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「イーサリアムは復活し、ビットコインは史上最高値を更新」=21Sharesが予測する2025年銘柄価格

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2025年は成長の年

スイス拠点の資産運用会社21Sharesは、機関投資家の採用拡大と好ましい規制環境によって、2025年には暗号資産(仮想通貨)の勢いが増し、成長が促進されるという非常に前向きな市場の見通しを発表した。

仮想通貨市場を包括的に分析したこのレポートで21Sharesは、2025年の上位12の予測を発表した。その中でも特に注目される傾向として、次の五つを挙げている。

  • 新たな国家がビットコインを戦略的準備資産として採用する
  • ビットコインの幅広い有用性が確立:価格は史上最高値の更新を継続
  • 機関投資家による仮想通貨上場投資金融商品(ETP)の採用が急増:運用資産は2,500億ドルに
  • イーサリアムの収益が回復し、成長目標100%を達成
  • 既存金融セクターにおけるステーブルコインの採用が拡大

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準備資産としてのビットコイン

2024年、ビットコインは価値の貯蔵手段として、さらなる注目を集め、政治的にもその重要性を増したと21Sharesは強調した。米大統領選ではビットコイン(BTC)を戦略的準備資産として保有する可能性が示唆され、ロシアはビットコインマイニングと仮想通貨の国際決済を合法化した。

民間でも、大規模なビットコイン投資戦略を継続するマイクロストラテジー社の株価が記録的な高値を更新する中、メタプラネット社など、財務戦略の一環としてビットコインに投資する企業も出てきている。

21Sharesは、アルゼンチンが2025年にビットコインを戦略的準備資産として採用する可能性が高いと予想。その背景として、ハビエル・ミレイ大統領が同年までに債務ゼロの予算を目指す中、ビットコインを法定通貨として採用済みのエルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領の協力を得ていることを挙げた。

関連:アルゼンチン、ビットコイン・イーサリアム現物ETFの提供を承認 BTC準備金法案提出も

価値の保存を超えた有用性が確立

21Sharesは、2025年にはビットコイン機能を拡大するためのレイヤー2ソリューションの開発が活発化し、関連する主要プロトコルへの預け入れ総額(TVL)は、現在の17億ドル(約2,580億円)から100億ドル(約1.5兆円)まで上昇すると見ている。

「価値の保存を超えたビットコインの幅広い有用性が確立される」ことにより、ビットコイン価格も史上最高値を更新し続けると予測した。

関連:ビットコインL2プロジェクトStacks、大型アップグレード実行でビットコインとの連携強化

機関投資家によるETPの採用加速

2024年1月に米国でビットコイン現物ETFが承認され、新たに大量の資金が流入し、金融史上最も成功したETFとなった。

2025年1月には1年間のデューデリジェンス期間が終了し、米国の投資顧問や証券会社による顧客へのビットコイン現物ETFに関するアドバイスの制限が解除される。そのため、21Sharesは機関投資家による採用が加速すると予想している。

さらに、ビットコインETFのオプションが承認されると、市場の流動性が高まり、機関投資家が利用可能なリスク管理ツールの選択肢が増えることも、より幅広い投資家層にアピールすると見ている。

このような要因を踏まえると、2024年10月時点で約1,000億ドル(15兆円)に達した世界の仮想通貨ETPの運用資産(AUM)総額は、2025年には2,500億ドル(38兆円)に達する可能性があるとレポートは主張した。

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

イーサリアムの収益が回復

2024年、ソラナ(SOL)やSuiなど他のレイヤー1ブロックチェーンの台頭や、OptimismやArbitrumなどのレイヤー2(L2)による市場シェア拡大により、イーサリアム(ETH)の収益性は前年を下回った。

今年3月、大型アップグレード「Dencun」が完了し、EIP-4844(プロトダンクシャーディング)が実装されたことにより、大規模なデータBLOB(トランザクション データなど) をより効率的に保存することが可能になった。

2025年にはBLOBスペースの需要増加によって、イーサリアムは収益レベルを取り戻すとともに、以下のような戦略的なL2統合により、成長目標の100%を超えると21Sharesは予想している。

  • L2への新規ユーザーの流入による、ETHメインネットの手数料収入増加
  • 最低BLOB手数料の引き上げやL2ネットワークとの収益分配契約の導入などの調整によって、ETHの経済動学と持続可能性が強化
  • 代替L1ネットワークがイーサリアムL2に移行することによる恩恵
  • アプリやセクター固有のチェーンの増加による流動性の断片化が減少することにより、ユーザーがイーサリアムへ復帰

ステーブルコインの既存金融との統合

21Sharesは、「ステーブルコインは、仮想通貨の最も納得のいくユースケースの一つであり、理想的な製品と市場の適合だ」と主張する。

2024年、ステーブルコインの時価総額は史上最高値の1,700億ドル(25.8兆円)を超えた。トルコではGDPの5%に達するなど、世界的にステーブルコインの採用は急増しており、フィリピンでは、送金市場で340億ドルのコスト削減に繋がった。

欧州では、MiCA(仮想通貨市場規制)による規制が明確化される中、MiCAに準拠していないテザー(USDT)が上場廃止された場合、ユーロ建のステーブルコインの採用が促進されると見られている。

21Sharesは、国家や銀行、既存のWeb2企業でステーブルコインを採用するケースが増え、従来のセクター全体における採用も進むと予想している。

関連:仮想通貨取引所コインベース、欧州でUSDTなどのステーブルコイン廃止へ MiCA法準拠で

関連:「ステーブルコインは最初のキラーアプリ」=スタンダード・チャータード銀レポート

トランプ新政権への期待

21Sharesの調査責任者であるAdrian Fritz氏は、近年、欧州市場が仮想通貨の採用を先導してきたが、米国市場も投資家の関心が高まるにつれ、なかなか手強い市場になりつつあると語った。

新政権の下、より有利な規制環境が整備されることで、仮想通貨の採用が加速し、業界全体がこれまでにないペースで成長する可能性が高い。そのため、2025年に市場は仮想通貨に対して、さらに積極的になると期待している。

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