はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米CFTC「仮想通貨の父」 任期満了を間近に自身の規制スタンスを語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CFTCの「リプト・ダッド」自身のこれまでの規制スタンスについて語る
仮想通貨への寛容なアプローチからクリプト・ダッドとして知られるCFTC委員長が金融フォーラムに登壇。任期満了を迎える同氏は規制強化の意見を退け業界の成長を見守ってきた自身のスタンスを語った。

仮想通貨業界の成長を見守ってきたクリプト・ダッド

米CFTC(米商品先物取引委員会)の委員長を務めるJ. Christopher Giancarlo氏が4日に、ブカレストで開催された金融フォーラムに登壇。

ビットコインなど仮想通貨・ブロックチェーンへの肯定的な姿勢で「仮想通貨の父(クリプト・ダッド)」ともコミュニティから称される同委員長は、今月末に任期満了となる自身のキャリアを振りかえりつつ、CFTCのビットコインに対するこれまでの規制スタンスについて語った。

同氏のスピーチ によると、CFTCのアプローチは「ビットコインのような暗号資産に関する新しいデリバティブ商品の開発の育成」であったが、そこには否定的な意見もあったと、次のような言及した。

仮想通貨やそれの基盤技術の開発の阻害に我々CFTCの管轄権限を実施するように要求されたこともあったが、我々は市場の動向を深く観察しつつビットコイン先物のような新たなプロダクトの導入を妨げないようにしてきた。

Giancarlo氏が規制の要求を退けてきたということの意味合いは大きい。CFTCの仮想通貨に対する寛容な姿勢は、CboeとCMEのビットコイン先物取引提供の認可などにも繋がっているに違いないだろう。

しかしながら、仮想通貨市場の重要ファンダとしても期待されるBakktやErisXが提供する機関投資家向けの仮想通貨取引プラットフォームについては、現在認可の見通しは不透明な状況となっている。

そのような状況ではあるものの、同氏のこれまでの仮想通貨に対する親和的なアプローチは業界の発展に寄与してきた。

同氏の任期の終了に伴い新たな人物がその役割を担うこととなるが、同氏のこれまでのアプローチがどのように取り扱われていくのか、今後のCFTC動向にさらなる注目が集まるだろう。

「クリプト・ママ」もGiancarlo氏をフォロー

Giancarlo氏は先月、「DCブロックチェーン・カンファレンス」でも、ビットコイン先物の承認に関して発言をした。

CboeとCMEのビットコイン先物の開始によって、多くの投資家には、ビットコインの投資に触れる機会ができ、そして投機もできるようになった。しかし私は、(2018年に見られた)仮想通貨市場の下落は、投機的バブルの収束につながったと見ている。

価格が下落した影響で、この新技術や資産クラスに関する投機の熱が冷やされ、今、技術や実需の普及に費やす時間は十分に生まれたからだ。

Giancarlo氏と同様で、仮想通貨やブロックチェーン技術のイノベーションを妨げる規制に反対の意見を示してきた、「クリプト・ママ」としても知られる米SECのコミッショナーHester Peirce氏は、このスピーチに賛同している。

Peirce氏は「クリプト・ダッドのスピーチは素晴らしかった」と、ツイートをした。

両氏のような規制当局の中でも寛容な姿勢を示す人物は、今後の業界の発展に必要な存在であると言えるだろう。

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/19 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン市場回復の鍵やリップル社の事業拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、XRPなどの主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
13:55
金融庁、銀行の仮想通貨投資解禁を検討=報道
金融庁が銀行によるビットコインなど仮想通貨の投資目的での取得・保有を可能にする制度改正を検討しているようだ。銀行グループの仮想通貨交換業者登録も可能にし、個人投資家の環境整備を図る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|バイナンスのユーザーへの救済金配布に高い関心
今週は、トランプ・ショックを受けた仮想通貨取引所バイナンスによるユーザー補償、メタプラネットの企業価値指標mNAVの低下に関する記事が最も関心を集めた。
10/18 土曜日
13:55
OneKeyが12万件のビットコイン秘密鍵脆弱性を報告、トラストウォレットに影響か
ワンキーがリブビットコイン・エクスプローラー3.xの脆弱性により約12万件のビットコイン秘密鍵がクラッキング可能になると報告した。トラストウォレットなど複数の製品が影響を受けている模様。
13:50
オープンシーが2026年1QにSEAトークン発行予定、供給量の50%をコミュニティへ配布
オープンシーCEOが2026年第1四半期のSEAトークン発行を発表した。総供給量の50%がコミュニティに配分され、収益の50%が買い戻しに使用される。ステーキング機能も実装予定だ。
13:05
G20、グローバルな仮想通貨規制の不足を指摘 ステーブルコインの課題も
国際的な金融監督機関FSBが、ビットコインなど仮想通貨の規制実施状況を評価する報告書を発表。各国規制の断片化と一貫性の欠如を指摘し、ステーブルコイン監督の課題も述べた。
10:55
著名ユーチューバー「ミスタービースト」、仮想通貨取引所商標を申請
登録者4億4600万人のユーチューバー、ミスタービーストが仮想通貨取引やDEX運営を含む金融プラットフォームの商標を申請した。バンキングや投資サービスも提供する計画だ。
10:05
決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画
ストライプとパラダイムが支援する決済特化型L1ブロックチェーン「テンポ」が750億円を調達した。評価額は7,500億円に達し、著名イーサリアム開発者も参画する。
09:30
スイス当局、FIFAのNFTプラットフォームを違法賭博として刑事告発
スイス賭博監督局がFIFAのブロックチェーン型NFTプラットフォームを違法な賭博サービスとして刑事告発した。参加に金銭的賭け金が必要で、賞金獲得が抽選で決まる仕組みが宝くじやスポーツベッティングに該当すると判断された。
08:35
オープンシーがNFT特化から事業転換、22チェーン対応の仮想通貨取引所に=報道
NFT市場の崩壊を経たオープンシーが、22ブロックチェーン対応のマルチチェーン仮想通貨取引アグリゲーターに転換すると報じられた。
07:45
アーサー・ヘイズのMaelstrom、仮想通貨企業の買収ファンドを計画
アーサー・ヘイズ氏は、仮想通貨企業をターゲットにした企業買収ファンドの構想があることを明かした。ファンドの規模は370億円超で、投資インフラや分析プラットフォームなどのサービスプロバイダーに特化する。
07:02
Huobi創設者が1500億円規模のイーサリアム保有企業設立へ、アジア投資家が参画
中国の仮想通貨取引所Huobi創設者リー・リン氏が、アジアの初期イーサリアム支援者らと10億ドル規模のデジタル資産信託を立ち上げる。ナスダック上場企業買収を交渉中で、2-3週間以内に発表予定だ。
06:40
米地方銀行の不良債権増加で金が大幅続伸、2023年破綻危機の再来懸念か
米地方銀行が不良債権を償却し株価が急落する中、金価格は今週7.34%上昇した。JPモルガンCEOが更なる問題発生を警告し、投資家は2023年の銀行危機再来を懸念している。
06:30
分散型エネルギー企業Daylight、a16zやコインベースなどから約113億円調達
DaylightがFramework Ventures主導で約113億円を調達。ブロックチェーン技術で分散型エネルギーネットワークを構築し、住宅用太陽光発電の普及を促進。a16z cryptoやCoinbase Venturesも参加。
06:20
金・銀が年初来60%超上昇、ビットコインは追いつけるか?
金の時価総額が30兆ドルを超え、年初来63%上昇した一方、ビットコインは14.5%増に留まっている。米中貿易緊張と金利低下が金の需要を押し上げ、ビットコインは調整局面にある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧