
ビットコインを保有する理由
ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、18日に公開されたYouTube動画で、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を約60BTC(現レートで10億円相当)保有していると明かした。
改めて、ビットコイン価格が6,000ドル台の時から購入を続けていることにも言及。また、貸借不動産から得た利益を使い、原油、ゴールド(金)、シルバー(銀)、ビットコインに加え、今はイーサリアム(ETH)も購入しているとも話した。
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今回の動画は、収録日までは書かれていないが、「Bitcoin Collective」のYouTubeアカウントが18日に公開。Bitcoin Collectiveの創設者であるジョーダン・ウォーカー氏がホストを務めている。
キヨサキ氏はこれまでと同様、今回もビットコインの購入を推奨した。自身ももっと購入しておけばよかったと後悔していると話し、一般の人々には「Satoshi(ビットコインの最小の通貨単位)」から購入し始めることを勧めている。
ビットコインを好む理由の1つについては、富を盗むのが困難であることを挙げた。米ドルや日本円などの法定通貨は保有していても、減価を通じて富が盗まれると主張している。
また、ビットコインの基盤技術であるブロックチェーンが持つ完全性にも言及。ブロックチェーンは会計システムとして完全性があり、例えば法定通貨は「1ドル=1ドル」ではなくなることがあると主張した。そして、これが法定通貨が偽物のお金であることを示していると述べている。
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ビットコイン・スタンダードを支持
キヨサキ氏は今回、ビットコイン財務戦略を積極的に進めるストラテジー(旧マイクロストラテジー)や同社のマイケル・セイラー会長にも言及した。
自身はセイラー氏の考えに賛同し、ビットコイン・スタンダード(ビットコイン本位制)を支持していると主張。法定通貨はインフレを引き起こすことに触れ、金・銀・ビットコインを蓄積していくと改めて話している。
インフレとは
「インフレーション(Inflation)」の略。モノやサービスの値段(物価)が上がることを指す。一方で、お金の価値が相対的に下がることも意味する。
なお、この内容はウォーカー氏が「企業のビットコイン保有が広まっていくと思うか」と質問した際に話した内容。キヨサキ氏は広まっていくと明言はしなかったが、企業のビットコイン保有を支持していることを示唆した。
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