はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米仮想通貨融資企業BlockFiが破産申請 SECやFTXらが債権者に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BlockFiが経営破綻

米暗号資産(仮想通貨)貸借サービス企業BlockFiは28日、米連邦破産法11条(チャプターイレブン)にもとづいた破産申請を行ったことを発表した。

チャプターイレブンの破産申請を行うことで、顧客や利害関係者のための価値を最大化できるように包括的な再建に取り組み、再度、事業安定化を目指すと説明。事前の報道通り、仮想通貨取引所FTXの破綻が、BlockFiの破産へとつながった。

チャプターイレブンとは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

関連仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

破産申請の対象になるのはBlockFiと、BlockFi TradingやBlockFi Venturesなど関連企業8社。破産申請書類によると債権者の数は10万以上で、資産と債務はどちらも10億~100億ドル(約1,390億~1兆3,900億円)だとした。

大口債権者リストの中で、債権金額が最も多いのは「Ankura Trust Company」で7.2億ドル超(約1,000億円)。2番目に金額が大きいのがFTXの米国部門「FTX US」で、2億7,500万ドル(約380億円)と記載されている。これは「融資」と書かれていることから、過去の融資契約の未返済分だとみられる。

関連BlockFi、仮想通貨取引所FTXの米国部門に買収権を付与へ

また、4番目に金額が大きい債権者は米証券取引委員会(SEC)で、3,000万ドル(約41億円)の債権を保有。これは「和解」と書かれていることから、仮想通貨有利子口座サービスの規制違反に関する和解金の模様だ。

関連BlockFiが米SECと115億円で和解 仮想通貨有利子口座を登録へ

その他の債権者は、顧客が大半を占めている。BlockFiの金融アドバイザーを務めるBerkeley Research GroupのMark Renzi氏は、今回の発表で以下のようにコメントした。

FTXの破綻に伴い、BlockFiの経営陣と取締役会は、顧客と会社を守ろうと即座に行動した。

全ての顧客と利害関係者に最善の結果をもたらすことができるよう、透明性の高い手続きを行なっていく。

また、BlockFiは、手元に現金が2.5億ドル超(約350億円)あると説明。再建手続き中に必要となる流動性は充分あると見積もっている。

破産の経緯

FTX破綻の影響は、他の企業やプロジェクトへと波及が継続。BlockFiについては、破産申請の準備をすでに行なっていると、「Wall Street Journal」が15日に報じていた。

BlockFiはそれ以前から出金など、プラットフォームにおけるサービスの多くを停止。同社は、FTXが破綻する前から経営に苦しんでいた。

仮想通貨市場の低迷やマクロ経済の環境変化が事業を圧迫。その際に、FTXやFTXの関連企業から融資を受けていた。

関連FTX破綻が波及、BlockFiも破産準備中=報道

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧