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インテグリティについて、まず知っておくべきこと

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本稿は企業が広報のために発信するプレスリリースです。CoinPostの執筆記事ではありません。

インテグリティについて、まず知っておくべきこと

インテグリティ(Integritee)は、規模拡張性とプライバシー保護機能を持つ最先端ブロックチェーンのひとつだ。同ネットワーク上では、dAppと呼ばれる分散型アプリやプライベート型スマートコントラクト、オラクルなどの作成を、EUの個人情報保護規則GDPRに準拠して行うことができる。インテグリティが活用するセキュリティ技術である「TEE/Trusted Execution Environment」に関して、類似性の面からよく比較されるのがファラ(Phala)ネットワークだが、実際にファラとインテグリティが提供する価値やターゲット層は全く異なる。今回は、インテグリティについて掘り下げながら、同ネットワークがポルカドットやクサマのエコシステム全体にどのような重要性を持つか考えていく。

TEEの安全性を裏付けるもの

話を分かりやすくするために、ここではTEEを「独自の暗号キーを管理するコプロセッサ(=補助処理装置)」であると考えよう。連想配列や指紋が初期コードと合致する場合に限りプログラムが実行される。ハードウェアやOSに物理的にアクセス可能な人物を含め、誰であってもTEEの内部キーにアクセスしたりメモリーを読んだりできないようハードウェアがデザインされており、このことはプロセッサ製作者が保証している。製作者は、TEEによる認証を通じて、「改ざんされていないプログラムが、真正のTEE上で稼働している」という内容の証明書をユーザーに発行する。TEEの技術は、最近ではブロックチェーンネットワークにおいても人気が高まっている。TEEノードは全て信頼できるため、TEEのハードウェア上で動作するノードについてコンセンサスを得る必要がなくなっている。

インテグリティは現在、主なTEEのハードウェアとしてインテルSGXを使用している。インテグリティのパラチェーンは、ネットワーク上の全ノードやサイドチェーン上のノード、オフチェーンワーカー機能に対するTEEの証明書を全て検証し保管している。そのため、ユーザーはノードやサイドチェーンを信頼し、誰にも改ざんされないものと信じることができる。

TEEの使用により、あらゆるデータが安全に保管、処理、共有できるようになり、また、非公開のスマートコントラクトやプライベート型分散型取引所、メッセンジャー、ステートチャネルといったものが実現する。インテグリティの枠組みで、あらゆることが可能になるのだ。

ユースケース

インテグリティでは、他のパラチェーン上でできる全ての事を行える。忘れてはならないのは、サブストレートを基礎としたブロックチェーンをインテグリティのサイドチェーンとして自由に構築することができるということだ。つまりインテグリティは、ブロックチェーンのプラットフォームなのだ。その機能の一部を紹介しよう:

  1. スマートコントラクトを、ラスト(Rust)またはインク(Ink)を使用して作成可能
  2. プライバシー保護機能により、インテグリティ上で開設されたブロックチェーンは全て非公開型に変更できる。機微情報を特定の第三者とのみ共有するなどの管理も可能。
  3. GDPRやデータ保護規制に準拠したプライバシー機能により、インテグリティは企業利用に適切な仕組みになっている。分散型の仕組みを用いながらも、あらゆるデータを安全に保管できる。
  4. 規模拡張性を実現。サイドチェーンを持つ構造により、同ネットワークの規模は毎秒100万取引にまで拡張可能。

インテグリティは、あらゆる分散型アプリやブロックチェーンのホストとなり得る。同ネットワーク上で稼働する全ての分散型金融アプリは、プライベート機能を利用できる。例えばプライバシー保護機能付きの分散型取引所を開設したい時、コードを2、3箇所書き換えてインテグリティに移行するだけで、それが可能になるのだ。

インテグリティの潜在的なユースケースを数えればきりが無いが、以下のようなものがある。

  1. 分散型金融アプリ
  2. 医薬品やウェアラブル端末(インテグリティのサイドチェーンを使い、医療データと医療アプリを連動させる)
  3. オラクル
  4. 入力済みデータをプライベートモードで処理するAIネットワーク
  5. データストレージ
  6. 他のブロックチェーンとのブリッジ
  7. プライベート型メッセンジャー
  8. 分散型ID
  9. データ分析

上記のプロジェクトの中には、既にインテグリティ上で構築中のものもある。分散型取引所のポルカデックス(PolkaDEX)、分散型IDソリューションのリテントリー(Litentry)、ゲーム向けリレーチェーンのAjunaなどだ。

トークン「TEER」について

インテグリティのネイティブトークンはTEERだ。

メトリクス:

トークン:$TEER

種別:ユーティリティートークン、ガバナンストークン

供給額:1000万

ネイティブトークンであるTEERは、主にガバナンストークンと手数料トークンとして使われる。インテグリティのネットワークに接続したノードは、いずれもネットワーク手数料を支払い検証される。手数料はチェーン上のトレジャリーで回収され、そのうちの小部分が焼却されるので、全体のモデルとしては通過収縮型だ。トレジャリー上の資金は、インフラやソフトウェアに対して実施中のメンテナンスや運営費用に当てられるほか、エコシステムの開発資金や、コミュニティ活動に対するリワードにも使われる。資金配分の決定は、チェーンに設置された理事会に委ねられている。サービス提供者はサービス実現のために資金を要求することができるが、提案内容を審査した理事会の裁量で資金が分配される。理事会メンバーは、TEERトークン保有者による投票で選ばれる。

インテグリティはまもなく、イニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO/Initial Exchange Offering)による通貨公開を通じて中央集権型取引所の一つに上場する。加えて、小規模な限定セールを複数開催してトークンを販売することも予定している。インテグリティのエントランスフロアに踏み入れたい人は、ツイッターや各媒体を通じた発表を要チェックだ。

終わりに

インテグリティは、エコシステム全体にとって大変重要なプロジェクトだ。企業や個人が、GCPRをはじめとしたデータ保護規制を遵守しながらブロックチェーンに独自のユースケースを生み出すことが可能になる。インテグリティはクサマネットワークの接続により、TEE技術の恩恵をネットワーク全体にもたらす。

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