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CBDCの相互運用プロトコルのCypheriumがいよいよメインネットローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

本稿は企業が広報のために発信するプレスリリースです。CoinPostの執筆記事ではありません。

ビットコインが2009年に動き始めてから、暗号資産の時価総額規模は10年7ヶ月で3800億ドルに成長した。そのうちビットコインは56.8%と、依然として高いドミナンスを保っている。

次のブロックチェーンを活用した巨大市場は、中央銀行が発行するデジタル通貨「CBDC」であると言われている。

CBDCは、まもなく登場し、その時価総額規模は37兆ドルになると見られている。これは、既に巨大に見える暗号資産の100倍近い規模になる。

Cypherium(サイファーリアム)は、早期からCBDC市場をターゲットとし、またエンタープライズに対しても実用的なブロックチェーンプラットフォーム提供する。そのメインネットは、まもなくローンチ予定となっている。

Cyphereumとは

Cypheriumは、既存のブロックチェーンプラットフォームと大きく異なる点がある。それが、CBDCやエンタープライズの相互接続性について焦点を当てていることである。

Cypheriumが対象とする組織は、許可された異なるシステム上でサービスが構築されており、現状は相互運用することはできない。しかし、将来的にそれが必要になるのは明らかである。

ここまで読むと、CBDCが絡む時点で、あなたはCypheriumが背伸びをしすぎて夢物語のように思えるかもしれないだろう。

しかし、既にCypehreumでは、ローンチ手前の中国中央銀行のデジタル人民元において、同社の技術を採用したフレームワークが用いられている。特に、その中でも重要な採用技術が分散型ID認証システムである。

不正を防止しつつ、実用的な匿名性と検索可能なKYCの両方を実現することができる。

これだけではない。Cypheriumは、米国FRBのFaster Payments Councilのセキュリティ・ワークグループのメンバーとして活動しており、また、既にオランダ中央銀行や欧州中央銀行、フランス銀行とのラウンドテーブルを設け、サービスのさらなる統合を目指している。

ラウンドテーブルの様子

また、エンタープライズ領域では、4万名の従業員を擁しているHR企業のRandstad、Google Cloudと提携し、情報を収集せずにプライバシーを確保したまま人材の検証作業を実現するユースケースを確立している。このように、既に実用的な領域に達しているのがCyphereumの現状なのである。

さらに、Cyphereumは、業界のリーディング企業とのパートナーシップにも力を入れている。既にIBMAmazonSociete Generale, China, GoogleMicrosoftと提携し、エンタープライズが簡単にCypheriumのブロックチェーンソリューションにアクセスできる機会を提供している。

今回紹介したのは、ビジネス面における一部になり、この他にも勢力的な活動を展開している。

金融との融合を実現するCypheriumの技術

当然であるが、ブロックチェーンをCBDCに統合するとなると、求められるレベルは自ずと高くなり、相互運用性や高速取引を実現できるのは大前提となる。

まず性能面に着目すると、Cypheriumブロックチェーンでは、Proof ow Work(PoW)とHotStuffのコンセンサスアルゴリズムを組み合わせて使用している。

HotStuffは、FacebookのLibraのコンセンサスアルゴリズムとして知られており、CyphereiumではHotStuffを初めてパーミッションレスで利用できるようにしている。これにより、分散化とセキュリティを犠牲にせずに、毎秒数千件もの取引を瞬時に処理できるようになっている。

そして、ブロックチェーンが広がるためには、開発者の参入障壁を下げることも重要である。Cypheriumの仮想マシンのプログラミング言語には、開発者人口が多いJavaが採用されているため、既存のデバイスとブロックチェーンとの接続が容易にできるようになっている。

その他、PythonやRuby、Rなどにも対応する。

さらにCypereumの大きな特徴は、CBDCをはじめとする金融に組み込める仕様になっていることである。

それらを実現するのが、CyphereumのDCIF(Digital Currency Interoperability Framework)と呼ばれるフレームワークである。DCIFでは4つのツールが用意され、公証スキームのクロス台帳フレームワークの「CypherLink」、銀行システム用のサードパーティプラグインモジュールである「Cyphereum Connect」、検証マシンの「Cyphereum Validator」、そして分散型ID認証システムの「Cyphereum Validator」が含まれる。

中国のCBDCで使われている技術の組み合わせ

DCIFにより、Cypereumでは24時間365日利用可能で、CBDCや暗号通貨、Libraなどの安定コインを含むデジタル通貨をリアルタイムで交換する仕組みが実現できるようになる。また、金融機関間の電子データ交換に関するISO標準のISO 20022に準拠しており、Cypereumを既存の金融システムにシームレスに組み込むことができるようになっている。

これらの技術を実現しているのは、シリコンバレーを拠点に活動し、技術や金融にも長けたチームメンバーやアドバイザー陣営によるものである。

CEOのSky Guoは、ペパーダイン大学でコンピューターサイエンスの理学士号を取得し、ドレイパー大学で起業家の学位を取得した、ビジネスと技術の両輪を得た人物である。CTOのSolomon Zhangは、中国科学技術大学を卒業し、マサチューセッツ大学の客員研究員を務めている。

また、アドバイザーには、AugurのファウンダーであるJeremy Gardnerらが就任しており、いずれも業界最高レベルの人物がこのプロジェクトに関わっている。

まもなく立ち上がるCypheriumのメインネット

Cypheriumは、2017年から開発が始まり、2019年にパブリックテストネットが公開され、いよいよ2020年Q3にメインネットが立ち上がる予定である。それに先立ち、最後のパブリックセールが行われる。

<パブリックセールの概要>

● 販売プラットフォーム :TokenSoft

● 登録開始・詳細発表 :9月9日

● 販売開始 :9月14日

パブリックセール フェーズ1

● 販売数量 :200,000,000 CPH

● 販売価格 :1 CPH = 0.25 USD

パブリックセール フェーズ2

● 販売数量 :100,000,000 CPH (Phase2)

● 販売価格 :0.28 USD (Phase2) 

ご覧のように、Cypereumのパブリックセールの詳細は9月9日に発表される。関心がある方は、今からMediumのアナウンスに目を向けておくと良いだろう。

今後も拡大するCyphereumのエコシステム

メインネットがローンチしてからも引き続き、Cyphereumのエコシステムは拡大をしていく。

2020年04には、各業界のリーディング企業との共同研究を開始し、2021年にはブロックチェーンに並行処理の実装や秘匿計算をしていく。また、エンタープライズのユースケースをさらに増やし、中央銀行や商用銀行、企業などとアライアンスの形成を行う予定となっている。

Cyphereumは、今まで多くのブロックチェーンがアプローチしていない分野に焦点を当てているため、これからどれだけ独自シェアを取って行けるのかが注目されるところである。

公式ページ:https://www.cypherium.io/

Twitter:https://twitter.com/cypheriumchain

Telegram:https://t.me/cypherium_supergroup

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