破産申請を準備か
米暗号資産(仮想通貨)貸借サービス企業BlockFiは、米連邦破産法11条(チャプターイレブン)にもとづいた破産申請の準備をしていることがわかった。複数の情報筋の話として「Wall Street Journal」が15日に報じた。
FTXの破産申請を受け、BlockFiはすでに出金など、プラットフォームにおけるサービスの多くを停止している。これから従業員の一部を解雇する計画で、破産の準備も進めているという。なお、現時点で破産に関する公式発表は行われていない。
チャプターイレブンとは
日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。
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情報筋は、BlockFiがすでに破産について、法律事務所「Haynes&Boone」のパートナーと話し合いを行なっていると説明。また、市場の低迷を大きく受けた後BlockFiは、7月に米FTX USから当時のレートで約540億円(4億ドル)の融資を受ける契約を結んでいたが、大部分を使用したとも明かしている。
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BlockFiはその後、FTXの姉妹企業アラメダリサーチからも、FTTトークンなどを担保にして数百万ドルの融資を受けていた模様。BlockFiは6月に、FTXから当時のレートで約340億円(2.5億ドル)の融資を受ける契約も結んでいた。
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これまでの状況
BlockFiは先週のFTX騒動の前から、経営に苦しんでいた。仮想通貨市場の低迷やマクロ経済の環境変化が事業を圧迫。以前にも人員削減は行なっていた。
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その後、上述した通りFTXや関連企業から支援を受けたが、今回はFTXらが破産を申請。先週に、FTXらの状況が明確でないため通常通り事業運営を行うことができないとして、出金などの一部サービスを停止した。
15日には、顧客向けに声明を発表。FTXや関連企業に重大なエクスポージャーがあると説明しており、Haynes&Booneの外部顧問にも相談して、今後の対応を探っていると述べていた。
BlockFi is working around the clock to achieve the best possible outcome given last week’s events.
— BlockFi (@BlockFi) November 14, 2022
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