CoinPostで今最も読まれています

イランへの経済制裁の影響|高まるビットコイン需要と現実味を帯びる国有仮想通貨構想

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アメリカからイランへ経済制裁、イランの困窮続く
アメリカがイランに対し新たな経済制裁を課すと宣言したため、ただでさえ悪化していたイラン経済はその深刻さを増し、国民はイランの法定通貨からビットコインへと逃れているようです。
イラン政府が仮想通貨発行か
中央銀行CBIによる、金融機関でビットコインを含む全ての仮想通貨を取り扱うこと及び取引することを禁止する決定に続き、同国の「情報通信技術大臣」を務めるJayad Azari-Jahromi氏は今年の4月に、自国の実験型仮想通貨企画が出来ていると発表しました。

イランの抱える経済的トラブル

米国トランプ大統領が一方的な核合意解除の上、イランに対し新たな経済制裁を課すと宣言したため、イランの国民たちはビットコインへと経済的救済を求めるようになっているようです。

再開された米国からの制裁は間違いなく、イランの総輸出、特に原油輸出(イラン相当なGDPを占めている)に深刻な悪影響を与えるでしょう。

過去数ヶ月間にわたる外貨為替不足と銀行における金融困難に続き、以前から価値を失くしてしまったイラン通貨IRR(リアル)はドル高がよりひどくなってきたのです。

すなわち、既に悪化している国内経済が、経済制裁の再開によりさらなる危機的状況に陥ろうとしているのです。

イラン中央銀行(CBI)はこの事態を収拾しようとしましたが、効き目がなかったようです。

というのも、CBIは公式と闇市場の外貨為替相場を統一させたにも関わらず、IRRは下落する一方でした。

国有仮想通貨への構想

また、イラン政府が国有仮想通貨を発行するのではないかとされています。

「イラン政府は国有仮想通貨を作っている」との報道は多々見られます。

中央銀行CBIによる、金融機関でビットコインを含む全ての仮想通貨を取り扱うこと及び取引することを禁止する決定に続き、同国の「情報通信技術大臣」を務めるJayad Azari-Jahromi氏は今年の4月に、自国の実験型仮想通貨企画がすでにできていると発表しました。

もしもイランが自国の仮想通貨を作ったとしたら、南アメリカの国、ベネズエラの後に続くことになります。

ベネズエラは今年の2月にペトロ(PTR)を公開しています。

ペトロ(PTR)は、同国の経済を苦しめていた制約から逃れる手段とされています。

それに対し、米国政府がペトロの国内における取引を禁じたため、ペトロの交換可能性は低下させられると思われます。

ビットコインが救うイラン経済

イラン国民はビットコインの禁止令にも関わらず、未だビットコインを使って国外へ送金しています。

イラン国内の報道機関によれば、ここ数か月間、国民から仮想通貨の購入に費やされた金額は25億ドル以上だったそうです。

しかし、中央銀行の禁止令が多額の仮想通貨取引を困難にし、IRRの流出を引き留めると予測されています。

イラン国会の経済委員会主席Mohammad Reza Pourebrahimi氏は、国内の仮想通貨活動の多くが単なる投機行為に過ぎないと信じているようです。

さらに同氏は、「他所の仮想通貨はイランの銀行システムにとって脅威である」とも述べました。

よって、政府が国有バーチャル通貨を発行する必要性は大いにあると言えるでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧