はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

国際政府間機関FATFが6月に勧告:仮想通貨取引所の規制を「商業銀行」と同等水準へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FATFが加盟国に仮想通貨規制を勧告へ
今年6月に仮想通貨規制を勧告するFATFは、仮想通貨を「財産、収益、資金、その他の資産」とみなすべきと主張。約10年ぶりとなる日本への「対日相互審査」は、10-11月頃を予定している。

FATF、6月までに仮想通貨規制を加盟国に勧告へ

国際機関のFATF(金融活動作業部会)は2月下旬、仮想通貨取引所やサービス提供者への規制要件を完成させ、今年6月から「加盟国の規制基準」とすることが、Bitcoin.comの報道で判明した。

FATFは、日本やアメリカなど35カ国に対して、資金洗浄やテロ資金供給防止のため、仮想通貨取引所などを商業銀行と同様に規制すべきと勧告していく模様だ。

資金洗浄やテロ資金供給などから、国際金融システムを守るためにG7首脳国が1987年設立した国際政府機関であるFATFは今月に入り、違法取引における悪用防止を目的とした、仮想通貨の規制基準を固めたことを明らかにしている。

現在、同機関にはアメリカ、日本、韓国など主要35カ国が加盟しており、2019年6月からFATFの基準が勧告されていく方針だ。

また、同機関は加盟国に対し、仮想通貨を「財産、収益、資金、そのほかの資産、又は対応する価値」とみなすべきだと推奨している。

6月を目処に、加盟国の仮想通貨や仮想通貨サービス提供企業が資金洗浄やテロ資金提供を防止するよう、これらの規制順守を勧告していく方針だ。

2019年6月は国際規制のターニングポイント

金融活動作業部会(FATF)の動きは、日本の金融市場、及び仮想通貨業界にも強く影響を及ぼすものとなる。

昨年10月には、世界204の国や地域から司法関係の代表が出席した「マネーロンダリング(資金洗浄)を監視するための「総会」が開催され、仮想通貨規制を含む協議が行われた。

FATFは2019年6月を目処に、グローバル・スタンダードとなる仮想通貨規制の国際ルールを発表し、世界各国に具体化を求める意向を明示。以下のように言及している。

今後、世界各国の司法当局は、仮想通貨交換業者やウォレット提供事業者、およびICOに伴う金融サービスを提供する企業を対象とした「許認可スキームや諸規制」を施行することになるだろう。

約10年ぶりの対日相互審査を控える

なお、FATFの第4次対日相互審査における、日本へのオンサイト審査は、2019年10月-11月頃を予定している。

2002年に世界57カ国のアンダーセン会計事務所を統合した高品質のサービスを提供するグローバル プロフェッショナル サービス ファームである「EY」の参考データによれば、2008年に公表されたFATF第3次対日審査において、銀行を含む金融機関全体のAML/CFTで49項目中25項目で要改善(不備10項目、一部履行15項目)という厳しい評価を受けている。

金融庁は、伝統金融機関全体の対応はもちろんのこと、仮想通貨業界に関する規制面で世界をリードするためにも、万全を期しておきたい考えだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

イギリス内での仮想通貨の資金洗浄対策の規制整備が課題|国際政府間機関FATFが報告書で指摘
イギリスの仮想通貨分野において資金洗浄対策とテロ資金供与防止における規制が充分でないことが英国の金融活動作業部会(FATF)が発表した報告書にて指摘された。イノベーションを促進しながら、リスクの抑制を図る規制を目指していく。
インド最高裁判所、インド政府に仮想通貨規制の策定を命令|4週間の期日を与える
インド最高裁判所は25日、インド政府に対し4週間以内に仮想通貨規制政策を制定する旨を命令した。インド政府に残された最後の機会であるとし、従わない場合、法律上では最高裁判所自身の解釈によって判決が執り行われることとなる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧