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米投資ファンドが仮想通貨市場の年内回復を予想する「9つの注目点」|ビットコインと法定通貨取引ペアなど

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仮想通貨市場、9つの注目ポイント
米投資ファンドFundstratが2019年の仮想通貨展望を公開した。注目ポイント12の内、前年比では9つで前向きな動きが見られると言及。2019年内に上昇トレンドが始まると予想した。

米投資ファンド、2019年の仮想通貨市場を展望

米投資ファンドFundstrat社が、「2019年の仮想通貨市場の展望」を米国時間8日に公開し、年末までに仮想通貨市場の回復傾向が始まるとの見通しを立てた。

今後の市場回復のカギとなるのは「ネットワークの価値」と「ユーティリティ」の向上にあるとしている。

仮想通貨市場の展望を発表した。部分的には前向きな開発が進んでいる。

Fundstrat社のCEOであるThomas Lee氏は昨年、複数回に渡りCNBCなどで価格予想を述べていたが、ネットワークの発展を根拠にしたLee氏の予測とは裏腹に、2018年の仮想通貨市場は下落が続く形となり、2018年末には今後の価格予想を控える方針を示していた。

そのため、仮想通貨市場の年内の動きに関しては、市場のマクロ的要因を挙げるのみにとどまり、具体的な価格ラインについては言及を控えている。実際、米時間2月8日、ニュース番組CNBCに出演したリー氏は、仮想通貨市場が回復するとは予測しながらも、以下のように慎重な言い回しに終始した。

仮想通貨価格の価値は、ネットワーク・バリューにかかっているので予想が難しく、現在は目標設定を控えている。ただ、適正価格に関しては、現在よりはるかに高いと言えるだろう。

Fundstrat社は、2018年は仮想通貨に対する厳しい規制やICOトレンドの余波がポジティブ要因を上回ったと指摘した上で、2019年に「12の注目ポイント」の内、9つが前向きに動いているとした。

  1. 米ドル安がもたらす影響
  2. エマージング市場(経済が発展途上にある国や地域のマーケット)の収益率が株式市場を上回っている
  3. ビットコイン価格が年末までに200日移動平均線を上抜ける
  4. 大学基金など機関投資家からの資金流入
  5. 法定通貨→仮想通貨の流入
  6. 仮想通貨→法定通貨の換金トレンド
  7. 仮想通貨ファンドの難航する資金調達
  8. ビットコイン:ライトニングネットワークの拡張性向上
  9. セキュリティのインフラ(カストディ・サービス)
  10. SECなど自主規制リスク
  11. ICOの停滞から減少した「市場の希釈化」
  12. 仮想通貨企業のIPOから期待される関連銘柄の増加

また、重要な市場要因として取り上げた中でも、「法定通貨と仮想通貨の取引ペア」を提供する取引所増加が最大のカギであるとして、法定通貨建の取引ペア増加に取り組んでいるバイナンスをその例に名指しした。

仮想通貨を法定通貨で購入しやすくすることで、市場の参入率と利便性(ユーザビリティ)向上ができるとしている。

出来高1位を誇る仮想通貨取引所バイナンスは今年1月、英ポンドとユーロ建の法定通貨・仮想通貨取引ペアを新設した「バイナンス・ジャージー」で提供を開始している。

同取引所のCEOであるCZ氏は、以前から2019年には「法定通貨から仮想通貨への交換ができる取引所を世界各地に5から10設立」する意向を示しており、今後もどのような仮想通貨取引所でどの法定通貨との取引ペアを提供するのか期待される。

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