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イーサリアムのクジラ投資家、取引所に47億円相当のETHを送金 再び売却か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1月に続く大量のETH送金

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のクジラ(大量保有者)が、再び仮想通貨取引所クラーケンに大量のETHを預け入れた。オンチェーン分析プラットフォームSpotonchainが14日に報告した。

出典:Spotonchain

このクジラは今回、クラーケンに2万ETH(時価47億円相当)を預け入れている。また、依然として30,874ETH(時価72億円相当)を保有しているところだ。これまでの推定売却益は1億400万ドル(約149億円)とみられる。

この投資家は、価格が急落するたびに大量のETHを売却してきた。Spotonchainによると、2024年と2023年にも大量のETHを売却している。また、今年1月中旬にも当時6,750万ドル(約97億円)相当だった2万ETHをクラーケンに送金していた。

2022年9月1日から9日の弱気相場の間に、このクジラは12万874ETH(当時約285億円相当)をクラーケンから引き出し、その後、大幅な価格下落のたびに徐々に売却している。

一方で、Spotonchainは11日、ETHを蓄積する別のクジラの動きも検知した。何者かが新しいウォレットを作成し、9,610ETH(約22億円相当)を保有したと報告している。

この投資家は、まずクラーケンから5,000ETHを引き出し、それを担保にSparkで700万ドルのUSDSを借り入れ、その資金を使ってさらに4,610ETHを購入していた。Spotonchainは、イーサリアムをロングで保有する戦略だとみている。

関連:Glassnodeが読み解く仮想通貨市場の構造変化 ビットコインとイーサリアムに広がる格差

イーサリアムの課題

ETH/BTC(ETHをBTCで買った場合のレート)は、2022年9月以降、数年間下落傾向が続いているところだ。

仮想通貨アナリストのJames Check氏は8日、イーサリアムがこれまで85%の日数において、ビットコイン(BTC)のパフォーマンスを下回っていると指摘した。イーサリアムのアクティブアドレス数も4年間、同水準で停滞している。

関連:イーサリアム、過去85%の期間でビットコインのパフォーマンスを下回る アナリストが指摘

イーサリアムは取引手数料を低下させており、コスト面での優位性を得た一方で、アクティブユーザーの呼び込みについては課題として指摘されているところだ。

関連:イーサリアムL1の手数料収益が大幅減少 目標達成も課題浮上

イーサリアムは、次期アップグレード「ペクトラ」の実装日を5月7日に予定している。「ペクトラ」では、特に重要な更新として、バリデータの最大ステーク数を現行の32ETHから2,048ETHへと大幅に引き上げる。

P2P.orgのアルテミイ・パルシャコフ氏は2月、この変更は市場シェアと普及を拡大すると意見した。特に、機関投資家によるステーキング運用が大きく変わるとしている。

ステーク数引き上げにより、例えば、1,000のバリデーターをわずか16に統合することで、機関投資家が運用コストを最大50%削減できると述べた。結果として顧客に低い手数料を提供できるとも話した。

また、ペクトラが導入予定のステーキング報酬を再投資する自動複利機能も、大量のETHを運用する機関投資家にとっては大きなチャンスだと続けている。

ステーキングとは

特定の仮想通貨を保有することで、その通貨のブロックチェーンネットワークを管理することに貢献し、対価として報酬を得る仕組み。厳密には、仮想通貨を保有するだけでなく、ネットワーク上に預け入れておく必要がある。銀行口座に法定通貨を貯金し、一定期間後に利子を受け取る仕組みに類似しているといえる。なお、ステーキングは、PoS(Proof of Stake)のコンセンサスアルゴリズムを採用している通貨で行うことができる。

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