Metakicksセール
フランスのスタートアップ企業Sneakmartは、スニーカーNFT「Metakicks」を2022年中にメタバース(仮想空間)導入する予定であることを発表した。ユーザーには、自身のバーチャルアバターのカスタマイズや、デジタル世界での複数の特典が用意されている。
Sneakmartは、「現物のスニーカー」をブロックチェーン上でトークン化するというメタバースへのビジョンを持っている。
これは、デジタルと現実の世界を融合させていく実例となることであり、ユーザーはオンラインのエコシステムで成長すると自分のスニーカーを披露することができるようになる。さらに、現実世界でスニーカーコレクターが増加していることを鑑みて、様々なブランドがスニーカーを発表していることが大きな魅力となっていることは確かである。
具体的な例を挙げよう。
スニーカーヘッズ(熱狂的なスニーカーコレクターの意)にとって、NIKE(ナイキ)のAir Jordan1 highの入手は憧れだが、限定販売で希少性が高いこの現物を入手するのはかなり困難だ。希少性の高い入手困難なスニーカーのモデルが増えていくにつれ、スニーカー市場の評価額は拡大。現在では60億ドルを超え、さらに近年は二次市場での販売も活発になっている。
スニーカー市場とNFT
スニーカーは、NFT(非代替性トークン)技術との相性は抜群だ。近年のNFTの人気は、セカンドマーケットでの販売が不可欠な数十億ドル規模の市場を産み出しているからだ。さらに、NFTはWeb3マシンの重要な歯車となり、ファッションのトレンドがデジタル化されることすらも可能にしていくのである。
Sneakmartは、この可能性を認識し、コミュニティ主導のストリートウェア専用モバイルアプリのトラクションを活用する予定であり、さらに、アプリの国際化、機能の追加、新しい限定コレクションやMetakicksのオーナーへの長期加入特典を導入する予定もあるとのこと。
Sneakmartチームは、まず3Dアニメーションの背景と様々な形、質感、素材、色を特徴とする、15種類のスニーカーデザインを発表した。これらは「Metakicks Box」として販売される予定で、Boxの種類はレア、スーパーレア、エピック、レジェンダリーレアの4種類である。
Sneakmartは、これらのトークン化されたスニーカーを通じて、スニーカーコレクターやNFT愛好家など、世界中で増え続ける利用者へのアプローチを目指している。Metakicks NFTは、将来のMetaverseで使用可能であり、「保有者は新しいオファー、派生商品、現物のスニーカーなどへのアクセスが可能となる」としている。
さらに、Sneakmartは、世界有数のストリートウェアのマーケットプレイスであるStockXとのコラボを発表し、Metakicks初の公式スニーカーパートナーとして認定した。
また、購入すると10%の確率で、入手困難な有名スニーカーが当選するMetakicksのMystery Boxの発売も予定されている。当選するスニーカーは全625足、中には最新のJordan 1 High、Nike Dunk Low、Adidas Yeezy 350、そして2足のJordan 1 Diorと、トラヴィス・スコット(Travis Scott)コラボJordanも2足ある。
初回のMetakicksでは、総額20万ドル以上のスニーカーの現物が用意され、当選者はサイズを選ぶことができ、国際配送はStockXが担当する。
著名サッカー選手もMetakicksの第1弾に注目しており、ディディエ・ドログバ氏(Didier Droga)、キングスレイ・コマン氏(Kinsley Coman)、マルコ・ヴェッラッティ氏(Marco Verratti)がこのプロジェクトに参加、1on1エディション(当選者一人の限定商品)のMetakicksを作成した。
当選者である幸運なオーナーの特典は、サイン入りアイテムの授与、VIP対応での試合への招待、ミート&グリート等、様々である。
Sneakmartは、今後も各ブランドやWeb3コミュニティとのコラボレーションによる1on1 Metakicksのシリーズを発表していく計画だ。その第一弾となるMetakicksは、Savoir Faire Parisのデザインによるもので、NFT保有者はJordan 1 Off-White Coffee Latteの当選チャンスがあるとのこと。
MetakicksのMystery boxは、SneakmartのWebサイトを通じて販売され、合計6,250個がイーサリアム・ブロックチェーン上に作られる予定である。
公式SNS
サービスのご利用・お問い合わせに関しては、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは本稿で言及されたあらゆる内容について、またそれを参考・利用したことにより生じたいかなる損害や損失において、直接的・間接的な責任を負わないものとします。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、必ず事前にご自身で調査を行い、ご自身の責任において行動されるようお願いいたします。