WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所が株式投資の新たな入口に、5年以内3億人の新規投資家流入も=バイナンス・リサーチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • バイナンス株式サービス利用者の約93%が新興国出身
  • ステーブルコイン活用で1取引あたり平均約40ドルの手数料削減

トークン化株式が市場アクセスを改革

バイナンス・リサーチは4日に発表した最新レポート「Equity Layer: From Tokens to Tickers(株式レイヤー:トークンからティッカーへ)」で、株式のトークン化が世界規模で株式市場へのアクセスを大幅に改善し、2031年までに約3億人の新規投資家と約2兆ドルの新たな資金を呼び込む可能性があるとの見通しを示した。

同レポートは、株式のトークン化によって株式市場は「第3の転換期」を迎えていると位置付ける。1602年のオランダ東インド会社による世界初の公開株式発行、1971年のナスダック電子取引所の開設と並ぶ歴史的な転換点になるとの見方だ。株式がトークン化されてパブリック・ブロックチェーン上で取引されることで、従来の中央集権的な台帳から、時間帯や地理的制約を受けにくいオープンで分散型のインフラへと移行しつつあると論じた。

バイナンス・リサーチによると、世界人口の大半は、現在でも米国株式市場へのアクセスができていない。米国では約62%の国民が株式を保有している一方、米国外では株式市場への参加率が20%未満の国も多い。また、米国株式市場は世界の株式時価総額の約半分を占めるにもかかわらず、海外投資家の保有比率は約18%にとどまるという。

同レポートは、この状況を国際金融市場における「構造的な非対称性」であると位置付けた。一方、株式のトークン化によって株式の小口化が可能になれば、高額な株価が投資の障壁となっている新興国を中心に、これまで参加の機会がなかった個人が株式市場に参入しやすくなると指摘している。

AI-related theme captured over 70% of the total fund inflows

出典:バイナンス・リサーチ

新興国ユーザーが利用を牽引

バイナンスは1日、米国上場株式およびETF7,000銘柄超を対象とした取引サービスを、米国外の一部地域・国で開始した。ユーザーは単一のバイナンスアカウント上で仮想通貨と株式を管理でき、最低5ドルから単元未満株への投資が可能となる。

あわせて同社は、トークン化株式商品「bStocks」を数週間以内に投入する計画も明らかにした。

関連記事:バイナンスが7000銘柄の米国株取引を開始、トークン化株式「bStocks」も数週間以内に公開へ

バイナンスは6月1日、非米国ユーザー向けに7,000銘柄超の米国株・ETF取引を開始した。BNBチェーン上で株式をトークン化する「bStocks」も数週間以内に提供予定で仮想通貨と伝統金融の融合が加速。

レポートによると、バイナンスの株式取引サービス利用者の約93%は新興国出身だった。同社はこの結果について、株式投資の機会に対する強い需要を示すものだと分析している。新興国では地理的制約や証券インフラの未整備などを背景に、これまで株式市場へのアクセスが限定されてきたと説明した。

同レポートは、仮想通貨取引所が仮想通貨取引に加え、株式取引や現金管理機能などを統合した「金融スーパーアプリ」へ進化することで、従来の株式市場への参入障壁やコストが大きく下がると見ている。

仮想通貨取引所が株式事業に本格的に参入すれば、世界の株式市場に大きな変化をもたらす可能性があると指摘。ベースケースとして、2031年までに仮想通貨取引所を通じて、約2兆ドル(約320兆円)の追加資本と約3億人の新規投資家がグローバル株式市場に流入する可能性があると試算した。

ステーブルコインが株式市場の決済レイヤーに

レポートは、特にステーブルコインの役割拡大に注目している。

国際送金を伴う投資では、銀行や証券会社を経由する過程で煩雑な手続きや手数料が発生するが、ステーブルコインを利用することで、現地の銀行を経由して証券口座へ送金する運用上の負担を軽減できるとレポートは指摘した。また1取引あたり平均3.6%、約40ドルの手数料を節約できると試算している。

ステーブルコインの用途は、仮想通貨取引や決済にとどまらない。レポートによると、伝統金融(TradFi)資産に連動する永久先物市場は、すでにステーブルコイン取引量全体の約10%を占める規模に成長しているという。

バイナンス・リサーチは、株の現物取引やトークン化株式市場の発展に従い、この傾向はさらに加速すると見ている。ステーブルコインは、24時間365日、株式市場へのエクスポージャーを求める投資家にとって、有力な決済・清算インフラとしての地位を確立しつつあると結論付けた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:21
ステーブルコイン流出35日連続、ビットコイン需要不足映す=アナリスト
アナリストのアクセル・アドラーJr.氏が7月21日、ビットコインとステーブルコインの取引所フローを分析。ステーブルコインは35日連続で流出が続き、価格上昇を支える買い需要の資金が乏しい状況を指摘した。
17:00
金融とWeb3の架け橋、金融機関が共同で築く次世代決済インフラ|WebX2026
WebX2026「金融とWeb3の架け橋」セッションレポート。Circle榊原健太氏、野村稲井田洋右氏、JCB久保寺晋也氏、住友商事内村直哉氏が登壇。ステーブルコインは決済の脅威か補完か、円建て・ドル建ての普及戦略、各社の実証実験と規制上の課題、2年後の決済インフラの姿まで、大企業4社の視点から議論する。
16:43
香港ステーブルコインHKDAP、月内発行へ=報道
スタンダードチャータード系のアンカーポイントが、香港ドル型ステーブルコイン「HKDAP」を月内に発行すると香港メディアが報道。OSLとHashKey Exchangeが取扱事業者を担う見通しで、規制下での展開となる。
15:25
ナイジェリア、仮想通貨規制の大統領令に署名 評議会新設
ナイジェリアのティヌブ大統領が仮想資産規制を一元調整する大統領令に署名し、即日発効した。中央銀行主導の評議会を新設し、活動内容に応じた登録制度の導入やサンドボックス整備、税制方針の公表を進める方針だ。
14:40
メタプラネットの次なる成長戦略 ビットコインとデジタルクレジット構想|WebX2026
WebX2026「メタプラネットの次なる成長戦略」セッションレポート。ビットコイントレジャリー企業として4万3,000BTCを保有するメタプラネットが、社債・優先株を軸にしたデジタルクレジット戦略を語った内容をまとめた。
14:30
米マイニング大手Hut8、1GWのAIデータセンターの完全商業化 15年間98億ドルの追加契約締結 
米Hut8がテキサスのAIデータセンターで15年98億ドルの追加契約を締結し、1GW全容量の商業化を達成した。IRENも28億ドル契約で2026年ARR目標を40億ドル超に上方修正した。
14:21
ロシア下院、仮想通貨規制法案の採決へ 非適格投資家にも正式購入の道
ロシア下院は21日、仮想通貨規制法案の採決を実施予定だ。非適格投資家も上限付きでビットコインなどの購入が認められる見通しで、対外貿易決済への活用も盛り込まれている。
11:15
ビットマイン、先週は7430ETHのイーサリアムを取得
ビットマインは、過去1週間で仮想通貨イーサリアムを7,430ETH購入したことを発表。購入減速の理由や総保有量、ステーキング数量などについても説明している。
10:26
トランプ氏、クラリティー法の倫理条項に同意
トランプ大統領が仮想通貨規制法案クラリティー法の倫理条項に同意したと関係者が明らかにした。数カ月続いた交渉の最大の障壁が解消し、上院での採決が視野に入る。8月上旬の審議期限までの動向と、大統領一族の関連企業を巡る争点を整理する。
10:00
ゲームで守る社会インフラ 電力・自治体DX最前線|WebX2026
電柱600万本の点検を市民の力でどう支えるか。東京電力パワーグリッド副社長・大石峰士氏、函館市長・大泉潤氏、経産省・吉田修一郎室長、Growth Ring Grid・鬼頭和希氏がWebX2026で語った「インフラの民主化」「意識させないWeb3」とは。
09:54
ハイパーリキッドHIP-4、誰でも個別の予測市場を作成できる仕組み導入へ
ハイパーリキッドはHIP-4予測市場について、誰でも展開可能なパーミッションレス方式の追加を計画している。50万HYPEのステーキングなどが条件となる見込みだ。
09:25
ストラテジー、先週はビットコインの購入も売却もなし
ストラテジーは、13日から19日は仮想通貨ビットコインを購入も売却もしなかったことを報告。米ドル準備金は約5,240億円に増えたと伝えた。
07/20 月曜日
14:07
セイラー氏、ビットコインBIP-110に「110の理由」で全面反対
米ストラテジー社のセイラー会長が、ビットコインのソフトフォーク提案BIP-110に反対する論考を投稿した。「ルールは失効しても前例は残る」と警鐘を鳴らし、中立的なルールを維持する重要性を訴えた。
12:27
仏ギャンブル規制当局、予測市場ポリマーケットをブロック ワールドカップで取引急増の中
フランス国立ギャンブル局が予測市場ポリマーケットへの接続遮断を命令。気象センサーへの不正操作疑惑やKYC不備、W杯に伴う取引急増を背景とした規制強化の経緯を解説。
10:27
ジーニアス法の実施規則、期限内に完成せず 発行体は未確定案で準備継続
ジーニアス法が定めた規則制定の1年期限を、OCC・FRB・FDIC・NCUA・財務省の5当局がそろって徒過した。柱となる規則は今も提案段階のまま。2027年1月の施行日は動かず、発行体は未確定の草案を前提に準備を迫られている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧