米国採用が急増
米リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは6日、自身のSNS投稿で「トランプ強気相場(Trump bull market)は本物だ」と強調した。昨年11月7日にドナルド・トランプ氏が大統領選で勝利してから、同社の事業にポジティブな影響が見られるという。
2025 is here and the Trump bull market is real. For Ripple, this is even more personal after Gensler's SEC effectively froze our business opportunities here at home for years. The optimism is obvious and very deserved.
— Brad Garlinghouse (@bgarlinghouse) January 5, 2025
Today:
✅75% of Ripple’s open roles are now US-based, while…
とりわけ、トランプ氏勝利後の2024年の残り6週間で、リップルが米国内で新たに締結した企業との契約数が、過去6カ月間を上回ったことを明かし、「トランプ当選がリップルの成長を一段と押し上げている」と述べている。
ガーリングハウス氏によれば、現在リップル社の募集職種のうち75%が米国拠点であるという。ここ4年間は海外採用が中心だったが、トランプ氏が大統領選に勝利した2024年以降、米国での人材獲得を急速に強化しているとのことだ。
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次期政権の規制体制に注目も
ガーリングハウス氏は「トランプ政権はすでにイノベーションと雇用を米国に呼び戻しつつある」と述べ、財務長官のスコット・ベッセント氏やAI・暗号資産責任者に就任したデイビッド・サックス氏、SEC委員長に指名されたポール・アトキンス氏(1月20日以降の就任予定)らによる新体制が、米国内の仮想通貨産業に追い風を吹かせていると評している。
特に、ポール・アトキンス氏は、以前から仮想通貨に対して比較的前向きな姿勢を示してきた人物だ。そのため、SECが長年リップルとガーリングハウス氏を訴えてきた裁判を取り下げるのではないか、という観測が市場で高まっている。訴訟取下げよりも「和解」が現実的との見解もある。
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リップル社とは
リップル社(Ripple Labs.)は「価値のインターネットの構築(Building the Internet of Value)」を掲げている米国の企業。国際決済や暗号資産への流動性供給、機関投資家向け保管プラットフォーム(カストディ)サービス、CBDC(Central Bank Digital Currency・中央銀行デジタル通貨)の発行やその支援など、多岐にわたるフィンテックサービスを提供している。一部のサービスには、暗号資産(仮想通貨)XRPの台帳基盤である「XRP Ledger(XRPL)」が活用されている。
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