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米フィデリティ、イーサリアムの2025年展望

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム展望

フィデリティ・デジタルアセッツが2025年の展望レポートにおいて、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の将来展望について、ロールアップ中心のロードマップの評価やレイヤー2との関係性を中心に詳細な分析を示した。レポートの著者であるマックス・ワディントン氏は、デネブ・カンクン・アップグレード以降のレイヤー1手数料の急落について、短期的な収益減少は避けられないものの、長期的なネットワーク効果を通じてポジティブな効果をもたらすとの見方を示している。

レイヤー2とイーサリアムの関係について、同氏は「相利共生的」と形容する。イーサリアムは低コストのトランザクション実行とイーサトークンの分散化を実現しながら、分散化という核心的な価値を維持できる一方、レイヤー2はイーサリアムのセキュリティと流動性を活用できると分析している。

2025年のソラナ(SOL)との比較においては、イーサリアムは開発者活動、TVL(総ロック残高)、ステーブルコインの供給量で優位性を持つ一方、ソラナは収益とTVLの成長率で上回っているとの見方を示した。ただし、ソラナの収益の大部分がミームコイン取引に依存している点を指摘し、これを相場環境に左右される循環的なトレンドとして警戒している。

技術面では、2025年第2四半期に予定されているプラハ/エレクトラ・アップグレードに注目が集まっている。このアップグレードでは、ブロブ(データブロック)の供給量を目標6個、最大9個まで増加させる計画で、レイヤー2の成長に必要な基盤を提供するとされる。さらに2026年に予定されているPeerDASは、イーサリアムの低取引コストと保有者へのキャッシュフロー提供の可能性を高める重要なアップグレードとして期待されている。

関連:イーサリアム、次期大型アップグレード「Pectra」に向け新テストネットをローンチ

金銭的な側面では、2024年のイーサリアムの年間インフレ率は0.22%と安定的に推移している。レイヤー1のアクティビティが歴史的な低水準にあるにもかかわらず、供給は安定性を保っている。レポートでは、今後数年間はわずかにインフレ的な傾向が続くと予測している。

レイヤー2の展開については、2025年にさらなる進展が見込まれている。特に、イーサリアムネームサービス(ENS)のような特定用途に特化したアプリケーションの増加が予想されており、開発者らはレイヤー2の成長に必要な低手数料の維持を重視している。

一方で、ETF(上場投資信託)へのアクセシビリティという点では、イーサリアムはソラナに対して明確な優位性を持っている。ただし、この優位性は規制当局の判断次第で変化する可能性があり、2025年の重要な注目点の一つとなっている。

関連:「イーサリアムは復活し、ビットコインは史上最高値を更新」=21Sharesが予測する2025年銘柄価格

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