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ビットコイン価格の年末予想を12万ドルに大幅下方修正=ギャラクシーデジタル

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

年末予想下方修正

仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタルは5日、2025年末のビットコイン(BTC)価格目標を18万5,000ドルから12万ドルに引き下げた。

同社リサーチ責任者アレックス・ソーン氏が発表したリサーチノートによると、ビットコインは「成熟期」と呼ばれる新たな局面に入り、機関投資家の吸収、受動的フロー、低ボラティリティが支配的になるため、今後の上昇ペースは鈍化すると予測した。

ビットコインは5日に6カ月ぶりに10万ドルを下回り、市場全体で20億ドル超のロスカットが発生した。現在は10万3,000ドル台で取引されており、前日比約3%反発したものの、先月記録した過去最高値12万6,080ドルから約18%下落している。ギャラクシーは10万ドル水準を維持できれば、年末までに過去最高値近くまで回復する可能性があると分析した。

関連:アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測

市場環境・ファンダメンタルズ

市場環境の変化として、10月11日にトランプ大統領の中国に対する関税引き上げ発言を受けて発生した190億ドル規模のロスカットが投資家の信頼と市場流動性を損ねてしまったと指摘した。加えて、金、AI関連株、マグニフィセント・セブンなどの競合資産がビットコインからの資本と注目を吸い上げており、投資対象としての魅力が相対的に低下した。急速なステーブルコイン成長も、フィンテックや決済インフラへのベンチャーおよび株式投資を再誘導している。

政策面では、トランプ大統領が1月に戦略的備蓄設立の大統領令に署名したものの、政府によるビットコイン購入は発表されず、戦略的備蓄について非常に静かな状態が続いている。ソーン氏は、肯定的なレトリック(発言)にもかかわらず実際の購入がないことが市場心理に影響していると分析した。

個人投資家については、2021年以降ビットコインに対して無関心な状態が続いていると指摘した。昨年のミームコインブームで一時的に注目が戻ったが、ビットコインの長期的価値への理解と採用には結びついていない。ソーン氏はこうした短期志向がビットコインへの本質的な理解を妨げていると指摘した。

さらに、ビットコイントレジャリー企業も第2段階に入るとギャラクシーは予測した。以前は企業の株価がビットコインと連動して上昇したが、ビットコイン価格の上昇モメンタムが鈍化する中、これらの企業は準備金蓄積を超えて収益創出と事業運営による差別化が必要になる。ソーン氏はX上で、長期的にはビットコインに強気だが、目標到達には予想以上の時間がかかる可能性があると話した。

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