CoinPostで今最も読まれています

160億円の顧客資産の喪失を報告したカナダの仮想通貨取引所、出口詐欺を指摘する最新レポートが公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

問題の仮想通貨取引所QuadrigaCX、出資金詐欺と指摘するレポートが公開
カナダの会社債権者整理法に基づき、債権者保護手続きを行なった仮想通貨取引所QuadrigaCXが「出資金詐欺」などを行なっていたとする調査レポートが発表された。

QuadrigaCX、「出資金詐欺」の疑いが浮上

カナダの仮想通貨取引所QuadrigaCXが、顧客資産をすべて喪失し、破産による債権者保護を裁判所に申請した事件に関して、最新のレポートが公開された。

同取引所は、資産喪失の理由として、取引を管理していた人物が一人であり(CEO)、亡くなってしまったため引き出しができないとの弁明を行なっていた。

最新のレポートでは、同取引所の保有する仮想通貨ウォレットや顧客の出金に、他のユーザーの資産を利用する状況が起きていた可能性を指摘するなど、懸念点が多い内容となっている。

今回の調査レポートはQuadrigaCXに対して、主に以下の6点を指摘した。

  • QuadrigaCXは主だったコールドウォレットを所有していなかった
  • 顧客のデポジットを利用して、他の顧客の出金を支払っていた可能性がある
  • QuadrigaCXは説明とは違い、ビットコインウォレットへのアクセスを失っていなかった
  • QuadrigaCXの保有する仮想通貨はRobertson氏が発表した額と一致しない
  • QuadrigaCXの預金引き出しの遅延は資金不足が原因だったかもしれない
  • 顧客に資産を支払うことができた可能性がある

背景

昨年10月には、カナダ有数の大手銀行であるCIBC(Canadian Imperial Bank of Commerce)がQuadrigaCXが保有していた5つの銀行口座で保管されていた約2800万ドル(約30億円)の資産を凍結していた。これを受け、取引所の出金を希望したユーザーは引き出しに遅れが続く状態が続いていた。

取引所側はこの件について裁判を起こし勝訴したものの、依然として出金の遅延状況は改善されない状況が続いていたという。

事態が悪化したのは2019年の年初で、QuadrigaCX創設者の夫人であるJennifer Robertson氏が創設者のGerald Cotton氏がインドで亡くなったとする書類を提出していたことが判明、仮想通貨を全額消失したとの声明を発表した。なおその後、1月には同取引所が突如、運営停止を発令してる。

レポートの公開へ

QuadrigaCXに関して、新たな調査レポートが発表されて事件の全容が見えてきた。

同レポートによるとQuadrigaCXはビットコインの保有分は一度も失っておらず、Robertson氏が提出した文書内で記載されたビットコイン保有額が間違っている可能性が浮上しているが、具体的な額は定かではない。

また調査ではQuadrigaが「部分準備制度」を採用し、顧客の預金(デポジット)を出金の支払いに利用していたと指摘している。

このように、顧客の支払いが経路を変更して他の顧客の預金から引き出されていたのはいわゆる「出資金詐欺」に相当する違法行為が行われていることを意味する。

さらにQuadrigaの顧客資産口座残高が書類上に明記されていた額を下回っていたとしている。

なお取引所側はこのような疑惑を否定している。

またQuadrigaCXはカナダ時間2月5日に債権者保護の上告をする予定で、引き続きカナダの仮想通貨取引所の動向に注目が必要となりそうだ。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPostの関連記事

カナダ仮想通貨取引所「QuadrigaCX」が債権者保護手続きへ
カナダの仮想通貨取引所「QuadrigaCX」が、現在抱える財政問題を処理するため、CCAAに基づき債権者保護手続きを行なった。今回の申請手続きは、主に財政問題を抱える企業が立て直しを図るために行うものとのことだ。
問題山積のカナダ仮想通貨取引所「QuadrigaCX」利用者に報告をせずサービス停止
カナダ仮想通貨取引所「QuadrigaCX」に、数時間アクセスできない状況が続いている。同取引所は、サービス停止後しばらくして、メンテナンス中との声明を発表したが、利用者らに対して、メンテナンスに関する事前報告を一切行なっていなかった。
コメントしてBTCを貰おう
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11:45
FTX「債権者マトリクス」が公開
破綻した仮想通貨取引所FTXの債権者に関する情報が公開された。116ページの債権者マトリクスにアマゾンやゴールドマンサックスなど、有名企業や銀行、有名スポーツ選手名が並び、注目を集めている。
10:20
オランダ中銀、コインベースに4.7億円の罰金
オランダの中央銀行は、仮想通貨取引所コインベースが過去にライセンス登録せずサービスを提供していたとして、約4.7億円の罰金を科した。
09:45
アマゾン、新たなWeb3事業を開始か
アマゾンが新しいデジタル資産事業を開始する可能性が浮上。NFTやブロックチェーンゲームなどに関連したWeb3事業を行う計画だと、仮想通貨メディアBlockworksが報じている。
08:30
gumiなど、Sui基盤のウォレットの5.4億円資金調達を主導
gumiの仮想通貨VC「gumi Cryptos Capital」などはSuiブロックチェーン基盤のウォレット『Ethos Wallet』のシードラウンドを主導した。調達金額は5.4億円だった。
07:55
ムーディーズ、ステーブルコインの評価システムを開発か
格付け会社ムーディーズは、仮想通貨ステーブルコインの評価システムを開発していることがわかった。ブルームバーグの情報筋が、開発の現状や評価付けの概要を説明している。
07:20
NYダウ5日続伸 強い米GDPも景気鈍化の兆しか|27日
本日のニューヨークダウは5日続伸。GDPが予想よりも速いペースで増加した結果、マイルドな景気後退への期待は高まった。ビットコインは23,000ドル台を維持している。
01/26 木曜日
16:34
2023年のビットコインマイナーの売り圧力は? Galaxy Digitalが分析
米大手仮想通貨投資企業Galaxy Digital社は、2022年末のマイニング産業の分析レポートを発行した。資金調達手段の限られた多くのマイナーがサバイバルモードにあり、2024年のビットコイン半減期までは継続すると見られている。
12:37
米サークル社がSECを非難「SPAC株式上場計画の頓挫に責任あり」
ステーブルコイン「USDC」を運営する米サークル社は、特別目的買収会社を通じた株式市場への上場計画が頓挫したのは、米証券取引委員会の不作為によるものだとして、規制当局を非難した。
12:32
Lido、イーサリアム出金方法を投票へ
リキッドステーキングプロトコルLido Financeで、仮想通貨イーサリアムの出金方法に関する提案書が提出された。LidoはETHのステーキングサービスのトップシェアを占める。
12:07
ビットコイン調整入りせず続伸、APTは前週比137%高と高騰
米金利引き上げペースの鈍化予想と堅調な米株指数に支えられ、ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)相場は調整入りを否定して続伸した。アルト相場ではAptos(APT)が高騰したほか、金融市場ではゴールド価格も大幅高となっている。
11:55
セルシウス、債務返済のための新トークン発行を検討
破綻した仮想通貨融資企業セルシウスは、債権者に返済するために新たにトークンを発行する可能性を検討している。破産裁判所はフレアトークン付与や一部ユーザーの出金を認めた。
11:35
SushiSwap、パーペチュアル取引を提供へ
分散型の仮想通貨取引所SushiSwapが、Sei Networkでパーペチュアル取引をリリースする計画がわかった。Sei Networkはトレーディング向けにカスタムメイドされている。
10:15
Moonbirds発行企業の創設者、1億円超のNFT盗難被害か
NFTコレクションMoonbirdsを手掛けるProofのKevin Rose共同創設者は、自身の仮想通貨ウォレットがハッキングされ、保有するNFTが盗まれたと公表した。
09:45
ナイキのWeb3「.SWOOSH」、ユーザー参加型コンテスト開催
ナイキが提供するWeb3プラットフォーム「.SWOOSH」は、ユーザーが参加できるデザインコンテストを発表。受賞したユーザーはナイキのデザイナーと共同してデジタルスニーカーを作成できる。
08:00
米コインベース、2銘柄の新規取扱を実施予定
米国の大手暗号資産取引所コインベースは26日、2つの銘柄の新規上場を実施する予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア