- 仮想通貨市場はすでにボトムを形成か
- バイナンスのデータ分析部門は、マーケットがすでに長期的なボトムを形成した可能性が高いと主張。ビットコインとアルトコイン価格の相関データをその根拠とした。機関投資家の参入状況についても言及している。/dd>
仮想通貨市場は長期的なボトムをすでに形成か
バイナンスのデータ分析部門「Binance Research」のレポートによると、仮想通貨市場はすでに長期的なボトムを形成した可能性が高いという。ビットコインとアルトコインの価格の相関データがその根拠であるとした。
同レポートは、直近のビットコインとアルトコインのマーケットの高い相関が3月14日までの90日間続いたことを報告。仮想通貨のマーケット史上もっとも長く続いた「相関のピーク」であるという。
そしてそのデータは、マーケットのセンチメントが、その期間における極大値をとった可能性が高いこと、つまり「トレンドの転換」が起こる可能性があることを示すとした。
未だ普及においては黎明期にある仮想通貨市場だが、今回の予測される底打ちが大きなトレンドを形成していくであろうことをレポートでは主張している。
機関投資家のマーケット参入の現状は
仮想通貨市場における次の強気相場形成には、機関投資家の参入が必要であるとする意見もあるが、すでに仮想通貨保有全体の7%が機関投資家であることがレポートによって明らかになった。
ただ、この比率は、米国株式市場と比較するとほぼ13分の1にとどまる数値である。つまり、既存のマーケットと比較すると、個人投資家が参加者のほとんどを占めており、機関投資家の参入度合いはかなり低い。
しかし、今後さらなる機関投資家の参入を見込めるならば、これを仮想通貨市場の伸び代と捉えることもできるだろう。
それに関連した動きとしては、先週に報じられたハーバード大学基金のSTOの購入がある。これは機関投資家による新たな市場への参加だ。
また、現在SECの可否判断が延期されているビットコインETFであるが、それが認可を受ければ機関投資家からのさらなる資金流入が期待できる。その他にも、世界全体での仮想通貨に関連した法規制等を固めていく動きが加速している様子から、今後さらにマーケットの環境が整っていくことが予想される。
転換期に近づいているとされるマーケットであるが、さらなる機関投資家の参入は、その可能性をさらに高める一つの重要な鍵となるのではないだろうか。
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