はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

トランプ新政権のSEC委員長、ポール・アトキンス氏が有力候補か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨に肯定的な有力候補

米トランプ次期政権における米証券取引委員会(SEC)の委員長に、ポール・アトキンス氏が最有力候補として挙がっている。フォックス・ビジネスのエレノア・テレット記者が27日に伝えた。

アトキンス氏は2002年から2008年までSEC委員を務めていたことがあり、組織の内部事情に詳しい。また、暗号資産(仮想通貨)についての知識も豊富であることから、イノベーションを推進する体制を確立できるとみられている。

歴代のSEC委員長であるリチャード・C・ブリーデン氏やアーサー・レビット氏の下で、首席補佐官や顧問を務めていたこともある。

2017年以降は、米国のブロックチェーン業界団体デジタル商工会議所が立ち上げたトークン・アライアンスの共同議長として、デジタル資産の発行・取引プラットフォームのベストプラクティスを開発する業界の取り組みを主導してきた。

共同議長に就任した際、アトキンス氏はデジタル資産について「新しくエキサイティングな資産クラス」だと述べ、「元証券規制当局者としての経験を活かし、このエコシステムの育成に貢献できることを嬉しく思う」と続けていた。

もし仮にSEC委員長に就任した場合、前向きな規制環境を作り上げていくことが期待される。

SEC委員長候補としては、他にブロックチェーンを専門とする弁護士であるテレサ・グッディ・ギジェン氏、仮想通貨・株投資プラットフォーム「ロビンフッド」のダン・ギャラガー最高法務責任者、元通貨監督庁長官代理ブライアン・ブルックス氏、トランプ前政権でSECの法律顧問を務めたロバート・スティビンス氏の名前も挙がっているところだ。

関連トランプ陣営、SEC委員長候補に仮想通貨支持の弁護士を検討か=報道

SEC(証券取引委員会)とは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

▶️仮想通貨用語集

「クリプト・ママ」らは続投

これまで仮想通貨企業を厳しく取り締まってきた現職のゲンスラーSEC委員長は先週、辞任を表明した。これにともない、SEC委員の一人であるジェイミー・リザラガ氏も1月に退任すると発表している。

共和党のヘスター・ピアース氏とマーク・ウエダ氏、民主党のキャロライン・クレンショー氏の三人の委員は続投する。

ピアース氏は仮想通貨に肯定的な姿勢から「クリプト・ママ」との愛称でも知られているところだ。ウエダ氏も、ゲンスラー委員長率いるSECの姿勢を内部から批判してきた人物である。SECは企業を提訴する前に明確なガイダンスを示す必要があると唱えてきた。

関連:XRP・SOLOなど高騰、トランプ新政権でリップル技術採用への期待高まる

CFTC委員長の行方は

米国でSECと並んで仮想通貨を監督する機関としては米商品先物取引委員会(CFTC)が存在する。トランプ次期政権は、CFTCの権限を拡大したいと考えていると伝えられるところだ。

CFTCは商品(コモディティ)とみなされる仮想通貨の監督を担当しており、現職のロスティン・ベーナムCFTC委員長は、SECと比較すると仮想通貨には比較的寛容な姿勢を示してきた。

ブルームバーグによると、ベーナム氏の後任としてはCFTC委員のサマー・マーシンガー氏やキャロライン・ファム氏などの名前が浮上している。両者ともに、仮想通貨やイノベーションには前向きな姿勢を示してきた。

マーシンガー氏はDeFi(分散型金融)に対する法的執行に対して、まだ明確な規制がないなどとして批判してきた人物だ。ファム氏は、一定の枠組み内で企業が新たな試みのテストを行える「サンドボックス」制度を支持してきた。

関連:米仮想通貨業界団体、トランプ新政権に5つの優先事項を提案

関連仮想通貨 時価総額ランキング | 注目銘柄・チャート

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧