はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)市場でフラッシュクラッシュによる暴落が発生、悪材料でリップルも大幅安|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場

●BTCは前週比一時+40万円以上の急騰劇から一転して大幅下落

●重要ポイントに差し掛かるメイヤー倍数

仮想通貨ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)は本日5:30頃、わずか20分間足らずで20万円(1,800ドル)幅近い暴落を見せた。これを皮切りに強気一辺倒だった直近相場の雰囲気が一変。大口の利確も入ったとみられ、5〜10万円幅の乱高下を繰り返すなど極めてボラタイルな様相を呈している。

下げ要因としては、前日までのビットコイン(BTC)暴騰の反動に加え、高値圏にあるときに米大手取引所コインベースなど複数の取引所がサーバーダウンして一時的に機能を停止、大きな価格乖離を生み出したことも、投資家心理に悪影響を及ぼした。

出典:Coinbase

ビットコイン(BTC)は、1週間前の6月20日時点では100〜102.5万円で推移しており、前週比で一時+40万円以上急騰した計算になる。出来高も3倍近くになり、26日には1日で+20万円を記録するなど、行きすぎた上昇でオーバーシュートした分、反動も大きかったと言える。

ビットコインテクニカル分析

上髭大陽線の翌日に大陰線を付ける形状で日足が確定した場合、調整局面に突入する可能性が高まる。

時間足で見ると、22〜24日にレジスタンスとして機能した120万円付近(①)が200EMAと重なる価格帯となるため、続落した場合は、この周辺がサポートラインとしてワークするかが一つの節目となりそうだ。割り込んだ場合、大幅調整が続けば、1万ドル(107万円)付近まで見る必要がある。

依然として反発に強さがはあるものの、戻り売りに押されて断続的な急落を見せている。急落後の現在は、売り・買いがほぼ拮抗して推移しそうな局面と言える。大きく反発したとしても、ここから150万円の上値を追うのは容易ではなさそうだ。

その反面、今後短期間でさらに大きく下げれば、乗り遅れた投資家にとっては絶好の買い場となる可能性もあるが、チャートが崩れているため相応のリスクもある。堅実に行くのであれば、少し落ち着いてからのエントリーを心がけた方が良さそうか。

ビットコインのメイヤー倍数が重要ポイントに

なお、ビットコインの相場地合いを示す独自指標であるメイヤー倍数が重要ラインの2.4を昨年1月5日以来、537日ぶりに突破した。

同指標は、ビットコインの歴史的チャートを基にBTCの買い時を予測することを目的としており、考案者のTrace Mayer氏が分析を行なった際、メイヤー倍数が2.4以下の時にビットコインを購入することで長期的な利益を最大化することが確認されている。

メイヤー倍数(Mayer Multiple)とは

海外の仮想通貨アナリストTrace Mayer氏が考案したビットコインの現在価格を200日移動平均線で割った数値で、BTC相場の地合いを示す指標。1.0を超え始めるとBTC価格がポジティブな地合いに、2.4を超えると長期的な上昇が見られる傾向があるとされ、長期的なトレンドを図る上で有益な手法とされる。

ビットコインの200日移動平均線は5212ドル(約56万円)で歴史的にビットコインはこの水準より高くあったのは10%の時間。

ビットコインのメイヤー倍数は2018年の下落相場時には6ヶ月以上の長期間にわたって1.0以下、つまり現物価格が200日移動平均線を下回る状態が続いていた。しかしビットコインが急騰を見せた4月13日、405日ぶりにメイヤー倍数は1.0の水準を突破。ポジティブな地合いを取り戻している。

そのままBTC価格が4月当初の価格から3倍近い上昇を見せる中でメイヤー倍数も比例して上昇して、現在の高水準まで至っている。

なお、これまでビットコインは5度ほど「2.4」の重要ラインを超えてきたが、いずれも2.4を超えた水準で仮想通貨市場が暴騰しやすい傾向も散見された。本日急落したビットコイン(BTC)価格だが、今後のメイヤー倍数推移も注目される。

取引所の流出事件で、XRP・ADA大幅下落

また、今朝のビットコイン急落に連れ安していたXRP(リップル)は、一時反発を見せるも、取引所のハッキング材料を受けさらに下落をしている。

多くのXRPベースペア取引を提供するシンガポール基盤の取引所「Bitrue」は本日、930万XRP(リップル)と250万カルダノ(ADA)がハッキング被害に遭ったことを明かした。仮想通貨カルダノ(ADA)も、ビットコイン(BTC)急落やネガティブファンダの影響で前日比8%以上下落した。仮想通貨市場は全面安となっている。

出典:CoinMarketCap

Bitrueの被害額は、450万ドル(5億円)に及ぶが、Bitrue側は、今回の不正流出事件で被害を受けたユーザーに対し、弁済する方針を示している。

Bitrueの流出事件

【速報】海外の仮想通貨取引所Bitrueで930万XRP(リップル)と250万ADAがハッキング被害
シンガポール基盤の取引所Bitrueの脆弱性が悪用され、計5億円相当の930万XRPと250万ADAがハッキング被害に遭ったことが判明した。Bitrueは、被害者に全額補償する方針を示した。

CoinPostの関連記事

ビットコイン(BTC)高騰、テレビ番組でもゴールド価格や日米株式市場との相関性指摘
急騰続くビットコイン。テレビ東京WBSでも世界の金融市場の変化を背景に、金価格同様の性質を有する逃避資産として特集が組まれたほか、米Bitcoin Trust BTCは年初来リターン330%に到達した。
ビットコイン(BTC)150万円達成後の急落、フェイクニュースと取引所のサーバー停止が影響か|仮想通貨朝市況
ビットコインは522日ぶりの高値を更新するも、複数の状況が影響して価格が乱高下した。(150万円まで一時高騰、その後25万円幅の大きな反落)。上昇と下落の背景とは?

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧