通貨カストディについて言及

米国に拠点を置き、カストディアンサービスを提供する大型金融機関でステート・ストリート関係者が同社顧客からの「仮想通貨への関心は高い」と発言した事が下落相場の仮想通貨市場で注目を集めている。

ステート・ストリートは、バンク・オブ・アメリカに次いで米国内で最も歴史の長いボストンの金融機関で、約3700兆円の資金を保管、管理する世界最大手のカストディアンだ。

先月末(11月29・30日)、米ニューヨーク州で開催された金融カンファレンス「Block|FS」に参加したステート・ストリート社米国支部、デジタル商品の開発・イノベーション部門のマネジング・ディレクターであるJay Biancamano氏は、ウォール街における仮想通貨に対する関心は高いものの、機関投資家向けのカストディーサービスを提供しなければいけないという「危機感」は未だ感じていないと述べた。

我々は常に顧客と対話を重ねて、何に興味を持っているのかを興味深く見守っている。

しかしまだ営業開始に至った訳ではない。されど、我々はブロックチェーン・フレンドリーな企業だ。

このようにまだ慎重な姿勢は見せつつも、同社ユーザーからの需要次第では今後の仮想通貨業界参入の可能性を否まない様子だ。

またBiancamano氏は仮想通貨以外の可能性も考えているようだ。

ただ仮想通貨だけではない。トークン化や一般的な投資資産のデジタル化も含まれる。

カストディの重要性|その他大手金融機関の動き

カストディサービス以外でも、直近では、先週ニューヨーク市内で開催された大型仮想通貨カンファレンスConsensus Investで世界2位の大規模証券取引所Nasdaqと最有力のビットコインETFとして捉えられているVan Eck社がビットコイン先物取引などのデジタル資産商品を提供することを発表している。

また今後を見据えると2019年1月にはBakktのビットコイン先物取引の開始が予定されている為、ビットコインが4000ドルまで価格が下がっている中でも、仮想通貨界隈の機関投資家を迎え入れる準備は着々と整っている。

またビットコインETF申請の認可は仮想通貨市場の回復材料として期待視されているが、その為に必要な項目の一つとして「カストディ(安全・管理)」の徹底を米SEC長官Jay Clayton氏は挙げている。

仮想通貨市場を左右する 規制当局とビットコインETF申請企業で異なる「問題点」の捉え方
ビットコインETFの許可条件に関する発言から、規制当局とプレイヤー側で捉えている仮想通貨市場の問題点に相違があることが明らかになった。今後の仮想通貨を左右する機関投資家関連プロダクトに注力する企業の主張を分析した。

ビットコインETFを申請しているVanEck社のCEOであるJan Van Eck氏も認可の為に最も重要な条件はETF商品の担保となる仮想通貨のカストディであると述べている。

2018年は下落相場が続いた中でも、ウォール街の顧客を持つ複数の大手金融企業がカストディーサービス提供を発表、または検討している企業が現れている。

今秋、仮想通貨取引所Coinbaseと仮想通貨保管・管理サービス企業のBitGoがそれぞれカストディアンとして米政府から認可を受けた。

10月には大手金融機関のFidelity社が仮想通貨管理(カストディ)サービスの提供に向け、新たな関連会社を設立したことが注目を浴びた。

さらに今年5月には日本の大手金融機関である野村ホールディングスがLedgerとGlobal Advisors Holdings Limitedとカストディサービス提供に向けて、共同研究を進めるために提携を発表し、話題となっていた。

ステート・ストリート社の仮想通貨に関する過去発言

実際のところ、世界的な大企業であるステート・ストリート社は以前にも仮想通貨のカストディサービスについて言及していた。

2018年1月

今年1月には、欧州、中東とアフリカ地区のデジタル商品の開発・イノベーション部門のマネジング・ディレクター、Ralph Achkar氏が仮想通貨という新たな資産クラスに興味を示しているものの、「市場のインフラ」が未だ整っていないと述べながら、Financial Newsとのインタビュー内で以下の通り発言した。

機関投資家から需要が見られている為、(仮想)通貨や関連商品(仮想通貨デリバティブ)等、デジタル資産を積極的に見ている。

顧客の(仮想通貨)資産ベースが増えれば、我々も従うだろう。

2018年3月

また同社のグローバル技術責任者であるMoiz Kohari氏は海外メディアSilliconRepublicとのインタビューで同氏と配属の開発者がブロックチェーン技術を詳しく観察し、実際に多くのオープンソース・プロジェクトで主要な開発者・メンテナンス等の分野で関わっていると言及。

さらに今後ステート・ストリート社の仮想通貨に対する可能性について、以下の通り発言していた。

既存の技術の上にバックエンドでの開発を進めていて、12ヶ月から24ヶ月後の市場における公開を目処にしている。

さらに、3月時点では見られなかった新たな商品を提供すると述べていた。

簡潔に言うと、我々はこのスペースに非常に重要な投資を行なう。

しかし現在の仮想通貨市場には無い類で、匿名ネットワークで機能するものだ。

既に存在するネットワーク上で作成と運営を行なっている。

上述した通り、ステート・ストリート社は焦りを見せていない慎重な姿勢を現在も見せているが、Fidelity社などが市場に参入して環境が整いつつある為、近い将来世界一のカストディ提供企業が仮想通貨に参入しても不思議ではないと言えるだろう。

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