はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン下げ渋り反発、米株指数との「相関関係」に変化の兆し

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

26日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前週末比329ドル(1.1%)安と続落し、年初来安値を下回った。

FRB(米連邦準備制度)の金融引き締めスタンスが市場想定よりも強硬かつ長期化することが織り込まれ始め、リセッション(景気後退)懸念が高まった。

債券市場では金利上昇が止まらず、為替市場では主要通貨に対する強さを示す「ドル指数」が20年ぶり水準まで高騰。株式や暗号資産(仮想通貨)といったリスク資産の下押し圧力となってきた。

Jason Goepfert(@jasongoepfert)氏は、オプション市場ではプットオプションの買いに180億ドル相当が、指数先物では460億ドル相当のショートが、暴落に備えた個人トレーダーのポジションがそれぞれ記録的水準で積まれていることを指摘。

踏み上げによるショートスクイーズの発生を予見した。

なお、仮想通貨市場では、資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、インバース(ショート)型のビットコイン投資商品のAuM(運用資産残高)は、過去最高の1億7,200万ドルまで上昇している。

関連:ビットコイン大幅下落、目先の底堅さに期待も|bitbankアナリスト寄稿

仮想通貨市況

ビットコイン(BTC)価格は前日比4.3%高の19,736ドルと下げ渋った末に反発。2022年以降、歴史的高水準で相関してきた米株指数との連動性が薄れ始めた。

今年に入ってからの弱気相場では、ほぼ完全に連動するような推移を見せてきたが、この数日間ではS&P 500とBTC価格が逆相関していることがわかる。(下図)

BTC/USD日足(オレンジ線:S&P 500)

過去5日間では米主要株指数のS&P 500とNASDAQが約5%下落したのに対し、ビットコインは約5%上昇した。これをもって「相関が外れた可能性が高い」と判断するのは時期尚早であり、当面は今後の推移を見守る必要はあるが、少なくとも過去数ヶ月間続いてきた高い相関係数からは想定しにくい値動きが認められた。

仮想通貨相場反転の起点となり得るか、あるいは米株指数が底割れ急落して共に沈むのか、分水嶺の局面と言えそうだ。

ArcaneResearchによれば、伝統金融市場と暗号資産(仮想通貨)市場の相関が強まったのは、コロナ禍の大規模金融緩和でリスク資産が高騰し始めた20年7月頃から。機関投資家の流入が影響しているものとみられる。

ビットコインとナスダックの30日間相関は今年4月、過去最高の0.70に達していた。

関連:ビットコインと米株指数の相関係数(90日間)が過去最高水準に

相関が薄まった背景として、企業および機関投資家が以前まで保有していた仮想通貨ポジションの大半がすでに売却済みであることに加え、英ポンド暴落の影響を指摘する声もある。トラス政権の打ち出した景気刺激策(減税政策)、及び国債の増発計画に伴う財政悪化懸念などから、ポンドは一時過去最低水準まで急落した。

自国通貨安とインフレ(物価上昇)のダブルパンチで、代替資産の価値は相対的に高まりつつある。

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:30
CZとピーター・シフが激論交わす、ビットコインvs金「どちらが真の価値保存手段か」
バイナンス創設者CZ氏と金支持派エコノミストのシフ氏が4日、ドバイでビットコイン対トークン化金の討論を実施。金塊の真贋確認場面が話題となり、検証可能性や価値保存機能をめぐり対照的な見解を示した。
12:00
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」、チケット販売開始
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」が2026年7月13日・14日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。本日よりVIP Pass、Business Pass、Booth Passのチケット販売を開始。開幕セール価格は2月28日まで。
11:52
ビットコイン、政府系ファンドは8万ドル台で買い増し 日銀政策と円キャリートレードにも注目
ブラックロックのフィンクCEOは、複数の政府系ファンドがビットコインの大幅下落局面で買い増していたことを明らかにした。一方、CryptoQuant CEOは2022年のような大暴落は起きにくいと分析。市場は12月の日銀政策決定に注目、円キャリートレードの動向がビットコイン含むリスク資産に影響を与える可能性を考察する。
11:20
「ストラテジー社は株価指数から除外されてもBTCを売却しないだろう」Bitwise
Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、ストラテジー社は株価指数から除外されてもビットコインは売却しないだろうとの見方を示した。その根拠を説明している。
10:15
XRPレジャーの流通速度が年間最高値を記録 オンチェーン活動が急増=CryptoQuant分析
XRPレジャーの流通速度流通速度が12月2日に年間最高値0.0324を記録。大口保有者による2100億円規模の買い増しや取引所準備金の減少など、オンチェーン活動の活発化が確認された。CryptoQuant分析。
10:05
年末にかけての下落リスクを軽減する価格帯は? ビットコイン最新市場分析=Glassnode
Glassnodeが仮想通貨ビットコイン市場の最新週間レポートを発表。需要低迷と含み損拡大の中、年末の下落リスクを抑える価格帯などを分析している。
08:55
JPモルガンがストラテジーのビットコイン売却回避能力を評価、「マイナーの動きより重要」
JPモルガンのアナリストが、ストラテジーのビットコイン売却回避能力がBTC価格の短期見通しにおいてマイナー活動より重要だと分析した。
08:20
21シェアーズ、米国初のスイ(SUI)連動2倍レバレッジETFを上場
21シェアーズが米国証券取引委員会の承認を得て、スイ(SUI)の価格に連動する初のレバレッジETFをナスダックに上場した。日次リターンの2倍を提供する商品で、スイエコシステムに関連する初のETFとなる。
08:10
「政府系ファンドは相場下落時にBTCを買い増し」ブラックロックのCEO
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、複数の政府系ファンドが仮想通貨ビットコインを購入していると明かした。相場下落時に買い増ししている様子も伝えている。
07:25
ソラナとベース間ブリッジが稼働開始、チェーンリンクとコインベースが安全性確保
レイヤー2ベースチェーンがソラナとのブリッジをメインネットで正式稼働。チェーンリンクCCIPを採用し、両チェーン間でのトークン移動と取引が可能になった。
07:02
メタがメタバース予算を最大30%削減検討、VR・ホライゾン・ワールズが対象=報道
ザッカーバーグのメタ社がメタバース関連事業の予算を来年最大30%削減する検討を進めている。投資家から歓迎され株価が上昇した。
06:25
ロシアが仮想通貨マイニング収益の公式統計反映を検討、隠れた輸出として年間数千億円規模か
ロシア大統領府のオレシュキン副長官が仮想通貨マイニング収益を貿易収支に計上すべきだと提案した。マイニング収益は1日約10億ルーブルに達し、隠れた輸出として外国為替市場に影響を与えているという。
06:02
ソフトバンクなど出資のビットコイン企業「21キャピタル」、12月9日から「XXI」で取引開始
ビットコイン特化企業の21キャピタルとカンター・エクイティ・パートナーズの事業統合が株主承認を得た。ティッカーシンボル「XXI」として株式の取引を開始。
05:35
CFTCが仮想通貨現物取引を連邦規制市場で初承認、米国で取引開始へ
米CFTCが仮想通貨現物商品取引の許可を発表した。CFTC登録先物取引所で初めて取引が可能となり、厳格な監督と投資家保護の下で安全に取引できる環境が整った。
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧