CoinPostで今最も読まれています

NASDAQシステムを活用した仮想通貨取引所「DX」が6月に運行|BTC・ETH・BCH等取り扱い

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DX.Exchange
証券取引所NASDAQのシステムを活用した、仮想通貨取引所DX.Exchangeが来月に開始することが発表されました。最初の取り扱う通貨はBTC、ETH 、BCH、LTCなどの流動性の高い通貨を選んでいます。
DX.Exchangeの特徴
簡易の登録で済み、取引手数料はなく10ユーロ前後(約1300円)の月額料金を払うことになっています。また、プラットフォームには内部チャット機能が搭載されユーザー間の意見交換も行うことが可能になっています。
NASDAQとは
NASDAQとは世界で2番目に大きい証券取引所(一位はニューヨーク証券取引所)です。ベンチャー企業やハイテク企業が多く上場おり、アップルやアマゾン、任天堂などが挙げられます。

DX.Exchange

DX.Exchange(以下、DX)とは、世界初のNASDAQの取引エンジンを使用した仮想通貨取引所であり、来月に開始される予定です。

簡易な登録と取引手数料を無料で提供すると発表されています。

DXのCEO Daniel Skowronski氏(以下、Skowronski氏)は「当企業の強みは、ブランド力・技術・規制にある」と、オンライン金融ニュースディアFinance Magnatesの独占取材で述べました。

「ブランド力」は元より、NASDAQ社が得意とするマッチングエンジンなどの技術基盤は世界中の70もの取引所が頼りにするほどの技術力を誇ります。

規制の面では、NASDAQ社と手を組むことは、取引における最高の規制基準に則ることであり、二重計算取引のような共通エラーやバグ、偽取引量なども防げるとSkowronski氏は言及しました。

先月、NASDAQのCEOは「仮想通貨市場がきちんと規制され次第、独自の取引プラットフォームを開始することを考える」と言及しました。

最近では、エストニアとキプロスの証券取引委員会からの「マーケットメーカー」の免許も取得したため、DXは、顧客に全種類の仮想通貨取引商品を提供することも、顧客の預金と資金を預かることもできるようになっています。

しかし、現在、米国の投資者たちはDXを利用することができないということです。

同社の管理層は、米国の規制当局と連邦の許可に努めている最中です。

仮想通貨の選定

DXでは、顧客が法定通貨で仮想通貨を買い、仮想通貨の互換取引をすることも、取引された仮想通貨を法定通貨に戻し、引き下ろすこともできるそうです。

Skowronski氏は、

「我々は、法定と仮想通貨における、仮想通貨の保有とウォレットサービスを含むワンストップショップ(一か所での総合サービス)を作った」

と述べました。

DXの基盤において、まず最初に、流動性トップ6の通貨(BTC、 ETH、 BCH、 LTCなど)を加入し、第二段階では、トップ20~25の通貨及びマイナートークンをも追加するようです。

同CEOは

我々はブロックチェーン技術を支援している。

この経済システムが進歩するように、多々存在する仮想通貨の中から、将来性のあるものを綿密に調査せねばならない。

追加するに値する通貨のみ追加され、金を渡されたからといって追加することは断じてない。」

と、確固たる信念を示しました。

新しい仮想通貨のリスティングは以下三つのステップを踏まえなくてはなりません。

1.初期申請

2.面談

3.DX側の弁護士の意見書及び精査(デュー・ディリジェンス):開発チームとホワイトペーパーに対する厳しい検査

強固なセキュリティー

DXのプラットフォームは取引手数料を取らず、トレーダーは10ユーロ前後の月額料金を支払うことになります。

Skowronski氏によれば、DXのKYCはEメールアドレスと電話番号を提出することのみであり、規制当局に決められた必須のKYCとAML(マネーローンダリング対策)の基準を満たしつつ、速くかつユーザフレンドリーと期待できるようです。

その上に、サイバーセキュリティも仮想通貨取引によって、必要不可欠であると思われます。

この点では、ハッキングやその他の悪意ある攻撃を防ぐために、NASDAQの取引インフラを元に、サイバーセキュリティのスペシャリストを募集するとSkowronski氏は約束しました。

同プラットフォームには、内部チャット機能もあり、ユーザ間での意見交換や通貨に関するフィードバックも可能となります。

DX社はすでに、イスラエルで、プラットフォームのセットアップ及び将来の技術開発に努める「R&Dチーム(リサーチ&開発チーム)」に72人も起用しています。

 : Roland Magnusson/ Shutterstock.com

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/08 水曜日
20:31
日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」、先着順の読者限定割引コードを配布開始
国内最大手暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostが企画・運営するWeb3カンファレンス「WebX2024」。先着順の読者限定割引コードを配布開始しました。
15:06
EVM互換のZKロールアップとして関心を集める「Zircuit(ザーキット)」とは
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム財団からL2研究助成金を獲得し、大手VCのPantera Capitalなどから出資を受ける「Zircuit(ザーキット)」について解説。ステーキングプロトコルは約2ヶ月で30億ドル以上を集めた。
14:35
懸念強まる仮想通貨業界へのSEC執行範囲、民主党と共和党議員が激論交わす
米国下院金融サービス委員会は、SECの暗号資産(仮想通貨)を念頭にした執行活動に関する公聴会を開催。民主党と共和党議員のスタンスの違いが鮮明となった。
12:50
FTXが再建計画書提出、すべてのユーザーに100%以上弁済の見込み
破綻した仮想通貨取引所FTXは、米破産裁判所に再編計画の修正版を提出した。すべての債権者が請求額の100%を受け取れるとしている。
11:25
米金融大手サスケハナ、1500億円相当のGBTCを保有
米大手投資・トレーディング会社サスケハナが約10億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETF「GBTC」を保有していることが確認された。
10:40
イーサリアムは穏やかなインフレ傾向に ETH焼却量減少で
仮想通貨イーサリアムは、主に取引手数料の低下により、焼却されるETHの量が大幅に減少している。DencunアップグレードやL2の活発化が背景にある。
09:30
「BTC相場は回復に転じた可能性」SCB銀が分析
「仮想通貨ビットコインの相場は回復に転じた可能性がある」とスタンダードチャータード銀行が分析。米大統領選の影響や今後の価格も分析している。
08:10
トレーダーに利回り提供へ、BybitがUSDeを取引担保に採用 
ENAトークン一時急騰 仮想通貨(暗号資産)取引所Bybitは7日、新しいステーブルコイン「USDe」をデリバティブ取引の担保資産に追加すると発表した。トレーダーに利回りを提供…
07:25
「仮想通貨市場には詐欺や問題が多い」ゲンスラー委員長
米SECのゲンスラー委員長は、仮想通貨の投資家保護の必要性を改めて強調。一方、イーサリアムの証券性については明言しなかった。
06:45
ワールドコイン過去一週間で35%上昇、その背景は
OpenAIのライバルであるGoogleは、5月15日に大規模な開発者カンファレンス「Google I/O」を開催する予定だがこれに先駆けChatGPTの検索エンジンを発表する観測だ。
06:10
米ビットコイン現物ETFに330億円純流入、2日連続プラスに
米ビットコインETFに回復の兆し。米月曜日、すべての仮想通貨ビットコイン現物ETFはプラスの資金流入を記録した。
05/07 火曜日
17:54
米決済大手Visa「ステーブルコイン取引高の約9割はbotによるもの」
決済大手Visaは、仮想通貨ステーブルコインについての記事を発表。ステーブルコイン取引活動の90%はボットなどによるものだと分析している。
14:32
米SEC、Invescoの「イーサリアム現物ETF」の可否判断を最終期日まで再延期
米国証券取引委員会は、InvescoとGalaxy Digitalが共同で申請した イーサリアム現物ETFの可否判断をさらに延期すると発表。次回の期限は7月5日で、これが最終期限となる。
14:22
米マラソンデジタル、ケニア政府とビットコインマイニングで協議
米上場ビットコインマイニング企業マラソン・デジタルは、ケニア政府と、仮想通貨政策やデーターセンター開発などで話し合っていると述べた。
12:30
前週末にかけてビットコイン大幅反発、ETFフローに好転の兆し
暗号資産(仮想通貨)相場は前週末にかけてビットコインが大幅反発し、暴落していたアルトコイン値を持ち直した。グレースケールGBTCへの資金流入など、ビットコイン(BTC)現物ETFのフローにも好転の兆しが見られる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア