CoinPostで今最も読まれています

リップル社、NFTプラットフォームCross Towerと提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Cross Tower、XRPLベースのNFT取り扱いへ

リップル社は11日、暗号資産(仮想通貨)とNFT(非代替性トークン)のプラットフォームCrossTowerとの提携を発表。XRP台帳(XRPL)で作成したNFTをCrossTowerのプラットフォームで新たに取り扱うことになった。

公式発表によると、CrossTowerのマーケットプレイスでは、NFT開発者がウォレット、決済、流動性サポートなどを含むインフラを活用して、プロジェクトを迅速にマーケットに展開することができる。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

NFTを購入する者にとっては、クリエイターやブランドとつながる魅力的なユーザーエクスペリエンスが用意されている。また、クレジットカードによるNFT取引や、XRP台帳上の統合ウォレットを通じたNFT受け取りなど、購入時の利便性も高いという。

CrossTowerはすでに、著名ミュージシャンだった故デビッド・ボウイ氏をモチーフにしたDavid Bowie World、ハリウッド映画「Antara」などのNFTプロジェクトをマーケットに誘致している。今後数週間のうちに、XRP台帳上のNFTプロジェクトも発表する予定だ。

Cross Towerはインド市場に注目

CrossTowerは2019年、ウォール街での経験を有するKapil Pathi氏により設立された。米国、バミューダ、インドにオフィスを構えており、NFTと仮想通貨関連商品をグローバルに提供するWeb3企業である。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

Pathi氏は、インドの技術専門学校を卒業後、米国でMBAを取得。NYSE(ニューヨーク証券取引所)などで上級管理職を、フィンテック企業AlphaPointで最高執行責任者を務めていた。同氏は、インド市場にも注目しており、次のように語った。

リップル社と提携し、当社のWeb3プラットフォームをXRP台帳上に構築できることを嬉しく思う。

インドで開発者ネットワークを構築するというリップル社の姿勢は、インドのブロックチェーン人材の育成に取り組んでいるCrossTowerにとっても、非常にエキサイティングなことだ。私たちのグローバルなNFTプラットフォームの成長を楽しみにしている。

インドの状況

インドでは、仮想通貨を巡る政策が不透明な状況が続いている。仮想通貨についての幅広い規制法案も検討されているが、審議はまだ行われていない。

その一方で4月1日より、仮想通貨所得に30%の税金を課し、損益通算を認めないという内容の法律が施行された。1年間に1万ルピー(約17,000円)を超える仮想通貨の収益や贈与に対して、1%の源泉徴収を行うことも規定されている。

関連インド下院、仮想通貨所得に30%課税する法案を可決

リップル社は2020年に、インドにおけるデジタル資産政策についての提言を行っていた。

「ブロックチェーン技術やデジタル資産の適切な利用は、インド経済に多大な可能性をもたらすことができる」として、明確な規制の枠組みを構築することを推奨するものだった。

具体的には、世界的な慣行と一致するデジタル資産分類法を採用することや、デジタル資産サービス・プロバイダーについての法的枠組みを制定すること、関連技術をテストできる環境を作ることなどを挙げている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/14 火曜日
09:50
中国の警察、仮想通貨による400億円以上の違法取引を摘発
中国吉林省の警察は、仮想通貨を使用して400億円規模の違法な人民元・韓国ウォン取引を行っていた疑いで犯行グループを摘発した。
08:45
ArbitrumとBase利用のレイヤー3チェーンDegen Chain、24時間以上稼働停止
「Degen Chain」という仮想通貨イーサリアム系のレイヤー3ネットワークは、24時間以上トランザクション処理が停止している。このブロックチェーンはArbitrumとBaseを利用している。
08:00
Jupiterローンチパッド投票第三弾、deBridgeなどが参加
仮想通貨ブリッジサービスのdeBridgeは今回の有力候補とされている。これまで20億ドル相当のブリッジボリュームを記録し500万ドル以上の手数料を徴収してきた。
07:26
トランプ前大統領、10億円相当の仮想通貨を保有か
米トランプ前大統領が10億円相当の仮想通貨を保有していることなどを公表し、Arkhamが著名人の所有額を比較。同氏はミームコインのTRUMPの次にイーサリアムを多く保有している。
06:40
エルサルバドル、ビットコイン保有の追跡サイトを公開
同国は現在5,749.76 BTCの仮想通貨ビットコインを保有しており、565億円に相当する金額だ。
06:20
GameStop株やミームコインが暴騰
仮想通貨市場では「GMCIミーム指数」は、301.1で7.67%上昇。GMEミームトークンは前日比で1,200%以上高騰した。
05/13 月曜日
15:05
リップルCEO「米国政府は、ステーブルコインUSDT発行企業のテザー社を標的にしている」
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOはインタビューで、米国政府がステーブルコインUSDTの発行企業テザーに監視の目を強めていることを注視していると語った。
14:32
ユニスワップ創設者ら、SECの仮想通貨規制はバイデンの大統領選に悪影響と指摘
ユニスワップの創設者らは仮想通貨業界に対する米SECの姿勢を批判し、大統領選で現職バイデン氏の再選に不利になる可能性を示唆した。
12:18
JPモルガン、ビットコイン現物ETFの保有が明らかに
米JPモルガンはSECへ提出した書類の中で複数社のビットコイン現物ETFへの投資を報告した。ダイモンCEOはBTCに対して懐疑的な姿勢を保っている。
12:17
冴えない動きの続くビットコイン、15日にCPI控え様子見基調
暗号資産(仮想通貨)相場では、15日にCPI(米消費者物価指数)を控える中、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)相場の様子見基調が強まっている。売り優勢の局面を打開できずにいる。
05/12 日曜日
11:24
来週のビットコイン相場はPPIとCPIに注目、ネガティブならチャネル下限試すシナリオも|bitbankアナリスト寄稿
GW明けのビットコイン(BTC)相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ前大統領の異例発言に高い関心
今週は、米フランクリン・テンプルトンによる仮想通貨ソラナのレポート発表、ビットコインの累積トランザクション数の10億件到達、ドナルド・トランプ氏による異例の発言に関する記事が最も関心を集めた。
05/11 土曜日
15:00
ビットコイン上のステーブルコイン発行計画 Taproot Assetsのテストが進行
Lightning LabsのCEOエリザベス・スターク氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインのブロックチェーンにステーブルコインを導入する新技術「Taproot Assetsプロトコル」について解説。ライトニングネットワークを使った即時、低手数料の国際取引が可能に。
14:00
「Friend.TechなどでBaseがイーサリアムL2を主導」フランクリン・テンプルトン分析
フランクリン・テンプルトンは、仮想通貨ブロックチェーン「Base」がFriend.Techなどソーシャルファイに牽引され、今後も代表的なイーサリアムL2であり続けると予想した。
12:45
日本代表団、スイスのDFINITY本部を訪れる
平将明氏および加納裕三氏を含む日本の代表団がDFINITY本部を訪問。DFINITYが推進するInternet Computerは、高速で広範なブロックチェーンベースのプラットフォームで、スマートコントラクトとデータシャーディングにより、効率的なWeb3アプリの開発を可能にする。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア