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【Vol.2】Korbit副社長が語る、韓国仮想通貨市場と規制について

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Q. 韓国では仮想通貨のブームは起きていますか?仮想通貨に対して人々はどのように受け入れているのでしょうか?
A. 韓国に限らず日本でもビットコインや仮想通貨によるネガティブな報道や記事は実は認知度を上げる手助けをしているのです。

この記事は後編になります。前編はこちら↓から確認ください。

【Vol.1】韓国仮想通貨市場を開拓した第一の大手取引所Korbitとは?
韓国の三大仮想通貨取引所のBITHUMB、COINONE、の次に取引量が多く韓国初の取引所としても有名Korbit、副社長Joon氏にインタビュー。世界有数の安全な取引所取引所を運営する上で利益化よりも大事なことは、安全なストラクチャ-、プロセス、ポリシーを持つことによって、顧客の信頼を得ることと主張。

インタビュー内容一覧

―Q. 仮想通貨界の教育や正しい情報提供が大事だというコメントに対して

日本政府は世界で初、正式に仮想通貨の規制に踏み切りました。これはとても(いい意味で)大胆な行動だったと思います。

さらに仮想通貨取引所を正式に合法化し、ビットコインを決済として受けれた点も称賛します。これにより日本はビットコイン取引量では世界一位ですね。

一方韓国でビットコインが占める取引量は約20%で、70%はイーサリアム、Rippleなどのアルトコインが占めます。

アルトコインに関して言えば、韓国は世界有数のアルトコイン取引量を誇ると思います。

Q. なぜ韓国の方はアルトコインを好むのでしょう?

その理由には『ハイリスクハイリターン』の原則に基づいてます。

韓国の投資家は投機を目的としている方が多いため、変動性が高く、ハイリスクなアルトコインに投資をしているのだと思います。

Q. 韓国では仮想通貨のブームは起きていますか?仮想通貨に対して人々はどのように受け入れているのでしょうか?

今ではすべての人が仮想通貨を知っています。

実は近日韓国政府が取引所を取り締まるネガティブなニュースが新聞一面に取り上げられ、仮想通貨の認知度が急上昇しました。

それから勃発した支持者と批判者間の討論がさらにヒートアップに、仮想通貨の名前は一気に広まりました。

マンゴーシックスというフローズンヨーグルトの会社が米国で人気になったきっかけは、NYのニュースレポーターが『世界最悪のアイスクリーム』と酷評したことでした。

同じように、韓国に限らず日本でもビットコインや仮想通貨によるネガティブな報道や記事は実は認知度を上げる手助けをしているのです。

Q. 今後、韓国政府はどのような方針で仮想通貨を取り締まるでしょうか

韓国の仮想通貨市場が急激に膨大したため、青瓦台は政府に緊急措置を取るよう促しました。

そして政府は各省のメンバーを含む部隊を結成し、研究・調査を始めました。

次のステップとしては取引所と協力し、我々独自で仮想通貨市場全体の規制基準を作ります

これはほぼ完成していて1月初旬には明白になるでしょう。

私がこの時点で政府が仮想通貨を禁止するか断定はできませんが、仮に悪用されるケースが多ければ十分ありえる話だと思います。

しかしこれは極論の話なので、禁止されることはまずないと思います。

ICOに関して言えば、昨年大きなブームが起き、市場が膨れ上がりすぎたため禁止せざる得ませんでした。

政府にとってその仕組みを理解することは困難で、まだ十分な知識がありません。

既にICOを再開する噂がありますが、当分はその仕組みを十分に理解するための時間が必要でしょう。

ICOや仮想通貨の利点を考慮すると、必ず再開されることでしょう。

Q. 韓国政府はアルトコインをどのように受け入れるでしょう?

実は韓国のFSA(金融委員会)は直に仮想通貨取引所の監視・管理を始めました。

FSAは取引所の上場活動の監視する責任があります。

実は韓国政府は企業の経営活動や市場に直接的な介入はしません。

つまり銀行や取引所がルール作りの基盤(セルフレギュレーション)となり、問題があれば政府が介入します。

先月韓国仮想通貨取引所トップ3は今後数か月間上場をしないと発表しました

なぜなら今はとても厳格なルール作りにフォーカスします。

従来の株式市場に上場するには、今後のビジョン、収益モデルなど様々なカテゴリで合格しなければいけないためとても困難です。

そのような審査プロセスが仮想通貨市場には存在しないため、これからそのフレームワークを構築する必要があります。

もし政府官僚が仮想通貨に無知であれば始めから反対的な姿勢をとります。

このような偏見を防ぐためには正しい情報提供や教育が必要です。

そのためKorbitを含む大手取引所は政府関係者ら(FSA)とクリアーなコミュニケーションを取りながら規制基盤を組み立てています

FSAでもハイアラーキーが存在し、高官もいれば、実務レベルの官僚もいます。

実務レベルと言っても、彼は“”に報告するためとても大事な役割を担っています。

高官が仮想通貨を十分に理解し、支援的な姿勢取ればそれに越したことはないですが、現実は年配でIT系の知識を持っていない方が殆どです。

我々が信頼ある関係を築き上げた実務レベルの官僚の一人はIT関連の経験を持ち、仮想通貨のような新しいエコノミーに強い関心を持っています。

ブロックチェーンについての質問

Q. 一部の方は仮想通貨に対して反対的な姿勢を持つ方がいますが、Joonさんはこれに対してどのようにお考えですか?

バブルという単語は感情的な言葉なので私はあまり好みません。

そしてなぜ高官(high-level officials)がその言葉を使うかも疑問です。

それを証明する証拠(評価スキーム)もないのにビットコインをバブルだと断定することは間違っています。

むしろ彼らは『I don’t know』と答えるべきです。

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